ルービックキューブの知育効果とは?選び方やおすすめの商品もご紹介!
ルービックキューブの誕生の背景と概要
子どものころ、誰もが一度は手に取ったことがあるであろう、ルービックキューブ。ルービックキューブはいつ、どのように誕生したのでしょうか。
原型は木製の立体パズル
ルービックキューブの原型は、ハンガリーの建築学の教授であるエルノー・ルービック氏が、生徒に3次元幾何学を教えるために編み出した木製の立方体だと言われています。その立方体それぞれの面に異なったカラーリングと回転する仕組みを施し、実際に回転させたところ、一度バラバラになった色の復元が困難だということがわかりました。この出来事がきっかけとなり、カラフルな立方体をパズルとして販売するというアイディアに至ったのです。
「マジックキューブ」という名で1977年に販売を開始した商品は、ハンガリー国内で大人気になりました。その後、1980年の世界展開にあたって、発明者の名を冠して現在なじみのある「ルービックキューブ」という名になったのです。
あらゆるスタイルの遊び方を提供
最初に生まれたルービックキューブは、各面9パーツで構成されている3×3×3のタイプです。その後、1982年には各面16パーツのタイプ、各面25パーツのタイプが販売されました。また、気軽に持ち運べるタイプや形や大きさが異なる構成で作られたタイプ、キャラクターとコラボレーションしたタイプなど、豊富な種類のルービックキューブでさまざまな遊び方を提供しています。
腕を競う大会も行われている
遊ぶだけではなく、腕を競うことができるのもルービックキューブの魅力の1つです。実際に日本をはじめ、各地で世界キューブ協会(WCA)認定の公式大会が開催され、記録が認定されています。大会はルービックキューブの色を両手でそろえるだけでなく、片手や目隠しでそろえるといったユニークな種目を含む全17種目で構成されています。
ルービックキューブがもたらす知育効果
ルービックキューブは大人のみならず子どもの遊びとしてもおすすめです。ここからは、ルービックキューブが子どもにもたらす知育効果を解説します。
手先が器用になる
ルービックキューブは、手や指を駆使して色をそろえていく遊びです。ルービックキューブを繰り返し行うことによって手先や指先を上手く使う力が養われるため、手先が器用になると言われています。
空間認識能力向上を促す
空間認識能力とは、物の位置や状態、サイズ、速度などを正確になおかつ瞬時に認知する能力のことです。色やパターンを考えながらルービックキューブを回転させることで立体的なイメージ力が身に付くので、空間認識能力の向上につながります。
論理的思考力の向上を促す
論理的思考力とは物事の筋道を立てて考え理解し、わかりやすく説明できる能力のことです。この能力が身に付いていると、さまざまな視点から物事を捉えることができるので、複雑な問題であってもひとつずつ紐解きながらしっかり理解することができます。そのため、他者にわかりやすいように説明することもできるのです。
ルービックキューブが脳活動や創造性テストの際に及ぼす影響について行った調査によると、ルービックキューブを解くことは論理的思考力で使う左脳と前頭前野に大きく影響を与えることが判明。また、ルービックキューブにより学習を行った後のテストの成績で、応用力や思考の早さや深さにおいて向上が見られたこともわかりました。この結果からルービックキューブで遊ぶことは、論理的思考能力アップにつながると言えます。
判断力を身に付けられる
判断力とは、物事を正確に認識し評価する能力のことを指します。ルービックキューブには時間制限はありませんが、瞬時に判断し回転させていく遊びのため、判断力がおのずと養われるのです。
集中力を養うことができる
ルービックキューブは、キューブを何度も回転させながら変化を予想する遊びなので、自然と集中力を養うことができます。集中力と合わせて記憶力や先読みする力も身に付けることができれば、さらに早く確実に完成させることができるようになるでしょう。
ルービックキューブは何歳から遊べる?
ルービックキューブの対象年齢は6歳からと言われています。しかし、手先が器用になり、簡単なルールや色の概念の理解が可能になってくる4~5歳ごろであれば、保護者と一緒に楽しむことができます。
4歳ごろは、さまざまな物事を自分自身の力でやりたいと思う時期なので、上手くいかなくても子どもの意欲を損なわないよう、やさしく励ましながら遊ばせるといいでしょう。
5歳以降からは、「どんなふうに回転させたら色がそろうのか?」と一緒に考え、少しずつ難易度を上げていくことで楽しみながら考える力を養うことができます。
ルービックキューブの選び方のポイント
さまざまな種類のルービックキューブが販売されていますが、それゆえに「どれを選んだらいいのかわからない」という方もいるかもしれません。子どもにルービックキューブを与えるときには、達成感が得られるよう成長に応じたものを選ぶことが大切です。ここからは、子どものルービックキューブを選ぶときのポイントについて解説します。
子どもの成長レベルに合わせたものを選ぶ
ルービックキューブのマス目の数は、各面4パーツで構成されているタイプから各面25パーツのタイプまでありますが、まずは、各面4パーツのタイプから始めることがおすすめです。はじめは面の半分をそろえるといった低めの目標設定をすることで達成感が得やすくなります。そして、自力でできたという喜びの体験が自信へとつながり、さらにチャレンジしたい!という意欲も掻き立てられるでしょう。
慣れたら変形タイプにチャレンジさせてみる
ルービックキューブには立方体だけでなく、回転させるたびに形が変化するタイプもあるため、立方体タイプに慣れてきたら変形タイプに挑戦してみるといいでしょう。変形タイプのルービックキューブは、色がそろえられるだけでなく回転する方向によって異なった形になります。このように立方体タイプと異なる点や共通点などに注目して楽しむことで頭の体操にもつながるでしょう。
完成攻略書(サイト)があるタイプも活用する
ルービックキューブのタイプによっては、完成するまでの色のそろえ方を分かりやすく解説した「完成攻略書」が付いているものもあります。読み仮名付きの説明文で、反対側の見えない面もカラーで丁寧に解説されているので、この図を見ながら進めていくことでより簡単に完成させることができます。攻略書が付属していない場合でも、公式ホームページ内に一部の攻略書が掲載されている場合もあるので、それを活用すれば完成に導くことが可能です。
キューブ全体の展開図や見えない部分も詳しく解説されているので、立体や展開図などの理解にも重宝するでしょう。
おすすめのルービックキューブ6選
ルービックキューブはベーシックな立方体のタイプから形を変化させた変形タイプまでさまざまな種類があります。そこで、ここからはルービックキューブのおすすめ商品を紹介します。
ルービックキューブ2×2 ver.2.1
一面あたり4パーツのタイプのルービックキューブは、一面の数が少なくそろえやすいため、初めてチャレンジする子どもにおすすめです。マス目が9パーツのタイプにはない解き方があるので、一般的なルービックキューブに慣れている子どもにとっては難しく感じてしまうかもしれません。その場合は、付属の完成攻略書を活用してみるといいでしょう。
ドラえもん はじめてルービックキューブ
先述したものと同様、一面が4パーツでドラえもんとのび太が描かれたルービックキューブです。色をそろえるレベル1からドラえもんをそろえるレベル3までレベルが3段階に分かれており、難易度が少しずつアップしていくので初めての子どもでも楽しく遊べます。
ルービックキューブver.3.0
スタンダードなタイプが進化し、「より早く回したい人のためのルービックキューブ」と言われているこの商品は、手になじみやすく回しやすい設計になっています。本体内部の構造やセンターキューブ、それに隣接するキューブの形状が改良され、さらになめらかな回転を実現している商品です。
ルービックフラット3×1
なじみのある立方体タイプが3×3×1の一段のみになったフラットタイプのルービックキューブ。この商品のパッケージの内側には基本的な回し方の説明が記載してあり、回し方次第で形を変化させることができます。そのため、一面をそろえる方法が理解できたら立体的な形に変えるなど、難易度を上げて楽しむことも可能です。自由な発想で遊べるため、色合わせだけではなく、好みの形を作って楽しみたいという子どもには特におすすめの商品です。
ルービックキューブMini
キーホルダーになっている小さな3×3×3のルービックキューブ。コンパクトなルービックキューブなのでカバンなどに付けて、隙間時間にいつでもどこでも遊べるのが魅力です。
ルービックスネークコネクター
24個の直角二等辺三角形のパーツをつなげたスネークパズルは、長細い立体的のルービックキューブが2個セットになっている商品。
立方体タイプと異なり、各パーツの向きが変えられます。初級から上級まで3つのレベルの作品を作れるスタイルフォームガイド付きで、子どものレベルに合わせてさまざまな作品を作り出すことも可能です。
さいごに
ルービックキューブは遊びながら判断力や集中力が身に付けられたり、空間認識能力の向上を促したりする効果があります。ルービックキューブにはさまざまな種類があるので、子どもの意欲を損なわないよう成長レベルに合わせたものを選んであげることが大切です。子どもの成長にうれしい効果が期待できるルービックキューブ、ぜひ親子でいっしょに楽しんでみてくださいね。
参考サイト
- PRTIMES|楽しいだけじゃない!知育にも役立つ!デジタル時代の今、“ルービックキューブ”が再注目されるワケ 約7割以上の参加児童がレクチャー後に「脳の活性化を感じた」と回答(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000036481.html )
- RubiksCUBE|ルービックキューブの世界(https://www.megahouse.co.jp/rubikcube/history/ )
- キフコレ|ルービックキューブの歴史!発祥から人気絶頂期まで解説(https://kifu-colle.com/blog/2687 )
- メガトイ|ルービック カラーブロックス(https://www.megahouse.co.jp/megatoy/products/item/1700/ )
- WCA|ワールドキューブ協会へようこそ(https://www-worldcubeassociation-org.translate.goog/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc )
- 一般社団法人スピードキングジャパン(https://speedcubing.or.jp/ )
- WCA|WCA 大会規則(https://www.worldcubeassociation.org/regulations/translations/japanese/#article-9-events )