知育・幼児教育情報ならoriori

子どもに絵本の読み聞かせ!パパママがやってはいけない7つの注意ポイント

kasumi
2023/06/09 05:06
絵本の読み聞かせは、家庭できる知育の定番として知られています。子どもにできるだけ多くの絵本を読み聞かせてあげたいと思うパパとママも多いでしょう。しかし、読み聞かせの際にやってはいけないNGポイントもあるのです。そこで今回は、パパとママに注意してほしい「絵本の読み聞かせをする際の注意ポイント」について解説。あわせて効果的な読み聞かせのコツもご紹介します。

絵本の読み聞かせにはどんな効果があるの?

自宅で絵本の読み聞かせをしていても、効果が発揮できているのか不安な方もいるでしょう。ここでは、絵本の読み聞かせにはどのような効果があるのかをご紹介します。

子どもの精神状態が落ち着く

親が子どもを落ち着かせるときには、親の声を聞かせることが効果的であるといわれています。読み聞かせをして大人の声を聞かせることで、子ども精神状態がは落ち着くのです。

感情豊かになる

読み聞かせをすることで、子どもは絵本の世界の中に入っていきやすくなります。読み手は子どもが絵本の世界に入りやすいように、登場人物になりきるなど読み方に工夫をすることが大切です。絵本の世界に入ることで、子どもは登場人物の感情の変化や行動を理解し、人の気持ちに寄り添えるようになります。

社会のルールが学べる

お友だちとの関わり方や公共の場でのマナーなど、絵本の中から生きていくうえで必要な社会のルールが学べます。本来社会のルールは親が教えていくものですが、絵本の登場人物の行動に影響されることで、自然と学んでいけるようになるのです。

言語力・伝達力がアップする

絵本の中にはじめて聞く言葉が出てくると、どういうものか想像したり、前後の文脈から推測したりして言葉を理解していきます。これを繰り返していくうちに言語力がアップしていくのです。

絵本の読み聞かせで言語力が身につくと、お友だちや先生とのコミュニケーションがはかどり、人間関係の構築にも役立ちます。知っている言葉の数が少ないと、自分の思っていることをうまく言葉に変換できません。自分が考えていることをうまく伝えられず、嘘をついてしまうことも。しかし、言語力があると、自分の考えをうまく言葉にして伝えられるようになるのです。  

絵本の読み聞かせは読み手にとってもメリットがある

絵本の読み聞かせをしていると、読み手の脳内では、コミュニケーション、創造力といった機能をつかさどっている前頭前野が活発に活動します。読み手にとっても、不安や緊張を抑制しリラックスできる効果が期待されているのです。

絵本の読み聞かせをするときにやってはいけない8つのNGポイント

絵本の読み聞かせにはうれしい効果がたくさんあります。しかし、間違った読み聞かせの方法をしていると、逆効果になってしまうことも……そのようなことにならないように、絵本を読み聞かせるときにやってはいけないことを知っておきましょう。

勉強のつもりで読み聞かせる

絵本で子どもに知育させたい親もいるでしょう。しかし、絵本を勉強のつもりで読み聞かせるのはやめましょう。子どもは親の「勉強させたい……」というような気持ちに敏感です。とくに、絵本の内容を子どもの気持ちに先んじて解説してしまうのはNG。子どもが何か質問をしてきたとき以外は、絵本の内容を解説するのは控えましょう。

過剰な演出をする

絵本は、一音一音を同じ音程、同じ強さで読むことで子どもが絵本に集中しやすくなります。また、文章つける抑揚の強さ、弱さを使い分けるのもポイント。前者では想像力が育まれ、後者では感受性が育まれます。大げさに声色を変えるなど、過剰な演出をすると、子どもの集中力が途切れてしまい効果が出にくくなるので注意が必要です。

また、登場人物が走っていたり、大風が吹いたりする様子を表現するための工夫であっても、絵本を動かしてしまうと子どもたちは何も読み取れません。各ページの絵をしっかりと見せてあげましょう。また、身振り手振りで世界観の表現をしようとすると、子どもの絵本への集中や興味が中断され、現実に引き戻ってしまいます。ただし、「大きなかぶ」や「だるまさんが」など、話の内容によっては絵本を動かすことで、世界観をより楽しめる場合も。絵本によって読み聞かせ方を変えるといいでしょう。

読み聞かせの途中で質問をする

絵本の読み聞かせの最中は、「どうしてだと思う?」「どうなるのかな?」など、子どもに質問をするのは避けましょう。せっかく絵本の世界入っていても、読み手に話しかけられることで、集中力や感情移入がストップしてしまいます。子どもを絵本に集中させるためにも、読み聞かせの途中で質問をするなど、話しかけることはやめましょう。

絵本の文章を省略したり変更したりする

読み手の都合で読み聞かせを早く終わらせようと、絵本の文章を省略することはやめましょう。また、言葉が難しく理解できないからといって、文章を変更してしまうのもNG。絵本は絵と文章のバランスが考えられています。そのため、文章の省略や変更をしてしまうと絵本本来の語感やリズムが失われてしまいます。

読み聞かせのあとに感想を聞く

絵本の読み聞かせのあとに感想を求めることはやめましょう。読み聞かせが終わったあとは、子ども自身で内容を振り返ってみたり、想像を膨らませたりして湧きあがってくる感情をかみしめています。その中には、子どもにはまだ言語化できない感情も含まれています。そのような場合に大人が感想を求めてしまうと、うまく言葉にできなくて歯がゆさを感じ、絵本の感情をつぶしてしまうかもしれません。読み聞かせのあとは、質問などをせず絵本の余韻に浸る時間を大切にしてあげましょう。

寝る前に怖い話や頭を使って考えさせる内容のものを読む

寝る前に怖い話を聞くと、夢に悪影響がでてしまうことも。また、寝る前の時間帯は、話を聞いているうちにだんだん心地よくなって眠ってしまうので、頭を使って考える内容の絵本は向きません。寝かしつけ用の絵本は、刺激が少なく穏やかな気持ちになれる絵本を選びましょう。

絵本の読み聞かせを強要する

子どもによって好みはさまざまなので、集中できない内容もあります。そのようなときに無理に聞かせようとしてしまうと、絵本の読み聞かせが嫌いになってしまうことも。絵本の読み聞かせが嫌いになると、絵本から知識や語彙力、教訓などを得る機会を逃してしまいます。強制的に聞かせるのではなく、興味のある絵本を選んだり読み聞かせのコツを駆使したりしてみることが大切です。

絵本を上手に読み聞かせるコツ

子どもが絵本の世界に入りやすくなるように、うまく絵本を読み聞かせるコツをご紹介します。

声の抑揚で絵本の世界観を表現する

絵本の読み聞かせは、子どもが自分自身で読んで理解するものではなく、親が読むことで子どもに絵本の世界を伝えるものです。つまり、主体となるのは子どもと絵本です。読み手は子どもと絵本の世界を繋ぐ補佐的な役割です。読み聞かせをするときは、キャラクターの心情やストーリーに合わせて、声にある程度の抑揚をつけましょう。

子どもが引き込まれる声の大きさで読み聞かせる

読み手が小さい声で読み聞かせをすると、子どもは集中して聞けません。声を通して絵本のメッセージを伝えるので、口をしっかり動かして、はっきりした声で読みましょう。また、登場人物が遠くにいるときは少し小さめの声で読むなど、場面に応じて声の大きさを変えるのもおすすめです。

絵を見つめる時間をある程度つくる

文章が短い絵本の場合、すぐ読み終えて次のページにいってしまうでしょう。そのようなときには、文章を読み終えても少しだけ絵を見つめる時間をつくってあげるといいでしょう。

子どもの集中を妨げない絵本の持ち方をする

絵本の持ち方も大切です。子どもがしっかりと絵を見られるように絵本の角度に注意しましょう。このとき持ち手でうっかり絵を隠してしまわないようにしましょう。また、次々とページをめくっていくのではなく、情景描写や話のテンポに合わせてページをめくるといいでしょう。

読み手も聞き手も余韻に浸れるようにする

読み手も聞き手も、絵本を読んだあとの余韻に浸れるように、最後のページまでしっかり見せましょう。また、絵本は裏表紙や背表紙まで物語が続いていることがあります。文章がないページでも、子どもは自分なりにその世界観を楽しみながら、想像を膨らませられます。そのため、しっかりと裏表紙まで見せてあげるようにしましょう。

同じ絵本を繰り返し読むのもOK!

イギリスのサセックス大学でおこなわれた研究によると、同じ絵本を繰り返し読み聞かせる方が、子どもはよりはやく新しいことを学べるといわれています。また、一度読んだ絵本は二度目以降の読み聞かせで、子どもの反応が多くなることや、感じたことなどを発信することが増えるという結果もでています。絵本の楽しさをじっくり味わうためにも、繰り返し読むことは大切です。

さいごに

絵本の読み聞かせには、子どもの精神状態が落ち着いたり、言語力がついたりとよい効果がたくさんあります。しかし、絵本の読み聞かせのNG行動をしてしまうと、効果が得られなくなってしまうおそれがあります。絵本の読み聞かせの効果をしっかり得るためにも、読み聞かせのNGポイントをきちんと理解することが大切です。また、効果的な読み聞かせをおこなうには、コツが必要です。今回ご紹介した、読み聞かせのNGポイントとコツを参考にして、メリットがたくさんある絵本の読み聞かせをしてあげてくださいね。

参考サイト

    この記事の著者
    kasumi(peekaboo)
    ライター
    小学2年生と2歳と0歳の母。育児をしながらライターとして活動中。3人の子どもたちと賑やかに暮らしています。モットーは「手を抜けることは手を抜きつつ、楽しく子育てをする!」です。皆さんのお役に立てるような記事の執筆をしていきたいと思っています。
    コメント
    コメントまだありません

    実例・体験談の記事

    結果は0件です

    アクセスランキング

    広島県 広島市西区での学習塾・通信教育の習い事東京都 品川区での学習塾・通信教育の習い事東京都 新宿区での英語・英会話の習い事広島県 呉市での学習塾・通信教育の習い事広島県 広島市安佐南区での英語・英会話の習い事広島県 広島市南区での英語・英会話の習い事静岡県 浜松市中区での学習塾・通信教育の習い事東京都 渋谷区でのバレエの習い事広島県 呉市での英語・英会話の習い事岡山県 岡山市南区での学習塾・通信教育の習い事東京都 渋谷区でのピアノの習い事東京都 目黒区でのピアノの習い事東京都 品川区での習字・書道の習い事東京都 渋谷区での英語・英会話の習い事岡山県 岡山市北区での学習塾・通信教育の習い事東京都 目黒区での英語・英会話の習い事東京都 世田谷区でのバレエの習い事東京都 台東区での学習塾・通信教育の習い事広島県 広島市西区での英語・英会話の習い事東京都 世田谷区での空手の習い事広島県 広島市南区での学習塾・通信教育の習い事広島県 広島市東区での学習塾・通信教育の習い事広島県 広島市佐伯区での学習塾・通信教育の習い事東京都 江東区でのサッカーの習い事東京都 江東区での音楽教室(総合)の習い事東京都 世田谷区でのダンスの習い事東京都 世田谷区での音楽教室(総合)の習い事東京都 目黒区での学習塾・通信教育の習い事東京都 品川区でのバレエの習い事東京都 新宿区での空手の習い事
    広島県 広島市西区での学習塾・通信教育の習い事東京都 品川区での学習塾・通信教育の習い事東京都 新宿区での英語・英会話の習い事広島県 呉市での学習塾・通信教育の習い事広島県 広島市安佐南区での英語・英会話の習い事広島県 広島市南区での英語・英会話の習い事静岡県 浜松市中区での学習塾・通信教育の習い事東京都 渋谷区でのバレエの習い事広島県 呉市での英語・英会話の習い事岡山県 岡山市南区での学習塾・通信教育の習い事東京都 渋谷区でのピアノの習い事東京都 目黒区でのピアノの習い事東京都 品川区での習字・書道の習い事東京都 渋谷区での英語・英会話の習い事岡山県 岡山市北区での学習塾・通信教育の習い事東京都 目黒区での英語・英会話の習い事東京都 世田谷区でのバレエの習い事東京都 台東区での学習塾・通信教育の習い事広島県 広島市西区での英語・英会話の習い事東京都 世田谷区での空手の習い事広島県 広島市南区での学習塾・通信教育の習い事広島県 広島市東区での学習塾・通信教育の習い事広島県 広島市佐伯区での学習塾・通信教育の習い事東京都 江東区でのサッカーの習い事東京都 江東区での音楽教室(総合)の習い事東京都 世田谷区でのダンスの習い事東京都 世田谷区での音楽教室(総合)の習い事東京都 目黒区での学習塾・通信教育の習い事東京都 品川区でのバレエの習い事東京都 新宿区での空手の習い事
    oriori
    orioriの最新情報を受け取ろう!
    SNSをフォローしてね!
    oriori
    twitterシェアfacebookシェアlineシェア