そろばんは何歳から始める?そろばんを習うメリットとは?
そろばん教室とは?
暗算などの力を身につけられると言われているそろばん教室。そろばんをやると集中力や目標設定能力が身につくことを期待されており、子どもだけでなく大人にもおすすめの習い事です。そんなそろばんを教えてくれる「そろばん教室」とは、どのようなものなのでしょうか?
内容
そろばん教室では、一つの位の数が10まとまるごとにひとつ上の位にうつるという数え方「十進位取り記数法」をもとに、そろばんの珠の置き方や四則計算の方法を学びます。そろばんはもともと計算の道具として扱われていましたが、現在では数の概念や計算方法を学ぶ教具として認識されることが多いでしょう。
数という概念は抽象的で、言葉やイメージだけで理解をするのは難しいもの。しかしそろばんの珠を使うことで、数の概念を目で見て学ぶことができます。またそろばん教室の中には、より数の概念を理解しやすいように「100玉そろばん」という道具を使った勉強から始めることもあるようです。
級位・段位の仕組み
そろばんには級位・段位がありますが、実はさまざまな種類があるといいます。なかでも有名なのが「公益社団法人 全国珠算教育連盟 」と「一般社団法人 日本珠算連盟 」が検定を行っているものでしょう。
教室によって試験を受ける頻度は異なりますが、数ヶ月に一度のペースで検定試験を受けるところが多いようです。またそろばんを扱う「珠算検定試験」のほかにも「暗算検定試験」や「フラッシュ暗算検定試験」なども設けられています。
フラッシュ暗算に関しては、どこのそろばん教室でも教えているわけではないため、興味がある場合はフラッシュ暗算も取り入れている教室を探してみてはいかがでしょうか?
月謝
そろばん教室の月謝の相場は、およそ4000~12000円程度だといわれています。通う地域や授業の頻度によって価格は異なりますが、ほかの習い事と比較すると月謝は安い傾向にあるそうです。
ただし月謝のほかに、入会金や教材費、検定の受験料などが別途必要になることもあるため、それらの費用もあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
そろばん教室に通う最適な頻度
そろばん教室に通う頻度は、週に2~3回程度が望ましいといわれています。週に1度のペースで通える教室もありますが、頻度が少ないと上達スピードやそろばんへの慣れに大きな差が出てしまう可能性もあるのだとか。
ただしあまりに習い事を詰め込み過ぎてしまうと子どもの負担が大きくなってしまうため、無理のないペースを意識することをおすすめします。
そろばん教室のよく出る宿題
そろばんは教室のレッスンだけでは身につきづらいため、毎日宿題を出されることが多いといいます。はじめのうちはなかなか難しいかもしれませんが、短時間でも毎日宿題をすることは、勉強の習慣づけにもつながることでしょう。
ただしそうした宿題は、ママやパパにとっても負担となる点に注意が必要です。
そろばん教室選びのポイント
そろばん教室を選ぶときは、通いやすさや費用、教室の雰囲気をチェックすることをおすすめします。また教室によって「楽しく学ぶことを重視する」「段位をとるために学ぶ」など方針はさまざまなので、家庭の方針に合った教室を選ぶことも大切でしょう。
可能であれば、入会前に体験教室を利用したり見学をしたりするといいですね。
そろばん教室は何歳から?
そろばん教室には、何歳頃から通うものなのでしょうか?
早ければ3歳頃から
子どもの脳の機能は幼児期に著しく発達するといわれているため、数の概念を理解できるようになる3歳頃からそろばんを始める家庭もあります。ただしこの時期の子どもの中には、レッスン中に席にじっと座ったり、先生の話を最後まで聞いたりすることが難しい子も珍しくありません。
そろばん教室では、先生の話にしっかりと耳を傾け、指示に従って正しくそろばんを扱う必要があります。日頃の子どもの様子を見て、レッスンに取り組めるかどうか判断してみてはいかがでしょうか?
また教室によっては、低年齢の子どもを受け付けていない場合もあります。
5~6歳頃から始める子どもが多い
そろばんは、小学校入学前の年中から年長のころから始めるという家庭が多いようです。算数が苦手な子どもが多いことから、入学前に数字に親しむことを目的に習い始めるケースも。また入学後、算数の授業への苦手意識を払拭するためにそろばんを始める家庭も少なくありません。
小学校高学年から通う子どももいる
そろばんは低年齢の内に始める方がいいといわれていますが、小学校高学年から始めても遅いというわけではないといいます。それまでそろばんに関心がなかった子どもでも、下の子が習い始めるタイミングで触発されて興味を抱くことも珍しくありません。
小学校高学年になると、四則計算をすでに授業で教わっているため、効率よくそろばんの練習を進められることでしょう。興味をもったタイミングが始め時ともいうため、大人になってからそろばんを始める人もいるようです。
そろばんを学ぶメリット
そろばんを習うことは、子どもにどのようなメリットを与えてくれるのでしょうか?
計算力を育む
そろばんを使って繰り返し計算を積み重ねることで、計算の速度や正確さを高めることができるでしょう。そろばんに慣れてくると、実際にそろばんの珠を弾かなくても、頭の中でそろばんをイメージすることで計算ができるようになるかもしれません。
また「計算が得意」だという自信がつくことで、算数へ前向きに取り組みやすくなることでしょう。
集中力を鍛える
そろばんでは、決められた時間内に正確に素早く計算することが求められます。そのため、集中力が鍛えられることが期待できるといいます。集中して勉強に取り組む力は、学校の授業でも役立つはずです。
右脳の活性化につながる
そろばんでは、珠の数を視覚によって素早く判断するため、イメージをつかさどる右脳の活性化を促すことにつながるかもしれません。それによって記憶力や情報処理能力、判断力などの向上も期待できるでしょう。
自己肯定感を高める
そろばんの上達は、計算にかかった時間や正答率という客観的な基準で判断されます。繰り返し練習することが結果へとつながるため、成功体験を積み重ねやすいことでしょう。そうした「できた!」という体験は子どもへの自信へつながり、自己肯定感を育んでくれるかもしれません。
そうして自己肯定感が培われることで、そろばんだけでなく幅広いことに前向きに取り組みやすくなりそうですね。
さいごに
幼児期からそろばんを習うことで、子どもが算数へ苦手意識を持つのを防ぐことができるかもしれません。しかし子どもが嫌がっているのにそろばんを学ぶことを強要したり、ストレスに感じるほど長い時間をそろばんに費やしたりすると、反対に数字に対して抵抗を抱かせてしまう可能性があります。
結果ばかりを求めるのではなく、子どもにとって無理のないペースで、楽しみながら通えるよう配慮してみてはいかがでしょうか?またどうしても習うことを嫌がる場合は、無理強いせずに興味が出るまで待ってあげてもいいですね。