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幼児期に運動遊びを取り入れるメリット!身体能力や精神面に影響を与える

倉岡えり
2023/04/18 00:04
運動遊びは子どもが楽しむ以外にも、なくてはならない理由があることを知っていますか?幼児期には運動遊びを通して、身体的にも精神的にも発達をしているようです。この記事では幼児期における運動遊びの重要性や、大人ができるサポートまで解説しましょう。

幼児期に運動遊びをする意義は?身体面以外の刺激はあるのか

子どもはとても楽しそうに体を動かして遊びますよね。何気ない遊びが、幼児にとっては、大人の運動と同じ役目を果たしているのです。毎日遊ぶことで、身体的にはもちろんのこと、精神面でも発達を促進しています。体を動かして遊ぶときには、状況判断をする場面があるため、脳をよく使っているのです。

方向転換などで俊敏に動いたり、状況の判断をしたり、作戦を立てることも脳の運動制御機能や知的機能へ有効に働いていると考えられています。体遊びや運動は、勉強をできるようになる根本とした理由ではなく、認知的能力の発達促進に繋がる可能性として示唆されているのです。そのため、体遊びは子どもにとっては発達の要因のひとつになります。 

遊びが運動!運動遊びを習慣にすることが大切

体を動かして遊ぶということは、体力を使っているということです。日頃から、運動遊びをしていると、結果として筋力や持久力などの体力向上に繋がります。

幼児期は、体力向上のメインとなる時期ではありませんが、運動遊びの習慣を作ることが重要なのです。運動習慣を身につけていることで、身体の機能へ発達が促されます。 幼児期の発達が、生涯にわたる生活習慣の構築に影響すると考えられているのです。

遊んで疲れることが良い生活習慣へ繋がる

体を動かして遊ぶことは、食事や睡眠などの生活習慣にも良い影響をもたらします。目一杯体を動かして遊ぶことで、お腹が空いておいしく満足感のある食事ができ、疲労から子どもは深い睡眠へ導かれるのです。このように、運動習慣を身に付けることで、健康的な生活につながり、身体的にも精神的にも良い影響を及ぼすと考えられているのです。

丈夫な体を作るには運動遊びが不可欠

体を動かして遊ぶことは、運動不足を解消して、丈夫な体作りに繋がります。肥満や痩身というトラブルを避けるために、食生活はもちろんですが、運動も積極的に取り入れてほしい手段のひとつです。体を支える主要な柱のひとつ、健康的な骨をつくるためも適度な運動が必要不可欠になっています。子どもの頃から肥満傾向や痩身傾向だと、将来的に運動能力が平均を下回ってしまうという調査結果もあるので、幼児期から体を動かす遊びを取り入れくと良いのです。

とはいえ、過剰な運動は体に負担がかかるので、子どもが嫌がらない程度にしておきましょう。 

幼児期の友達との交流はコミュニケーション能力や協調性を成長させる

幼児期では友達と関わる遊びを通して、協調性を学びます。子どもは、親だけでなく同世代の友達との交流で成長するのです。スポーツはルールがあり、集団での活動を通して社会性をはぐくむきっかけとなります。

また、文部科学省の調査によると、体力の高い子はイライラする場面が少なく、体力の低い子は、自分の感情をコントロールできないでイライラしている場面が多いという結果も出ています。体を動かして運動遊びをすると、ストレスの発散につながり、精神的にも良いことがわかりますね。

実際に、筆者の娘も悪天候の場合に外遊びができないときは、保育園で目一杯遊んでいる日と比べて、機嫌が悪いことが多いようです。


文部科学省 スポーツ・青少年局|幼児期運動指針ガイドブック (9分4)(https://www.mext.go.jp/component/a_menu/sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2012/05/11/1319748_5_1.pdf

バランスの良い体になるためには?発達に合わせた運動が大切な理由

発達に合わせた運動は、子どもの将来に大きく影響します。幼児期に行う適切な運動は、丈夫でバランスの良い体になるように促す働きがあるのです。適切な運動習慣が身につくと、身体的な機能の発達が促進され、生涯において健康面および活動面においても生活習慣を習得することが出来る可能性が高くなるのです。

体に適した運動は、BMI指数の過度な上昇や下降を防止する効果もあり、幼児期はもちろん、成人後であっても生活習慣病になるリスクは低くなると考えられています。 ここからは発達時期に適した運動を紹介しましょう。


文部科学省 スポーツ・青少年局|幼児期運動指針ガイドブック (9分4)(https://www.mext.go.jp/component/a_menu/sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2012/05/11/1319748_5_1.pdf

コロコロして体全体で刺激を受けよう!幼児期にぴったりの転がる運動

寝返りがしっかりできるようになった赤ちゃんには、「転がる」動きを取り入れた運動をさせてあげてください。「転がる」動きは、仰向けの状態でスタートしましょう。大人の両手で赤ちゃんの両膝を持ち、左右どちらかの足を上にして交差させます。赤ちゃんの腰が浮いてくるので、そのまま下半身から上半身へうつぶせになるように回転させる動きをして、運動させてあげてくださいね。仰向けからスタートして、右回りと左回りと順番に転がしてください。

また、ハイハイやたっちの時期には道具を使ってより楽しさを経験させてあげます。マットなどでゆるやかなスロープを作って、上から2~3回転コロコロと転がして楽しませてあげましょう。腕は肩より上に万歳して転がるときに巻き込まないようにしてください。

歩き始めて、自分の思うように体を動かせるようになったら、バージョンアップしてみてくださいね。コロコロと転がる環境が、狭かったり、硬かったり、柔らかかったり、様々な刺激を体全体で感じる環境づくりをしてあげると子どもも楽しいでしょう。転がって運動をするので、周囲にぶつかる物がないように、安全対策はしてくださいね。また、楽しんでいるか、機嫌はいいか、赤ちゃんのペースに合わせて行いましょう。転がろうと動いて、体全体で刺激を受けると認知的能力にもよい影響をもたらします。 

ルールを理解できるようになってくる1~3歳児向けの体遊び

1人で歩けるようになったら、マットやフラフープ、平均台を並べて「サーキット遊び」をしてみましょう。マットを転がったり、フラフープを踏まないように跨いだり、平均台を落ちないように渡ったり、集中して体遊びができます。平均台から落ちずに渡りきれたなどの達成感があり、楽しく全身運動ができますよ。

簡単なルールを理解できるようになったら「しっぽとりゲーム」で走り回るのがおすすめです。タオルや新聞紙で作ったしっぽを取ったり取られたり、追いかけて逃げて、考えながら運動できますよ。

オニを決めて行う「だるまさんがころんだ」も自分の体をコントロールするにはぴったりの体遊びです。オニが振り向くタイミングで動きを止めるという瞬発力や、動かなように努めるバランス感覚が養われます。集団で行う遊びは、社会性も育まれるため、幼児期の体遊びにはもってこいです。

お友達と協力ができるようになった3~5歳児向けの体遊び

条件の多いルールになっても理解ができるようになる時期からは、「かみなりゲーム」がおすすめです。おへそを狙われるゲームで、仰向けとうつ伏せを繰り返すので、呼吸器の発達が促されます。

お友達とコミュニケーションが上手に取れるのであれば「新聞タオルキャッチ」をしてみてはどうでしょうか?2人ペアで、新聞紙で作った細長い棒を投げたりキャッチしたりします。相手が取りやすいように投げたり、うまく新聞紙を取りに行ったりと考えながら動く遊びは、認知的能力の発達を促す可能性があるでしょう。

また、難易度を調節できる「ピンポン玉運びレース」は、難易度を調整できてさまざまな年齢の子どもができる体遊びです。キッチンツールのおたまやスプーンにピンポン玉を入れて運ぶレース形式で、一番早くゴールできたチームが勝ちというシンプルなルール。ピンポン玉を落とさないようにするため、バランス感覚が養われます。ピンポン玉を運ぶ容器の、大きさや深さを変えると難易度を調整できますよ。お友達と協力して遊ぶので、社会性の成長が促されます。1~3歳向けの「サーキット遊び」と合体させて、レース場を作ると、子どもたちも大興奮ですね。

たくさんある基本動作は運動遊びをして身に付いている

幼児期のうちに身に付けたい基本動作は、なんと36個もあります!運動遊びをすることで、体力や運動能力が向上することに加え、基本動作が身につきます。ねんねが中心の新生児期~生後4・5カ月頃までに「つかむ」「振る」という動作を手に持つおもちゃで身に付ける子どももいますよね。

筆者の娘も生後3カ月くらいから、しっかりと物を掴んで振って楽しそうでした。今ではおもちゃを「持つ」「投げる」「倒す」「渡す」などの基本動作もできるようになっていますよ。 

基本動作は生活をしていると身に付くものですが、日常から運動遊びをして、よりたくさんの基本動作を身に着けてほしいですよね。「鬼ごっこ」や「ボールを使った運動遊び」、「遊具を使った運動遊び」などは、基本動作を身に付けることができる運動遊びです。鬼ごっこは、「走る」「登る」「くぐる」などの基本動作が盛り込まれています。楽しく遊んで動き回る経験が、基本動作を身に付ける近道と言えるでしょう。  

さいごに

子どもは意識せず、基本動作をしていますが、大人がサポートすると早く身に着けられます。幼児期に身に付ける基本動作や運動習慣などは、身体能力だけでなく認知的能力を育てるのです。運動遊びを取り入れた子どものほうが、取り入れてない子どもよりイライラが少なく、健康的であるという調査の結果も出ています。健康的な将来のためにも、幼児期にしっかりと運動遊びを取り入れていきましょう。

参考サイト

    この記事の著者
    倉岡えり(peekaboo)
    ライター
    ハロウィン生まれの娘と、石頭なパパ、頑固なママの私で毎日騒がしく過ごしています。蛙の子は蛙!すくすくと頑固な子に育ってます。毎日みんなで意見のぶつかり合いです!
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