縄跳びをすると賢くなるの?子どもの縄跳び遊びは嬉しい効果が沢山!

縄跳びで得られる嬉しい効果とは?
縄跳びは基本的にジャンプするだけの有酸素運動ですが、ジャンプの刺激が身体や脳に良い影響を与えることが様々な研究で分かっています。どのような効果があるのかを簡単に見ていきましょう。
体へ与える嬉しい効果
縄跳びの上下に跳ぶ刺激は、骨へ良い影響を与えているそうです。骨を刺激することで骨密度が上がると骨が丈夫になります。有酸素運動で心肺機能が向上するなど、身体にとって嬉しい効果が沢山あります。
脳へ与える嬉しい効果
縄跳びの有酸素運動は、脳を活性化する効果があると言われています。脳内ホルモンの分泌が促されると、幸福感を感じたりやる気が出たりするようです。記憶力を向上させる働きもあるため、学力の向上が期待できます。
縄跳びで本当に賢くなるの?得られる効果とは
縄跳びをすると賢くなると聞いたことはありませんか?縄跳びの有酸素運動は、身体と脳に良い影響があることが様々な研究で分かっています。実際にどのような影響があるのかを調べました。
縄跳びの着地で記憶力アップ
縄跳びで着地の時に足の骨が受ける衝撃には、記憶力をアップさせる効果があるそうです。骨が衝撃を受けた時に「オステオカルシン」というたんぱく質が分泌されることがアメリカコロンビア大学ジェラール・カーセンティ博士らの研究 で分かっています。このオステオカルシンが脳の神経細胞へ働きかけることで、脳機能が向上して記憶力や成績向上に効果があるという実験結果も発表されています。
集中力がアップする
縄跳びや外遊びで運動をした後は、ドーパミン分泌量が上がり集中力が高まると言われています。アメリカの研究で体力のある生徒の方が学業の成績も良いことが判明しており、運動によって体を動かして体力を付けることで集中力が上がり、学力向上にも良い影響があると言えますね。
算数が得意になる
縄跳びをすると、脳の「白質」という部位の機能が強化されることが分かっています。白質とは情報伝達を行う部位で、左側の白質が「数学的な能力」と関わっているそうです。外遊びで身体を動かすことは脳にも良い影響があることが分かりますね。
筋力アップ
上下にジャンプを繰り返す縄跳びは、主に太ももやふくらはぎなどの下半身を中心に、全身の筋肉が鍛えられます。筋肉を鍛えると基礎代謝が良くなるため脂肪燃焼しやすくなり、太りにくい体質へ変化していきます。子どもに限らず、大人の体力作りやダイエットにも縄跳びはおすすめの運動と言えるでしょう。
心肺機能がアップ
縄跳びは一定時間以上跳び続けることで無酸素運動から有酸素運動へ変わっていきます。跳び続けると心肺の動きが活発になり、身体全体へ送り出す血液の量が増えます。一回の呼吸で一度に大量の酸素を取り込めるようになり、疲れにくい身体となっていくでしょう。
縄跳びの刺激で骨密度アップ
縄跳びのジャンプは骨に刺激を与えるため、骨密度が大きくなり骨が丈夫になります。骨量はおよそ20歳をピークにその後増えることはなく、中年期あたりから少しずつ減っていきます。そのため、幼少期から骨を丈夫にすることはとても大切ですね。
体幹が鍛えられる
縄跳びで身体をまっすぐに保って跳ぶ姿勢が体幹を鍛えていきます。体幹を鍛えると、疲れにくい身体となり、軸が強くなるとバランスを保ちやすくなるため怪我の防止へ繋がるでしょう。良い姿勢が保てるようになると学力アップが期待できます。姿勢が悪いと脳への血流が悪くなり集中力が続かず学力の低下を招くため、体幹を鍛えることは身体と脳のどちらにも良い影響があることが分かりますね。
何歳から始めたらいい?年齢別でみる縄跳びの始め方
「縄跳びってきちんとジャンプが出来て縄を回せないと遊べないのでは?」と考える方もいるのではないでしょうか。しかし遊び方を工夫すれば2歳あたりから楽しめます。年齢別の縄跳びの始め方を見ていきましょう。
2~3歳で始める場合
2~3歳だとまだ縄に馴染みがない年齢と言えます。縄を回して跳ぶのはまだ難しいので、縄とびを踏まないようにまたいだり、ジャンプしたりして遊ぶのがおすすめです。縄跳びを使って電車ごっこや縄をくねくねさせてヘビの真似をして遊んでも楽しいですね。まずは楽しみながら縄跳びに慣れてもらうことから始めるとよいでしょう。
4~5歳で始める場合
年中の頃になると、縄跳びを遊びに取り入れる幼稚園や保育園も多いようです。理解力も増してきて、跳ぶ・縄を回すなどの複合的な動作ができるようになる年齢です。縄跳びの練習を始めるには一番おすすめの時期と言えます。
6歳で始める場合
年長になると、複合的な動作ができる上に集中力がついてくるため、比較的早く跳べることが多いでしょう。中には二重とびやが複雑な跳び方ができる子も出てきます。
上手に跳べるようになるにはどうしたらいい?
いざやってみよう!と思っても、縄跳びを上手に教えていくのは難しいですよね。教える側の大人が簡単にできるだろうと思っていても、初めて体験する小さな子どもには全てが難しいことも……心が折れずに楽しみながら縄跳びを好きになってもらうための教える手順をご紹介します。
まずはジャンプから始めよう
まずは縄跳びを使わずその場でジャンプすることから始めてみるのがおすすめです。その場でジャンプを続けることは、大人には簡単でも小さな子どもにとってはなかなか難しい動作です。その場で続けてジャンプができるようになってきたら、両足を揃えたジャンプや片足ジャンプなどを練習していきます。
ジャンプが出来たら片手で縄を回す
ジャンプが上手になってきたら、次にロープを片手に持ち柔らかいロープを回す練習をしてコツを掴んでいきましょう。右手と左手を交代しながら練習していきます。
両手で縄を回す
コツが掴めてきたら両手に持ち、後ろから前へ回す練習を行います。ここまで来たあと少しです。
実際に跳んでみる
両手でうまく回せるようになってきたら、縄跳びを跳ぶ練習を始めましょう。回したロープが前に来た時にロープをまたいでみましょう。うまくまたげるようになったら、実際に回しながら跳ぶ練習を繰り返します。繰り返していくことで次第にコツを掴んで少しずつ跳べるようになってきます。
縄跳びが上達するコツをご紹介
縄跳びが跳べるようになると、次は長く続けて跳ぶことを意識しましょう。少し跳んで終わりだと、有酸素運動になる前の無酸素運動で終わってしまい、今までご紹介してきた嬉しい効果が得られません。疲れずに長く跳び続けるコツを掴んで嬉しい効果を手に入れましょう。
跳ぶときの姿勢に気を付ける
縄跳びを跳ぶ姿勢が悪いとすぐに疲れてしまい長く跳び続けられません。きちんと基本の姿勢を身につけることが大切です。肩の力は抜き、腕は広げず脇を閉じ、肘は脇腹にくっつけます。足は両足を揃え、少しかかとを上げてつま先立ちになり、背筋を伸ばします。視線はまっすぐ前方を見てください。跳んだ時の姿勢は、空中で脚を伸ばし真っすぐの姿勢を意識します。着地はつま先から降りてください。高くジャンプしすぎると膝を炒めてしまうことがありますので、低めのジャンプで跳びましょう。
100回跳べるようになる!省エネ跳び
疲れずに長く跳べる「省エネ跳び」をご紹介します。コツをつかめば100回以上跳ぶことを目指せます。動画でわかりやすく方法を知ることができますよ。
幼児におすすめしたい縄跳び
初めての縄跳びはコツをつかむまで難しいですよね。ここでは、小さな子どもが跳びやすいおすすめの縄跳びをご紹介します。
縄跳びの長さの目安
小さな子どもの縄跳びの縄は、長さが「身長+50cm」を目安にすると良いでしょう。長さ調節できるタイプを選び、子どもの身長に合わせてカットすれば丁度よい長さの縄跳びが出来ます。
縄跳びの素材を選ぶ
縄跳びは商品によって縄の素材が異なります。それぞれに特徴があるので、子どもが跳びやすいものを選びましょう。初めて挑戦する小さな子どもには「綿ロープ」を使用した縄跳びを選ぶと良いでしょう。重さがあるので回す感覚がつかみやすく、引っ掛かってもあまり痛くないのでおすすめです。縄跳びに慣れてきて跳ぶタイミングをつかむ練習には「ビーズロープ」の縄跳びがおすすめです。ロープにビーズが通してあるため、地面に当たる時に音がして跳ぶタイミングをつかみやすいでしょう。二重とびなど難易度の高い技を練習するには「ビニール」タイプが跳びやすいです。軽いので縄を早く回す練習に向いています。
おすすめの綿ロープ
「銀鳥産業 ギンポーロープなわとび」は程よい重さで回しやすく、当たっても痛くない縄跳びです。お片付け袋も付いていています。
おすすめのビーズロープ
「PROIRONソフトビーズ縄跳び」はビーズの素材がTPU素材で落下や摩擦、低温に強いタイプです。ハンドルにはシリコンが巻いてあり握りやすく滑りにくくおすすめです。
おすすめのナイロンロープ
「アシックスクリアートビナワジュニア91-230F」はグリップのへこみに親指を置けるため握りやすく跳びやすい縄跳びです。ロープは低温に強い素材を使用しています。
さいごに
縄跳びはコツをつかむまでなかなか上手に跳べないこともあるでしょう。筆者の娘は年中から始めましたが、跳べるようになるまで時間がかかり、「縄を回して跳び続ける」がなかなか出来ずに苦戦していました。苦戦中は自分から縄跳びやりたいとは言いませんでしたが、お友達と一緒に楽しく跳んでいくうちに跳べるようになり、今では公園へ行く時に必ず持って出かけるほど好きになりました。年齢に合った遊び方から始めて、縄跳びを楽しむことから始めてみてはいかがでしょうか?
参考サイト
- 脳医学&メンタル医学で志望校に合格 - 受験専門の心療内科・本郷赤門前クリニック(東京大学本郷キャンパス赤門正面)|縄跳びの脳科学!The Effect of Skipping rope Exercise - 受験専門の心療内科・本郷赤門前クリニック(東京大学本郷キャンパス赤門正面)(https://www.akamon-clinic.com/%E7%B8%84%E8%B7%B3%E3%81%B3%E3%81%AE%E8%84%B3%E7%A7%91%E5%AD%A6/)
- 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース|子どもの学力と体力の知られざる深い関係 (https://toyokeizai.net/articles/-/212541?page=3)
- NAWA LEOTARD 名和株式会社|躍動するすべての人へ|縄跳びの効果は、ランニング以上!!お手軽に運動不足を解消 | NAWA/名和株式会社(https://nawa.co.jp/topics/nawatobi#:~:text=%E8%A8%98%E6%86%B6%E5%8A%9B%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97,%E3%81%A7%E8%A8%BC%E6%98%8E%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82)
- エコチル調査千葉ユニットセンター|子どものうちから強い骨をつくろう!|エコチル調査千葉ユニットセンター(https://cpms.chiba-u.jp/kodomo/medical/medical9.html)
- なわとび1本で何でもできるのだ|縄のまっちゃん(粕尾将一)元シルクドソレイユ出演|縄跳びで痩せる飛び方は?有酸素運動と無酸素運動を分ける違いを解説|なわとび1本で何でもできるのだ|(https://shoichikasuo.com/%E7%B8%84%E8%B7%B3%E3%81%B3%E3%81%A7%E7%97%A9%E3%81%9B%E3%82%8B%E9%A3%9B%E3%81%B3%E6%96%B9%E3%81%AF%EF%BC%9F)
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- 保育士・幼稚園教諭を目指す「学生向け」就職活動情報サイト | 保育士バンク!新卒|保育で使える縄跳び遊び。乳児・幼児別のアイデアと遊ぶ時に気をつけるポイント | 保育学生の就活お役立ちコラム |(https://hoikushi-syusyoku.com/column/post_1333/)