子どもに虫歯ができたらどうする?虫歯治療・予防がテーマの絵本6選
子どもの虫歯の割合
虫歯予防の意識の変化などの影響で、近年虫歯になる子どもは大幅に減少傾向にあるといいます。文部科学省による「令和3年度学校保健統計調査」によると、年長児の虫歯罹患率は26.49%となっています。
平成11年度の年長児の虫歯罹患率が67.04%だったことを踏まえると、半分以下に減少しているというのだから驚きですね。
虫歯治療がテーマの絵本3選
子どもの虫歯は減少傾向にありますが、それでも年長児の4人に1人が虫歯になったことがあるというのだから、虫歯は身近な問題だといえるでしょう。しかし子どもが虫歯になったとしても、いきなり治療をするのは難しいかもしれません。
子どもが虫歯の治療に前向きになる手助けができそうな、虫歯治療をテーマにした絵本をご紹介します。
「バイバイ!むしバイキン」(作:ドクター・レイコ/絵:イブ・タルレ)
虫歯になったこぐまのコーディのお話を通して、虫歯の知識や治療について丁寧に描かれている絵本です。歯科医と共同制作していることから、治療の様子をリアルに知ることができるでしょう。
「知ってびっくり!歯のひみつがわかる絵本 歯いしゃさんはこわくない」(文:楠章子/絵:ながおかえつこ)
歯医者で使われるさまざまな器具や道具の名前や働きなどが詳細に紹介されているこちらの絵本を読むと、診察室への恐怖心が軽減されるかもしれません。虫歯治療は「何をされるかわからない」という恐怖心から嫌がる子どもも少なくないですが、どんな道具で治療するのかわかると安心できそうですね。
「歯いしゃのチュー先生」(作・絵:ウィリアム・スタイグ/訳:内海まお)
危険な動物の治療はしないネズミの歯医者チュー先生が、ひどい虫歯に苦しむキツネの紳士の治療に挑戦する絵本です。虫歯が治ってきたキツネに食べられそうになりながらも治療に奮闘するチュー先生のドキドキハラハラする展開に、大人も思わず見入ってしまいますよ。
虫歯予防に役立つ絵本3選
ここからは、子どもの虫歯予防の心強い味方となってくれる絵本をご紹介します。虫歯のある子どもにもない子どもにも、ぜひ読み聞かせてあげたいものですね。
「はぶらしくんです。」(作:とよたかずひこ)
こちらは「ももんちゃん」シリーズなどで人気の作者による歯磨き絵本です。温かなイラストで描かれたかっこいい歯ブラシくんのお話を読んだら、歯磨きが苦手な子どもも歯磨きの時間が楽しくなりそうですね。
「いーはとあーは」(作:柳生弦一郎)
個性的なイラストが目を引くこちらの絵本では、さまざまな観点から「歯」について学ぶことができます。良い歯になるにはどうしたらいいのかだけでなく、虫歯や歯の生え変わりなど、幅広く伝えられることでしょう。
「むしばいっかのおひっこし」(作・絵:にしもとやすこ)
虫歯菌を主人公にした斬新な絵本は、虫歯ができる理由について学べる一冊になっています。虫歯菌が引っ越してこないようにと、子どもが歯磨きを頑張ってくれるかもしれませんよ。
さいごに
子どもに虫歯ができると、ママやパパとしてはすごくショックですよね。子どもの虫歯を見つけたら放置せず、なるべく早く歯医者を受診することをおすすめします。乳歯の虫歯は白いため発見が遅れやすいだけでなく、進行も早いといわれているので注意しましょう。
また虫歯ができてしまったら、生活習慣や歯磨きの仕方を見直すことも大切かもしれません。食後の歯磨きはもちろん、食事や間食の時間をきちんと決めたり、歯と歯の隙間はデンタルフロスを使ってきれいに磨いたり、フッ素やキシリトールを活用したりすることで、新たな虫歯を予防できるのではないでしょうか?
予防歯科に力を入れている歯医者に定期的に通い、子どもの歯の健康を守る手助けをしてもらうのもおすすめです。