
自然の中で遊ぶ8つのメリット!どんな自然遊びがいいの?
自然の中で遊ぶメリット
キャンプが流行っている昨今、連休に自然と触れ合うことが増えてきた大人の方々も多いのではないでしょうか?自然と触れ合うと、日常生活のストレスを忘れられ、非常に癒やされますよね。大人の人たちにもいいことがある自然体験ですが、子どもたちにもたらす良いことは大人のそれよりも格段に多く、多様です。自然の中で遊ぶと、子どもにどんなメリットが期待できるでしょうか。

メリット1:脳を活性化する
花の匂いを嗅いだり、砂の感触を楽しんだり、虫の鳴き声をきいたりと、自然遊びは五感をたっぷりと刺激してくれることでしょう。そしてその刺激は、脳の活性化にもつながるといわれています。
記事「頭の良さは「シナプスの数」で決まる!育脳は6歳までに!」にもある通り、できるだけ早い段階で自然体験をさせることをおすすめします。
メリット2:自然を大切にする心を育む
自然の中で遊んでいると、子どもはさまざまな疑問を抱くことでしょう。「雪はどうして冷たいの?」「冬の朝には、雨が降っていないのに葉っぱが濡れているのはなぜ?」などといった疑問の答えを探す中で、自然の流れや生命について学んでいけるはずです。
そうして自然に親しむことは、環境に対する意識にもつながっていくのではないでしょうか?

メリット3:身体能力を伸ばす
自然遊びでは、さまざまな身体の動かし方を学ぶことができます。足場の不安定な場所を歩いたり、木登りをしたりといった経験を通して、自分のイメージした通りに身体を動かす力を育んでいけそうですね。
近年道路の整備が進んでいることもあり、足場の安定した場所でしか歩いたことがない子どもも増えているといいます。小さいころに転ぶ経験が足りないと、大きくなってから転んだときにとっさに手を出せず、顔から転んでしまうようになることも。
子どもには怪我なく過ごしてほしいというのが親心ですが、自然の足場が不安定な場所で歩く経験は子どもの身体能力を伸ばすだけでなく、バランス感覚を鍛えることにもつながるはずですよ。
メリット4:運動不足を防ぐ
自然遊びは身体全体を使うので、子どもの運動不足解消にもおすすめです。子どもは大人よりも新陳代謝が活発だといわれていますが、運動量が少ないと代謝が悪くなり、肥満を引き起こしてしまう可能性もあるそうなので、注意したいですね。
メリット5:創造力を育む
自然遊びは、ゲームなどと違い、遊び方が決まっていません。砂をごはんに見立てておままごとをしたり、木の枝を剣に見立てて戦いごっこをしたりと、子どもの柔軟な発想で自由に遊ぶことができます。
ルールが決まっていない中、自分で遊びを考えて実践するという経験は、創造力を伸ばすことにつながりそうですね。
メリット6:コミュニケーション能力を伸ばす
自然遊びは、一人で遊ぶこともできれば、お友だちやきょうだいなどといっしょに遊ぶこともできます。かくれんぼ、おにごっこなどの遊びを通してルールを学び、社会性を身に付けられるかもしれません。
また楽しく遊ぶために相手に自分の気持ちを伝えたり、ルールに従って我慢をしたりすることで、協調性やコミュニケーション能力を伸ばすことができそうですね。
メリット7:生活リズムを整える
自然の中でたくさん身体を動かして遊ぶと、多くのエネルギーを消費します。そうするとお腹が空くので、ごはんをしっかりと食べられるようになるでしょう。また自然遊びで体力を消耗するとぐっすりと眠れるため、睡眠の質の向上も期待できます。
日常の中に自然遊びを取り入れることで、食事や睡眠のリズムを整えやすくなるかもしれませんね。また日中に太陽光を浴びると、睡眠ホルモンである「メラトニン」の原料となる「セロトニン」が分泌されるといわれています。
陽の光をしっかりと浴びることは、質の高い睡眠につながるというのがうれしいですね。
メリット8:子どもの心の成長につながる
自然の中で遊ぶと、子どもはさまざまな感動体験ができることでしょう。きれいな景色を眺めたり、努力の末木登りが上手にできたりといった経験を積み重ねることで、子どもの身体だけでなく心も成長していけるはずです。
また自然の中では、予測できないトラブルや危険も起こりうるもの。そうした問題が起こったときに、どうやって解決すればいいのか試行錯誤することで、問題解決能力を伸ばすこともできそうですね。
自然の中で思い切り遊ぶことは、ストレス解消にもなるため、子どもの情緒の安定にもつながるかもしれません。
おすすめの自然遊び
自然遊びというと、アウトドアやキャンプなどといったイメージが強いかもしれません。しかし、身近な環境の中でさまざまな自然遊びが楽しめますよ。
散歩

赤ちゃんからスタートできる散歩は、初めての自然遊びとしてもおすすめです。子どもと散歩をするときは、なるべく子どものペースに合わせ、子どもの気の向くまま進むことをおすすめします。
大人にとっては何気ない小石や道端の草花も、子どもにとっては興味深いもの。根気よく付き合うのは大変からもしれませんが、大人のペースで急かして子どもの好奇心を奪ってしまわないように注意したいですね。
また自分でまだ歩くことができない赤ちゃんの場合、散歩はベビーカーやだっこで行うことが多いでしょう。ずっとだっこやベビーカーのままではなく、時々芝生などの安全な場所に降ろして、赤ちゃんが自然と触れ合う時間を作ってあげてもいいですね。
落ち葉拾い

落ち葉だけでなく、ドングリや貝殻、小枝など、自然の中には子どもにとっての宝物が満載です。そんな自然の宝物を集めてみるのも、おすすめの自然な遊びですよ。筆者の子どもたちも、散歩に出かけるときれいな石や枝などを見つけては大事そうに拾っています。
拾ったアイテムは、工作などに使っても楽しそうですね。時間が経つとボロボロになってしまうこともあるので、完成した作品は写真に残しておくことをおすすめします。またドングリを工作に使うときは、中に虫がいる可能性があるので、熱湯でゆでたり冷凍したりと下処理をしておくことをおすすめします。
水遊び

暑い季節になったら、川や海などで水遊びを楽しんでもいいですね。子どもの年齢によっては、魚釣りなどに挑戦してみても楽しめるでしょう。ただし、川や海で遊ぶときは子どもの安全を第一に考え、もしもの事故が起こらないように注意しましょう。
おにごっこ

子どもの遊びの定番のひとつである「おにごっこ」は、単純ながら夢中になってしまう遊びですよね。「色鬼」や「氷鬼」「手つなぎ鬼」などバリエーションも豊富なので、いろいろなおにごっこを楽しんでもいいでしょう。
星空観察

自然遊びというと、日中に行うイメージがあるかもしれませんが、たまには家族で夜空を眺めるのもおすすめです。一番星や流れ星を探してみたり、星を繋げるとどんな形に見えるか考えてみたりと、子どもが楽しめる工夫を取り入れてみてはいかがでしょう?
また七夕に天の川を探したり、十五夜にお月見したりといった行事を取り入れてもいいですね。
果物狩り

いちごやりんごなど、季節の果物狩りを楽しむことは、子どもの食育にもつながるでしょう。スーパーなどで売られている果物や野菜しか見たことがない子どもにとって、実際に生っている果物・野菜は興味深いはずです。
芋堀りや田植え体験など、親子で農業体験に挑戦してもいいですね。
自然遊びのポイント
ここからは、自然遊びをする上で注意したいポイントをご紹介します。
ポイント1:楽しむことを重視する
子どもの身体能力の向上や体力をつける目的で、自然遊びに挑戦する家庭も少なくありません。しかし身体をしっかりと動かすことを重視しすぎると、遊びというよりもトレーニングとしての要素が強くなってしまい、子どもが楽しめなくなることも。
子どもが楽しんで遊ぶことが大切なので、大人はあまり口出しせず、子どものやりたいことを見守ってあげることをおすすめいます。大怪我につながる危険がある場合や人の迷惑になりかねない場合は別ですが、そうでなければなるべく口も手も出さないように我慢しましょう。
ポイント2:自然に触れる機会を増やす
子どもを自然遊びに誘っても、あまり興味を抱いてくれないかもしれません。しかし、実際に自然に触れてみると、意外と楽しく遊んでくれることも多いもの。自然と触れる機会を作ることで、子どももより自然遊びに関心を抱いてくれることでしょう。
また同じ場所でも、季節によって自然はさまざまな姿を見せてくれるもの。季節の移り変わりによって変化する自然も、子どもに体験させてあげたいものですね。
ポイント3:安全に配慮する
自然の中には、楽しみがたくさんある一方で、危険も多いもの。子どもに自然遊びをさせるときは、必ず大人が見守り、危険があれば声かけやサポートを行うようにしましょう。
子どもは視野が狭く、さらに遊びに夢中になると周囲のものが目に入らなくなることもあるので、気づかぬうちに道路に飛び出してしまったり、遊具から転落してしまったりといった事故につながってしまう可能性があります。
子どものそばにいても、スマホに気をとられていたり、ママ友とのおしゃべりに夢中になったりしていると、子どもの危険な行動を見逃してしまいかねないため気をつけたいものですね。
ポイント4:汚れることを気にしすぎない
子どもは自然の中で遊ぶ中で、服や身体を汚してしまうこともあるでしょう。汚れることを気にしていると、思い切り遊ぶことは難しいもの。子どもが自然をめいっぱい楽しめるよう、子どもが汚れてもいい環境を整えておくことをおすすめします。
汚れても問題ない服を着せたり、出かける前にお風呂の準備をしておいたりしておくと安心ですね。
さいごに
自然遊びというとハードルが高く感じられるかもしれませんが、特別な場所に行く必要はなく、近くの公園などでも多くの自然遊びを楽しめます。公園の遊具で遊ぶことが多い場合は、たまには遊具以外のものに目を向けさせてもいいでしょう。
「木の葉っぱの色が変わっているね」「アリさんが歩いているよ」などといった小さな発見を、子どもにたくさん体験させてあげたいですね。