知育・幼児教育情報ならoriori

「手遊び歌」の効果や重要性とは?年代別の人気手遊び歌8選

岡畑ひろみ
2021/04/03 02:04
音楽に合わせて歌ったり、リズムをとって体を動かしたりする手遊び歌は、たくさんの事柄を1度に体験できる遊びのひとつです。日々さまざまなことを学びとして蓄積していく子どもが手遊び歌を行うと、反射神経やリズム感などを培えます。また、誰かと一緒に歌うことで他者とのコミュニケーション力の向上にも繋がるでしょう。大人も子どもも笑顔になるような、人気の手遊び歌をいくつかご紹介します。家族や友だち同士で楽しんでみてください。

手遊び歌の効果や重要性とは?

手遊び歌の効果や重要性とは?

わらべ歌や手遊び歌は、音楽に合わせて上手に体を動かす方法や力加減などを学べるほか、何かをイメージする力も育みます。


子どもによっては、機械音や刺激の強い音楽に不安を感じることがありますが、身近な人が手遊び歌を歌うと聞きなじみのある声でリラックスして遊べるでしょう。


また、感情や意欲をコントロールする脳の前頭前野を働かせるには、オキシトシンが重要だと言われています。オキシトシンは愛情のあるスキンシップによって分泌が促されるため、手遊び歌のようなコミュニケーションを中心とした遊びは、前頭前野の活性化に繋がるでしょう。さらに、手遊び歌で指先を多く動かすことにより、脳にある運動・感覚野の刺激もできます。


子どもがストレスを感じにくく複数の体験ができる手遊び歌は、成長過程の子どもにとって多くの効果が期待できます。いくつかのレパートリーを持ち、日常の遊びに取り入れていきたいですね。


1歳・2歳におすすめの手遊び歌は?

1歳・2歳におすすめの手遊び歌は?

1歳から2歳ごろの子どもは基本的な運動機能が発達するため、体を大きく使うような手遊びができるでしょう。また、他人やさまざまな物事に興味を示しはじめるため、ふれあいの多い手遊びや真似をする動作を含む歌も楽しめます。では具体的にどんな歌があるのか、紹介していきます!

いっぽんばしこちょこちょ

「いっぽんばしこちょこちょ」は、乳児から楽しめる手遊びです。


歌に合わせて手のひらをなぞったり叩いたりとふれあいが多く、子どもとのスキンシップを図りやすくなっています。子どもの腕を大人が指でじわじわと触っていくところが、子どもに人気の盛り上がる部分です。


基本は手や腕を使いますが、足や背中などを使うなど異なるバリエーションでも遊べます。2歳ごろには、歌の途中でたくさんの動作を加えるとおもしろくなりますよ。


【基本のやり方】

  1. メロディに合わせて「いっぽんばし」と言い、子どもの手のひらを人差し指でなぞり、「こちょこちょ」で、くすぐります。
  2. 「たたいて」で手のひらをポンポンとたたき、「つねって」で、軽くつまみましょう。
  3. 子どもの腕から肩にかけて「かいだんのぼって」と歌いながら、人差し指と中指を交互に動かして登ってください。
  4. 「こちょこちょこちょ」でおなかや脇をくすぐります。

いとまき

「いとまき」は手を回す、腕を左右同時に開閉するなど上半身を中心に動かす手遊び歌です。


1歳から2歳ごろは、自分の思い通りに体を動かせるようになってくる時期であり、動くことによって、喜びや心地良さを感じられる遊びが大切だと言われています。いとまきをしながら何かを作っていく内容で、靴や帽子以外にも腹巻きなど自由なエンディングを楽しめるでしょう。


子どもに何を作りたいか尋ねてから遊び始める方法もあります。


【基本のやり方】

  1. 両手で握りこぶしを作り「いーとーまきまき」と歌いながら、胸の前で腕を回しましょう。
  2. 「ひーてひーて」で、両腕を左右に開いたり閉じたりしてください。
  3. 両手を握ったまま「トントントン」と、上下に叩きます。
  4. メロディに合わせて1から3を繰り返してください。
  5. 「でーきたできた」と拍手をします。
  6. 「こーびとさんのおくつ」で、手で靴を表現したり靴を履く動作をしたりしましょう。

パンダうさぎコアラ

「パンダうさぎコアラ」は、テレビの教育番組などでも見かけることがある子どもに人気の手遊び歌で、歌に合わせて動物のマネをすることが特徴です。


遊び方のコツは大人がしっかりと動物を表現することで、できるだけ大きく分かりやすい動きを心がけましょう。相手に伝わりやすいうえ、子どもが大人と同じように体を大きく動かします。


また、マスターできるまではゆっくりとしたテンポで行うなど、子どもの成長に合わせた工夫も必要です。


【基本のやり方】

  1. 「おいでおいで」と歌いながら、両手で大きく手招きをします。
  2. 「パンダ」では、目を指で囲みましょう。
  3. 「うさぎ」では両手を頭に当て、うさぎの耳を作ってください。
  4. 「コアラ」では、両手で胸の前に輪を作ります。
  5. 「パンダうさぎコアラ」で、2・3・4の動きを連続して行ってください。

3歳から5歳に人気のある手遊び歌は?

3歳から5歳に人気のある手遊び歌は?

3歳ごろになると自立心が芽生え、意欲が旺盛になります。他者を認識し、自分にもできる、同じことをしてみたいと考えるようになるため、手遊び歌のような見立て遊びや、生活習慣に基づいた遊びなどを行うと良いでしょう。


また、折り紙などの細かい作業ができるようになるため、指先を動かすような手遊び歌もおすすめです。

グーチョキパーでなにつくろう

「グーチョキパーでなにつくろう」は、両手を組み合わせて物を表現する手遊びです。手指を細かく動かすことによって、操作性の向上が期待できるでしょう。


形を組み合わせて作れる物を考える、手を別のものに見立てるなど想像力や思考力を育てることにも繋がります。


【基本のやり方】

  1. 「グーチョキパーで」という歌詞に合わせて、両手を変化させます。
  2. 「なにつくろう」と言いながら体を左右に傾け、考えるポーズをしましょう。
  3. 「みぎてがチョキで、ひだりてもチョキで」と歌い、両手をチョキにしてください。
  4. カニの動作をしながら「カーニーさーん、カーニーさーん」と歌ってください。初めは両手を同じ形にして遊び、慣れてきたらグーの上にパーを乗せてヘリコプター、チョキにした右手の上にグーの左手を乗せてカタツムリなど、左右違う手の形で楽しめます。

おちたおちた

複数人で行う「おちたおちた」は、歌詞に合わせて動作を想像して行動する手遊び歌です。


リンゴをはじめとする物体だけではなく、カミナリといった自然現象が登場することもあり、落ちてきたらどう行動するかという判断力が必要となります。テンポを速めると、早く動作を決めなければ間に合わなくなるため、スピード感を楽しめるでしょう。


メロディやリズムが単純で、年齢が上がってくると子ども同士で遊びやすいことも人気のひとつです。


【基本のやり方】

  1. 1人が出題者となり「おーちたおちた」と言いながら手をたたきます。
  2. もう1人が回答者として、「なーにがおちた」とメロディに合わせて尋ねましょう。
  3. 出題者が「リンゴ」など、落ちたものを言ってください。
  4. 回答者が胸の前でリンゴをキャッチするポーズをします。カミナリならおへそを隠す、ゲンコツなら頭を隠すなどのバリエーションがあります。

バスごっこ

「バスごっこ」という手遊び歌も、何人か集まって行うと楽しめます。切符を順に回していくなどバスの車掌や乗客を模倣しており、スムーズに遊ぶためには他者とのコミュニケーションが必要です。さまざまな体のパーツを動かす内容でもあるため、大人が見本としていっしょに行う際は、1つの動作を丁寧に見せると子どもに伝わりやすくなります。


【基本のやり方】

  1.  ハンドル操作のように手を動かし、「おおがたバスにのってます」と歌います。
  2. 「きっぷをじゅんにわたしてね」と言いながら、手で切符の形と渡す動作を表現してください。
  3. 両手を上下に合わせ、「おとなりへ はい」という歌詞に合わせて、切符を回すように隣の人と片方の手のひらを重ねましょう。
  4. 回された人は受け取る動作を行い、次の人へ「おとなりへ はい」と繋げていきます。
  5. 最後の人は「おわりのひとは ポケットに」と歌いながら拍手をし、手をポケットに入れてください。

小学校入学頃に楽しめる手遊び歌は?

小学校入学頃に楽しめる手遊び歌は?

幼児期の終わり、6歳ごろになるとより複雑な動きが可能になります。心身や言葉の発達が進み集団遊びも可能となるため、決まり事や約束を身につける必要があるでしょう。


遊びにも、ルールを守らなければ先に進まないような手遊び歌などを取り入れることがおすすめです。

Head Shoulders Knees and Toes

「あたまかたひざポン」という幼児期前半でも行える手遊びを、英語を使って楽しむ歌が「Head Shoulders Knees and Toes」です。


歌詞に合わせて体の部位に触れていくという流れで、全身を使うだけではなく英単語を覚えることにも繋がり、学びの要素が多い手遊び歌と言えるでしょう。


【基本のやり方】

  1. 「Head Shoulders Knees and Toes Knees and Toes」と歌いながら、頭・肩・膝・つま先という順で触りましょう。
  2. 「Eyes and ears and mouth and nose」で、目・耳・口・鼻に触れてください。
  3. 再び1を行います。

アルプス一万尺

「アルプス一万尺」は2人が向かい合い協力して行う、少し難易度の高い手遊びです。リズミカルな音楽に合わせてさまざまな動作するため、徐々にスピードアップしていくとよりおもしろさを感じられます。レパートリーとしておくと、家庭での遊びとしてはもちろん、小学校に入学しても子ども同士で楽しめるでしょう。


【基本のやり方】

  1. 2人で向き合い、お互いの手を片方ずつ打ち合わせながら「アルプス」と歌いましょう。
  2. 「いちまん じゃく」では、拍手して2人の両手を合わせる、再度拍手をして組んだ両手を合わせるという動作を行います。
  3. 「こやり」で拍手をして、それぞれの肘に手をあててください。
  4. 「うえで」と言いながら腰に手をあてた後、片方の手を伸ばし、反対の手を肘にあてます。向かいあった2人は伸ばしている手で相手の曲げている肘付近に触れましょう。
  5. 「アルペンおどりを さあおどりましょう」以降は、1から4の動作を繰り返してください。

さいごに

たくさんのことを吸収する時期の子どもは、遊びを通してたくさんの刺激を受けます。手遊び歌のような、手先や体を多く動かしたり複数人でスキンシップを図ったりする遊びは、良い刺激となるでしょう。遊びの方法に悩んだときには、手遊び歌を参考にしてみてください。

参考

保育所保育指針解説書 - 厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/hoiku04/pdf/hoiku04b_0020.pdf


お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター 『幼児教育ハンドブック』

https://www.ocha.ac.jp/intl/cwed_old/eccd/report/hand_J/2_5-5.pdf


体力向上の基礎を培うための幼児期における実践活動の在り方に関する調査研究

https://www.mext.go.jp/component/a_menu/sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/04/07/1304371_6.pdf

コメント
コメントまだありません
oriori
orioriの最新情報を受け取ろう!
SNSをフォローしてね!
oriori
twitterシェアfacebookシェアlineシェア