子どものスポーツ教室って実際どうなの?1年間通わせた体験談を紹介
スポーツが子どもに与える影響とは?
スポーツをすることで得られる主な効果には、以下のものがあります。
- 基礎体力の向上
- 運動不足の解消
- 心肺機能の向上
- 骨や筋肉の発達
- 心の成長
スポーツをすることで体力はつきますし、骨や筋肉が発達して体が丈夫になります。思いっきり体を動かすと、運動不足も解消できますね。
また、スポーツは挑戦の連続です。スポーツを通して、子どもは挑戦する「積極性」や実行する「行動力」、挑戦が成功することにより「自信」を得ることができます。積極性や行動力があり、自信にあふれた子どもは、ポジティブ思考になりやすく、自立した考えを早く持ちやすいと言われています。
スポーツは、子どもの体と心の成長を促すために効果的なのです。
スポーツ教室ってそもそも何?こんな子におすすめ!
ここでいうスポーツ教室とは、水泳やサッカーなど特定のスポーツを行うものではなく、子どもが体を動かすのを基礎から学べるような教室のことです。
室内での娯楽が増え、核家族化も進んでいる現在、遊び相手もいないため体を動かすのが苦手な子どもが増えているといいます。そんな子どもたちに、プロが運動の楽しさややり方をイチから指導してくれるのがスポーツ教室です。
特定のスポーツの教室は、そのスポーツの技能の獲得と向上のためにありますよね。しかし、スポーツ教室の場合は、スポーツを通して体力づくりや運動の仕方を学ぶことを目的としています。
そのため、スポーツ超初心者の子どもでも通いやすい教室になっており、子ども1人1人の成長に合わせた指導が期待できるのです。
「子どもに何かスポーツをさせてみたい」という人や、「何か習い事をさせたいけど迷っている」という人にもおすすめしたい習い事です。
1年スポーツ教室に子どもを通わせてみた筆者の体験談
我が家では、子どもが年少の頃からスポーツ教室に通わせています。1年以上通わせているスポーツ教室の内容や、周りの様子について紹介していきます。
実際に子どもを通わせることになったきっかけは?
子どもの友だちが通い始めたため、子どもも真似してやりたがったのがきっかけです。体験教室があったため試しに行かせてみたところ、「通いたい」と子どもが言ったため、通わせてみることにしました。また、私自身が運動音痴で上手く子どもにスポーツについて教えてあげられる自信がなかったため、プロに任せたいと考えました。
どんな目的で通わせている人が多いの?
周りの親御さんたちに話を聞くと、「体力づくりのため」「運動神経が良くなって欲しいから」という理由でスポーツ教室を選んだ人が多かったです。「○○が出来るようになって欲しい」という意見が聞こえるようになってきたのは、教室に通って半年ほど経ってからでした。
多くの人が、まずは子どもの基礎体力づくりのためにスポーツ教室を選んでいる印象です。
スポーツ教室では実際にはどんなことをやっている?
子どもが通っているスポーツ教室で行われているのは、ストレッチ・マット運動・鉄棒・ボール遊び・縄跳びなど。指導の仕方も子どもの成長に合わせたものでした。ここでは年少から年中にかけての実際の指導内容をご紹介します。
年少(3~4歳)の頃のスポーツ教室の指導
教室に入ったばかりの年少の頃は、「運動することの楽しさ」や「集団で自分の意見を言えること」を目標としての指導が行われました。
子どもたちは、準備運動のストレッチに加えて基礎のマット運動などで今まで体験したことのない動きを学びます。慣れてくると、教室の生徒みんなでドッジボールなどのゲームを楽しんでいました。
友達同士のコミュニケーションやチームワークなども徐々に学ぶ時期です。年中に近づくにつれて、個人で行う縄跳びや鉄棒などの指導も少しずつ増えていきました。
年中(4~5歳)に入ってからのスポーツ教室の指導
教室に慣れてきた年中になると、「成功体験を積み重ねて自信をつけること」や「ルールを守ること」を中心に指導して頂くようになりました。
今まで基礎的な動きを練習してきたマット運動も、補助ありの倒立や側転など、新しい動きのものが増えます。鉄棒の逆上がりや、縄跳びを連続で跳ぶための指導も始まり、子ども達も「○○ができるようになる」というそれぞれの目標を持って活動をするようになり始めました。
子どもをスポーツ教室に通わせて感じたメリットは?
実際に1年以上子どもをスポーツ教室に通わせて強く感じたメリットを3つ紹介します。
1)積極的になり何にでもチャレンジするようになった
まず子どもをスポーツ教室に通わせて感じたメリットは、「積極的になった」こと。
スポーツ教室に入る前は、新しい物事に出会っても怖がって挑戦してこなかった子どもが、なんでも「やってみる」とチャレンジするようになったことです。たとえば、初めて行く公園で新しい遊具を見たときには「やったことないけどやってみる」と挑戦したり、自転車の練習も積極的に取り組んだりするようになりました。
スポーツ教室で積み重ねられた「頑張ればできる」という成功体験が、子どもに自信を与えてくれているのを感じます。
2)体力がついたため風邪をひきにくくなった
これは体が大きくなったことも関係しているのでしょうが、スポーツ教室を続けるうちに、子どもが風邪などの体調不良を起こしにくくなったのも嬉しい点です。
風邪がひどくなることが減ったため、年少の初めの頃は月に1、2回は必ず風邪で休んでいた子どもが、年少の終盤になる頃には、風邪もひかずに毎日幼稚園に通えるようになりました。
また、以前はよく「疲れた」と言っていた子どもが、疲れを訴えてこなくなったのです。スポーツ教室で運動を定期的に行うことと、スポーツ教室で習ったことを家や公園で反復練習することで、確実に基礎体力アップに効果があったのを実感しています。
3)子どもの交友関係を広げるための手助けになった
子どもの友達づくりにも一役買ってくれたのがスポーツ教室です。
元々恥ずかしがり屋で内気だったため、幼稚園に入園した後も特定のお友達としか遊べなかった我が家の子ども。いつも一緒のお友達が幼稚園を休んだ時などは、「今日は幼稚園面白くなかった」なんて言うこともあり、心配していました。
スポーツ教室では毎回同じメンバーで指導を受けることもあり、教室以外でも子どもたち同士で交流を深めるように。クラス以外でもいろんな子どもや大人と接することで、協調性やチームワークを学ぶことができました。
今ではすっかり幼稚園のクラスのお友達ともスポーツ教室のお友達とも元気に遊ぶようになっています。
子どもをスポーツ教室に通わせて感じたデメリットは?
私が1年以上子どもをスポーツ教室に通わせて感じたデメリットは、特にありませんでした。
ただ、「運動神経が良くなって欲しい」「○○ができるようになって欲しい」と考えて子どもをスポーツ教室に通わせた場合、すぐには結果が出ないことがほとんどのため、習い始めは「意味がないのでは」と感じてしまう人もいるでしょう。
子どもにとって運動が楽しいものであるように、子どもに合わせた指導を行ってくれるスポーツ教室では、すぐに結果は出なくても必ず子どもの運動能力や体力に良い影響を与えてくれるはずです。
少なくとも1年はゆっくりと子どもの変化を見る時間が必要ですね。
スポーツ教室を選ぶならこんな特徴がある教室がおすすめ!
私が今子どもを通わせているスポーツ教室で、「こんなところが良かった!」と思っているところをご紹介します。数あるスポーツ教室の中で、こんな特徴があると、子どもも大人も納得できますよ。
・連絡ノートなどがあり子どもの成長具合が確認できる
「今子どもが何をどれだけできるようになったのか」が一目でわかる、連絡帳のようなものがあると、子どもの成長を目で見ることができます。子どもと遊ぶ時の目安にもなるため、あると便利です。
・子ども達の活動の様子を親が見守ることができる
子どもたちの活動の様子はなるべく近くで見ていたいですよね。成長を近くで感じることができ、毎回新鮮な驚きがあります。
・講師と親のコミュニケーションがとりやすいこと
講師とコミュニケーションがとりやすいと、「家ではこの練習をさせてみよう」「こういう風に手助けしよう」と親子で一緒にスポーツに取り組めます。
さいごに
子どもの要望を第一にして、私自身は軽い気持ちで通わせてみたスポーツ教室。まさか子どもにとって、こんなに良い影響を与えてくれるものとは思っていませんでした。
身体能力アップや健康に良いのはもちろん、子どもの自信や積極性まで育ててくれた習い事です。何より子どもが楽しんで通ってくれるのも親としては嬉しいですね。
スポーツ教室が気になった方は、一度体験教室などで教室の雰囲気だけでも覗いてみてはいかがでしょうか。