指先遊びの6つのメリット!おすすめの指先遊び7選
指先遊びの6つのメリット
みなさんも子どものころにやったであろう指先遊びには、どのようなメリットが期待できるのでしょうか?
ここでは、指遊びの6つのメリットをご紹介します。
巧緻性(こうちせい)を育む
巧緻性とは「手先の器用さ」のことですが、幼児期にこの巧緻性を育むことは子ども脳の発達に大きな影響を与えるといわれています。幼児教育でも巧緻性は重要なものとされていて、小学校受験でも巧緻性を試す試験が行われることもあるほどですよ。
脳の発達を促す
指先は多くの神経が集中していることから「第二の脳」とも呼ばれることがあります。手や指先を動かし、神経を通じて脳へ刺激を与えることで、発達を促してくれるのだそうです。脳の神経細胞は3歳頃までに6~8割ほど完成するといわれているため、幼児期に手指をしっかりと使うことが大切だといえるでしょう。
効率よく作業できる
指先を器用に使えるようになると、一つの動作がスムーズに進められますよね。例えば積み木の場合、指先を器用に使うとバランスがとりやすく、より高く積み上げることができるでしょう。
一方で指先を細かくコントロールすることができなければ、すぐにバランスを崩してしまい、なかなか作りたいものを作ることができないかもしれません。
想像力が育まれる
指先遊びには、積み木やお絵描きなど、やりたいことを思い描いて実現させるものも多いですよね。そうした経験を繰り返すことで、想像力やそれを実現する力を養っていけるのではないでしょうか?
集中力を伸ばす
指先を使った遊びは、集中力が必要になるものが多いでしょう。繰り返し楽しみながら遊ぶ中で、少しずつ集中力を育んでいけるはずです。
室内で手軽に遊べる
指先遊びは、場所や時間を問わず手軽に遊べるものも多いです。雨の日のおうち遊びとして積み木に熱中したり、おでかけのときのちょっとした待ち時間にあやとりを楽しんだりと、気負わずに遊べるのがいいですね。
またやり始めるとついつい大人のほうが夢中になってしまうことも多いため、親子のコミュニケーション手段としてもおすすめです。ママやパパの脳のトレーニングにもなりそうですね。
年齢別指先遊びのポイント
小さな子どもや赤ちゃんにとって、自分の思い通りに指先を動かすのは難しいものです。そのため、子どもの発達に合った指先遊びを取り入れることをおすすめします。
ここからは年齢別のポイントをご紹介していきますが、子どもの発達には個人差があるもの。年齢はあくまで目安として考えてくださいね。
0~1歳の指遊びのポイント
0~1歳の子どもには、指先だけでなく五感も刺激する遊びがおすすめです。振ると音が鳴るガラガラや、さまざまな仕組みが施されている布絵本など、赤ちゃん用のおもちゃを用意してあげてもいいですね。
ただしこの時期は気になるものを何でも口に入れてしまいがちなので、赤ちゃんが口にしても大丈夫な素材のものを選びましょう。また誤飲の危険もあるため、細かい部品が付いているものは避けた方が安心ですよ。
2~3歳の指遊びのポイント
2歳を過ぎるころには、指先の使い方が徐々に上達していくでしょう。折り紙やパズルなど、さまざまな指先遊びを取り入れていくと、子どものお気に入りの遊びが見つかるかもしれませんよ。
この時期になると、いろいろなことに興味を抱き、自分で何でもやりたがるようになることが多いです。しかし上手にできないことも多く、つい手や口を出してしまいたくなるかもしれませんが、子ども自身の「やりたい」気持ちを尊重し、過度な手助けは控えて見守ってあげるようにしましょう。
4~5歳の指遊びのポイント
4歳頃になると、少し複雑な指先遊びもできるようになる子どもが多いです。この時期には、創造力を伸ばせる遊びを取り入れてみてはいかがでしょうか?例えばブロック遊びなどは、自分でどういうものを作りたいのか想像し、試行錯誤しながら形にしていくことで考える力を育むことができそうですね。
おすすめの指先遊び7選
指先を使った遊びには、どのようなものがあるのでしょうか?おすすめの指先遊びをご紹介します。
積み木遊び
赤ちゃんから始められる積み木遊びは、シンプルだからこそ子どもの想像力を鍛えることができる遊びです。赤ちゃん用の積み木には、中に鈴が入っていて振ると音が鳴るものや、布でできていて柔らかいものなどもありますよ。
子どもの成長に合わせて、サイズや素材、形などを選んであげるといいでしょう。また、積み木よりもさまざまな形が作りやすいブロックもおすすめです。
紐通し
ビーズなどのパーツに紐を通していったり、穴に紐を通して行ったりする紐通しは、ヨーロッパでは子供の成長に欠かせない基礎遊びとして認識されているのだそうです。大人にとってはすごく簡単に感じられますが、小さな子どもにとっては難しいもの。
記載されている対象年齢を参考に、子どもの年齢や発達に合ったものを選びましょう。難しすぎると、子どもがやる気をなくしてしまうかもしれないので注意が必要です。
シール貼り
シールを台紙からはがして紙に貼るためには、指先を器用に使う必要があります。いきなり小さなシールを貼ろうとしても難しいため、まずは大きなシールからスタートするといいでしょう。
シールを貼るのに慣れてきたら、小さめのシールに挑戦してみたり、紙に書かれた○などの枠の中に貼ってみたりと難易度をあげてみてもいいですね。100均などでも販売されているシールブックは、何度も貼ったりはがしたりして遊べるので経済的ですよ。
折り紙
認知症の予防としても注目されている折り紙は、計画性や記憶力を育む効果も期待できるといます。折り紙では複数の指を器用に使い、角を合わせたり折り目を付けたりとさまざまな動きが求められます。
最初のうちは上手にできないでしょうが、練習を重ねるごとに少しずつきれいに折れるようになってくるでしょう。細かい部分が難しければ、フォローしてあげてくださいね。
おえかき
1歳頃から始められるお絵描きは、鉛筆や箸を使う練習にもつながる指先遊びです。小さな子どもや赤ちゃんはクレヨンを口に入れてしまうこともあるので、舐めても問題ない素材で作られているものを用意することをおすすめします。
筆者の1歳の息子もお絵描きが大好きなのですが、ふとした拍子にクレヨンを口元に持って行ってしまうことが多いです。そのため、お米と野菜で作られたクレヨンを使わせていますよ。
床や壁などが汚れてしまうのが困る場合は、お絵描きボードを活用してもいいでしょう。
あやとり
指をかけたり外したりと、複雑な手順を覚えて実践するあやとりも、子どもにとって良い指先のトレーニングになってくれるはずです。紐さえあれば遊べるので、おでかけの際などにもおすすめですよ。
あやとりは一人だけでなく、複数でも遊ぶことができるので、コミュニケーション能力も育てられるかもしれませんね。
粘土遊び
粘土を丸めたりのばしたりしてさまざまな形を作る粘土遊びでは、いろいろな指の動きのトレーニングができます。小麦粉や米粉を使った粘土なら、万が一子どもが口に入れてしまっても安心ですね。
小麦粉粘土は小麦粉に水と油、塩を混ぜて、食紅で着色するだけでできます。家にある材料で手軽に作れるため、子どもといっしょに小麦粉粘土作りから挑戦してみるのもおすすめです。
さいごに
子どもの指先のトレーニングは、遊びだけでなく日常生活の中でも取り入れることができます。指先でつまんで食べられる食事やおやつを取り入れたり、バッグのファスナーやマジックテープなどを使わせたりと、いろんなことに挑戦させてみてはいかがでしょうか?
しかし子どもにとって指先を細かく動かすのは、大人が想像している以上に難しいもの。上手にできないからと責めず、長い目で見守ってあげることが大切です。