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子どもへの防災教育はどうする?防災教育の目標と教え方アイデア11選

oriori編集部
2020/07/31 05:07
日本は災害が多い国で、近年でもさまざまな災害に見舞われています。そんないざというときに自分の身を守れるよう、子どもには防災教育をしておきたいもの。今回は防災教育のアイデアと目標をご紹介します。

子どもの防災教育の目標

子どもに防災教育を行おうと思っていても、何を目標にすればいいのか悩んでしまいますよね。文部科学省による子どもへの防災教育の目標は、どうなっているのでしょうか?

園児

幼稚園や保育園に通う園児の場合、災害時に自分で適切な行動を判断することは難しいものです。そのため、園児は「園の先生や保護者の指示に従って行動できること」を目標にするといいでしょう。

小学生

小学生になったら、日常生活で起こりうる災害にどのようなものがあるのか、どんな危険や被害が考えられるのか理解することを目標に防災教育を進めてはいかがでしょうか?

そうした災害に対する理解を深めることは、安全のための行動や災害時の周囲の人への気づかいへとつながるはずです。

中学生

中学生になると、災害に備えて日常的にどのような備えが必要になるのか理解できるようになるでしょう。またいざというとき、自分で適切な判断をして行動できることも目標となります。

子どもへの防災教育のやり方

子どもへ防災教育をするとき、具体的にどのようなことをすればいいのでしょうか?

防災について話し合う

災害と一言で言っても、地震や洪水、台風などその種類はさまざまで、対処法もそれぞれ異なります。そのため、まずは子どもと防災についてじっくりと話し合う時間を作ってみてはいかがでしょうか?

身近なところではどんな災害が起こる可能性があるのか、それによってどんな被害を受けることが考えられるのかなど、具体的に丁寧に話をするといいでしょう。ただ唐突に防災の話を始めようとしても、子どもは興味を示してくれないかもしれません。

テレビで災害の映像をみたときや、園などで防災訓練をしたときなど、子どもが防災について考えやすいタイミングを見計らってみてはいかがでしょう?

安全な場所がどこなのか考える

「もしものときは安全な場所に避難しましょう」とはいいますが、安全な場所とは果たしてどこのことなのでしょうか?「安全な場所」は災害の種類や災害が起こったときにいる場所によって変わるもの。

「家の中で地震が起こったら、どこに避難すればいいのか」「近所の公園の場合は?」など具体的に家族で話し合う時間を作ることをおすすめします。

備えについて共有しておく

いざというときに備え、非常持ち出し袋や備蓄品などは用意しておきたいものですよね。大人さえ内容を把握しておけば大丈夫だと感じるかもしれませんが、親が怪我で身動きが取れない状況に陥るなどの可能性もあります。

どこに置いておくのか、どんなものを備えておくのか子どもにもしっかりと説明しておきましょう。またどんな備えが必要なのか、子ども目線の意見も聞いておくことをおすすめします。大人が見落としているものがあるかもしれませんよ。

家族のルールを決めておく

災害が起こったとき、必ず家族がいっしょにいるとは限らないですよね。そのため「どこに逃げるのか」「どうやって連絡を取り合うのか」など家族で具体的なルールを決めておくといいでしょう。

災害での避難というと、避難所へ行くイメージが強いかもしれませんが、子連れでの避難所生活は想像以上に厳しいもの。そのため、自宅避難という形を選択する人も少なくありません。

避難生活が長期間となり、自宅での生活が難しい場合、実家へ避難するという選択肢もありますよね。「○日経ってもライフラインが回復しなかったら実家へ身を寄せる」などといった目安も決めておくといいでしょう。

いざ災害に見舞われたときに状況を見て判断しようと思っていても、非常事態の中で冷静な判断を下すのは難しいはずです。家族間で意見が衝突してしまうリスクもあるので注意してくださいね。

防災訓練に参加する

地域で行われている防災訓練では、消化器の使い方や応急処置など、非常時に必要な知識を学べるので参加してみてもいいですね。また消防署の市民開放デーでは、レスキュー体験や地震体験などができることがあります。

また消防車に乗れるところもあるので、子どもも楽しく防災について学べるでしょう。

アウトドアを通して防災意識を高める

ピクニックやキャンプなどのアウトドアの知識は、被災時に役立つものが多いです。家族でのアウトドア体験は、子どもにとっても良い思い出となるでしょう。ピクニックやキャンプで防災用品を使ってみたり、非常食を食べてみたりと防災をより意識したアウトドアに挑戦してもいいですね。

1日を自宅で用意している防災用品だけで過ごしてみる、というのもおすすめです。十分な備えをしているつもりでも、意外と足りないものがあることに気づくかもしれません。

また簡易トイレなどの防災用品は、大人でも使ったことがないという人も多いでしょう。災害時に慌てて使い方を誤ってしまわないよう、確認しておきたいものですね。意外と子どもが苦労するのは、ホイッスルだといいます。子どもは肺活量が少ないので、上手にホイッスルを拭けるようになるには練習が必要になることもあります。

防災絵本を読む

子どもへの防災教育の第一歩として、絵本を活用してもいいですね。以下のように、さまざまな防災絵本がありますよ。

また東日本大震災で大きな被害に見舞われた宮城県の公式ホームページでは「みやぎ防災教育副読本」をダウンロードすることができます。園児向けから高校生向けまで用意されているので、ぜひ子どもに読ませたいものですね。

遊びに取り入れられる防災教育

子どもに防災教育をしようとしても、子どもが興味を示してくれないとなかなか身につかないもの。子どもが関心を抱いてくれるよう、防災教育を遊びの中に取り入れてみてはいかがでしょうか?

ダンゴムシのポーズ

災害時に自分の命を守れるよう、両手で頭を抱えるように丸まる「ダンゴムシのポーズ」を練習しておきましょう。YouTubeでも練習動画が配信されているため、そちらを参考にしてもいいですね。

赤ちゃんや低年齢の子どもの場合は、子どもと大人が向かい合わせになり、大人のお腹に子どもの頭がくるよう、子どものお尻を抱きながら大人が身体を丸めるといいでしょう。ぶっつけ本番だと赤ちゃんが暴れてしまうかもしれませんが、普段から練習しておくとスムーズに子どもと自分を守れるはずです。

ゴロゴロ火消し訓練

火事などの際、衣類に火が燃え移っても、近くに消火器や水道がなければ、どうやって鎮火すればいいのか困ってしまいますよねそんなときにも慌てず消火できるよう、地面に転がって火を消すトレーニングをしておいてはいかがでしょう?

紙を炎の形に切ったら、前後に両面テープをつけます。あとは、両面テープの一方を子どもの服にくっつけるだけで準備完了です。床に子どもを寝転がらせたら、火を押しつぶすようにゴロゴロと転がるよう教えてあげましょう。

しっかりと床に火を押し付けることができていれば、火は床にくっつくはずですよ。花火をしているときに、火が衣類に燃え移ってしまう事故に見舞われることもあるかもしれませんが、自分で火を消す方法を身につけておくと安心ですね。

新聞紙でスリッパづくり

新聞紙を使って、簡易的なスリッパを作ることができます。いざというときにスムーズに作れるよう、子どもといっしょに折り方を確認しておくといいですね。

手順

  1. 新聞紙を半分に切る(※大人用は切らずにそのまま作る)
  2. 1の長辺を半分に折る
  3. 新聞紙を床に置き、折った部分にかかとをあわせ、つま先部分を内側に折る
  4. 3で折った部分を2cm程度外側に折り返す
  5. 裏返したら横長になるように置き、横半分に折ってから開き、折り筋を付ける
  6. 左右を折り筋に向かって折る
  7. 左上の袋状になっている部分に右側の上部を入れ込むように、半分に折る
  8. 袋状になっている部分の右側を内側に向かってななめに折り込む
  9. 4つの角を内側に折り込む

紙でコップ作り

スリッパは小さな子どもにとって作るのが難しいかもしれませんが、コップなら手順が簡単なので作りやすいですよ。実際に、作ったコップを使ってみてもいいでしょう。

手順

  1. 正方形の紙を三角になるように半分に折る
  2. 折った部分が下になるように置き、左右の角をななめ上に折る(このとき、左右の紙が重なるように折る)
  3. 上の三角の部分をそれぞれ外側に折る
  4. コップの形になるように開き、底の部分を外側に三角に折る
  5. ビニール袋をかぶせる

コップにかぶせるビニール袋は、ラップでも代替可能です。使わないときは手順3の状態に戻しておくと、紙コップなどと比べてかさばりませんよ。

まとめ

防災教育はただやればいいというものではなく、災害時子どもが自分の命を守るための行動につなげられることが大切です。日本は災害が多い国ですが、もしものとき常に親が子どもを守れる場所にいられるとは限りません。

同じ家の中にいても、急な揺れなどで子どもに近づけないことも考えられます。もしものときに落ち着いて自分の身を守れるよう、普段から積極的に防災教育を日常に取り入れてはいかがでしょう?

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