子どものデンタルフロスはいつから?3つのポイントでキレイな歯を守ろう
デンタルフロスの効果
デンタルフロス(糸ようじ)とは、歯ブラシでは落とせない歯と歯の間の歯垢を除去するための口腔衛生用品です。デンタルフロスには、具体的にどのような効果があるのでしょう?
歯垢を取り除く
虫歯や歯周病の原因のひとつとなる歯垢は、歯ブラシだけでは6割程度しか落とせないといわれています。しかし、歯ブラシと合わせてデンタルフロスを使うことで、9割程度歯垢を除去できるのだそうです。
口臭予防
毎日きちんと歯磨きをしているのに、子どもの口臭が気になるという人も少なくありません。その原因は、もしかしたら歯と歯のあいだの歯垢かもしれません。デンタルフロスを定期的に使うことで、口臭も軽減できる可能性があります。
虫歯の早期発見
デンタルフロスを使っていると、糸が引っかかったり、歯のざらつきが気になったりすることがあります。そんな違和感の原因は、虫歯や歯石であることも。歯磨きだけでは見落としがちな歯のトラブルにも、フロスをしていると気づきやすいかもしれませんね。
子どもにデンタルフロスは必要?
子どもにはまだデンタルフロスは必要ないだろうと感じる人も多いかもしれませんが、子どもの口の中を清潔に保つため、フロスは大いに役立つでしょう。歯と歯のあいだは虫歯ができやすい場所だといわれていますが、歯ブラシではきれいにすることが難しいです。
またフロスを使うとすきっ歯になるのでは、と心配する人もいますが、フロスの影響で歯と歯の間の隙間が広がるということはないそうなので、安心してくださいね。
いつから使う?
子どもにデンタルフロスを使い始めるタイミングは、第二乳臼歯が生えてきたころが目安となります。第二乳臼歯とは、最初に生えてきた奥歯の手前に生えてくる歯のことで、この奥歯の隙間に歯垢や食べかすなどが溜まりやすくなるので、フロスでしっかりと落としてあげましょう。
また小さいころからデンタルフロスを使う習慣をつけておくと、大人になっても使い続けやすいでしょう。そうして歯と歯のあいだまでしっかりときれいな状態を保つことで、虫歯や歯周病を長く予防することができるはずです。
デンタルフロスの種類
デンタルフロスには、主に2つの種類があります。それぞれの種類の特徴と使い方をチェックしてみましょう。
ホルダータイプ
持ち手がついたホルダータイプのデンタルフロスは、先に付いている糸をのこぎりのように動かしながら、歯と歯のあいだに入れて使います。糸を上下2~3回程度動かし、歯垢をこすり落としましょう。
ホルダータイプにはY字型とF字型があり、ヘッドの大きさも商品によってさまざまです。子どもに口のサイズにあったものを選ぶといいですね。
糸巻タイプ
糸巻タイプのデンタルフロスは、糸を30~40cmの長さに切り、両手の中指に巻きつけて使います。糸を張った状態で、ホルダータイプと同様に、のこぎりのように動かしながら歯垢を除去してくださいね。
糸巻タイプは両手が塞がってしまうため、小さな子どもにはホルダータイプのほうが使いやすいかもしれません。
デンタルフロスを子どもに使うときのポイント
デンタルフロスを子どもに使うとき、注意すべきポイントにはどのようなものがあるのでしょう?
ポイント1:使用頻度は1日1回が理想
歯垢を放置していると、石灰化して歯石に変化してしまいます。歯石がついたら、歯ブラシやデンタルフロスで落とすことは難しく、歯科医で取り除いてもらうようになります。石灰化する前に歯垢を取り除くためにも、可能であれば1日1回、少なくとも週に2回はフロスを使うようにしましょう。
ポイント2:力を入れすぎない
デンタルフロスを使うとき、力を入れすぎると、勢いあまって歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。痛みがあると、フロスに子どもが苦手意識を抱き、拒否するようになってしまいかねないので注意しましょう。
ポイント3:子ども用を用意する
大人用のデンタルフロスは、子どもの小さな口には大きすぎて合わないでしょう。きちんと子ども用を用意してあげてくださいね。キシリトールが配合されたものや、味付きのものもあるので、子どもが使いやすいものを探してみてはいかがでしょう?
さいごに
慣れるまでは、子どもの小さな歯のすきまにデンタルフロスを入れるのに苦労するかもしれません。しかし子どもの口の健康を長く守るためにも、定期的にお手入れをしてあげましょう。
我が家の6歳の娘にも、かかりつけの歯科医の指導でデンタルフロスを使っています。慣れるまでは時間がかかっていましたが、今ではスムーズにお手入れできていますよ。