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ママたち、子どもにも自分にも完璧を求めないで!

ライター 村田 美子
2020/08/07 02:08
読者の皆さん、こんにちは。このサイトにアクセスした皆さんは、インターネット等の多様な情報を効率的に収集し,それを参考にして子育てを行っていることでしょう。でも、集めた情報が正しいか、根拠はあるかに関心を払っていますか?この記事では、完璧をめざして子育てを行っているママたち、特に育休前は会社でバリバリ完璧に働いていたママたちが陥る不安な状態と対策を、科学的根拠を示してお伝えしようと思います。

子育てには正解もマニュアルもありません!

皆さんはネット情報に子育ての理想を求めてはいませんか?
そして、その情報を自分の価値観に合わせて選択し、自分の求める子どもの像をつくり出し、情報に沿って「完璧」に子育てをすることを目指していませんか?
大阪人間科学大学教授の原田正文(精神科医)は、「日本の社会は、住む人々に完璧を要求し、失敗を許さない風潮がある」と言い、特に真面目で優秀な親ほど完璧を目指しがちだと述べています。
吉本文子(共栄大学)は、『「完璧」を目指す選択と評価のはざまで─専業主婦の母親の子育て観を中心に─ 』 というタイトルの論文の中で、次のように指摘しています。
完璧を求める親は、目標を自分の内から見出すのでなく、また、子どもの姿から見出すのでもなく、目標をネット記事など外部から選び、それに向かって邁進している。そして母親自身,子育ての評価を自分への評価に重ねている。子どものことを考え、懸命に行っている子育てであるが、そこに母親自身も自覚していないこだわりがある。他者を排除し,自分の世界に閉じこもり,不安を抱えているが、不安を回避するために「完璧」に走る苦しさが見えてくる。このような母親の行動には母親の社会経験が影響している。そして自らのキャリアを中断していることに,母親自身が葛藤している。
この研究は、2017年、東京都と神奈川県にある公立幼稚園(1)、私立幼稚園(6)、幼児教室(1)に子どもを通わせている母親1200人へのアンケート調査とインタビュー調査からデーターを収集しています。幼稚園の園児数は50 人~400 人の大小さまざまで、研究の目的は「完璧」を求める母親がどのような子育て観をもっているか、そして、その背景についての実態調査でした。
アンケート調査では、おけいこごと等の利用や費用、幼稚園を選んだ理由等が、母親の育児意識とどのように結びついているかを調査し、インタビュー調査では,その内容がどのように育児行動に影響を及ぼしているのか、その背景を含めて質問し、母親の子育てに対する価値基準や子育てに対する願望等を調査しました。
社会でバリバリ働く能力と、子育てに必要な能力は全く違うということを、まず、私たちは認識しなければなりません。子育てにはマニュアルはなく、正解もありません。効率性も求めることはできません。
キャリアを中断しているという現状に焦りを感じるのではなく、出産で与えられた異次元の貴重な体験だと捉え、僅かな自由時間でも読書をしたり、新しい資格にチャレンジしたりして自分を高める行動を起こしましょう。

さいごに

いかがでしたか?子育てに完璧を求めないでくださいね。なぜなら、自分も、そして主役である子どもも、とても苦しい思いをするからです。子どもは親の思うようには育たない、というのが子育て経験者としての感想です。別記事「パーフェクトチャイルド願望の弊害」では、子どもを完璧にしようとした結果の弊害についてご説明しているので、そちらもご覧ください。
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