兄弟喧嘩は仲裁すべき？ほっとくべき？

oriori編集部

2020/04/24 04:04

兄弟喧嘩、みなさまのお宅ではいかがですか？「毎日です！！」という声が聞こえてきます。そんなとき、親は仲裁するべきか、ほっておくべきか迷いますよね。兄弟喧嘩は自然なことで、あって当たり前とか、仲が良い証拠などと言われますが、子どもの心に思わぬしこりを残すことがあります。親が兄弟を比較したり、年齢差や性差を持ち出すことはNGです。この記事では兄弟喧嘩の際の親の対処方法をお伝えします。

兄弟げんかとは？
兄弟喧嘩のルールを決めておく
「喧嘩」ではなく「いじめ」の場合がある
さいごに

兄弟げんかとは？

そもそも、けんかとは、冷静な話し合いではなく、力づくで解決を図ろうとする行為で、基本は互角の力がある者同士で行われます。子ども同士のけんかは、折り合いの付け方や、相手を見極める方法を学び、社会性を身に着ける良いチャンスになります。

兄弟喧嘩は専門用語では「同胞葛藤」と呼ばれ、喧嘩の原因の大部分は「お姉ちゃんが貸してくれない！」とか、些細なことが多いです。もし親が介入する場合は、必ず双方の言い分をしっかり聞き、親の見解を言わないことが大切です。

特に結論・指示・命令は慎みましょう。悪い例をあげると、けんかの流れも解らずに、親が頭ごなしに「お兄ちゃんだから我慢しなさい！」「女の子をたたいた方が悪い！」などと一方的に決めつけることです。普段から兄弟仲の良い時には褒めるようにしましょう。兄弟喧嘩のルールを決めておくのもいいですね。特に、姉弟、兄妹のケースでは、特に親の心配りが必要です。

大怪我に進展する心配がなければ、親は兄弟喧嘩に干渉しない方がいいでしょう。一番良くないのは、有無を言わせず、年上の子どもを叱ることです。ほっておくと、大怪我に進展しそうな場合だけ、喧嘩の仲裁に入り、2人の話を平等に聞きましょう。子どもたちが興奮して自分の言葉ではうまく言えない状態なら、親が代弁して相手に伝えるようにしてみてください。

兄弟喧嘩のルールを決めておく

喧嘩自体をさせないよりも、喧嘩をしたときにしてはいけないことをルールとして決めておくといいのではないでしょうか。特に兄と弟で年齢差がない場合は、暴力にまで発展しては大変です。仲が良い状態の時に、みんなで相談してルールを決めましょう。

兄弟げんかのルール例

・物を投げない

・固い物で叩かない

・噛み付かない

・ひっかかない

・顔や頭を叩かない

・髪の毛を引っ張ったりしない

・首を絞めたり、おなかを蹴ったりしない

・これだけは言ってはいけないことを考えて、心に決めておく　（「死ね！」とか「出ていけ！」など）

一旦ルールを決めたら、どんな理由があっても、守らせてくださいね。ルールを破った時は、厳しく叱りましょう。

「喧嘩」ではなく「いじめ」の場合がある

下の子が生まれると、上の子どもは母親の変化に敏感になります。生まれる前も「赤ちゃんはいらない」などと言ったりします。親の愛を奪い合う同胞競争と嫉妬が原因なのです。親はどうしても、下の子どもの方に手がかかるので、これまでのようにはいきません。

上の子どもは下の子どもに母親を取られてしまったと思い、お母さんを取り返そうと、わがままを言ったりして困らせます。「赤ちゃん返り」が見られるときは思い切り甘えさせてあげましょう。

さいごに

お兄ちゃんなんだから、男なんだから、女なんだから、、、といった親の価値観の押し付けや、比較対照を常にしていると、夜尿・遺尿・遺糞・自尊感情の低下・吃音・チック・暴力・非行などを引き起こすことにもなりかねません。なぜ喧嘩してしまったのか、何がいけなかったのかを、きちんと子ども自身が考えられるように親は手助けをしてあげましょう。

この記事の著者

oriori編集部。現在総勢6名で企画・取材・原稿作成・記事編集を行っています。編集部員は、習い事検索メディアのプロデューサーや自身も子どもを持つフリーランスで活動していた編集者／ライターなど、子育て・知育・教育全般に詳しいメンバーが集まっています。

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