お受験塾に通っている間には受験を辞めようかと思うのですが・・と関係者に相談をしたくなる瞬間がどの親にもあります。これはある程度仕方のないことと、腹をくくりほかありません。ある意味、永遠のテーマと、言えるのではないでしょうか？ある日突然、塾に通うのを拒否する子どもを親としてはどう、対応すれば良いのかがわからなく瞬間があります。何が嫌なのか？を聞くと必ず子どもはお勉強が嫌！とストレートに答えます。これは困った問題です。

親としては、下世話な話どうしても高額な授業料の行方が気になるのは否めません。そして子どもが本当にこのままお受験を諦めるのか？と不安を抱くのも無理のない話です。

ここで考えていただきたいことがあります。つい最近までご機嫌に塾に通っていたという場合には、何が原因で子どもが挫折を味わうきっかけになったのでしょうか？そこをきちんと解明しなければいけません。中には塾の授業中に講師にひどく叱られてみんなの前で恥をかいたということが、心に傷を残してしまうきっかけになる場合もあるのです。塾側としてみれば、やはり合格に近づいてもらいたい、という思いから加熱した指導をする場合もあるのかもしれません。そこに打たれ弱い子どもの場合には、それだけで心が折れてしまう可能性もあるのです。

まずは何が原因でそういう気持ちになってしまったのかを確認する必要があります。

小学校受験に挑む子どもはまだまだ5歳児です。機嫌を取りながら合格を目指すのは、どの塾でもなかなかできないことです。やはりある程度は厳しくなってしまうのが現状です。ある程度は強くなるほかありません。そして、親は子どもの息抜きを考えることも忘れないようにしてください。

嫌なことを経験してしまうとその場から逃げたいのは誰もが同じです。それが子どもなりに保身なのです。

お子さんなりの、このスランプをどう乗り越えるのか？は親が考えるべきことです。このまま塾を辞めるのか？あるいはがんばって通わせるのか？小学校受験の準備期間というのは、どの子どもも同じような状況に置かれています。ただし、塾を休んでしまうことで、子どもは新しい塾に行くにしても前の記憶がよみがえり、次に通うことには強い抵抗を感じるはずです。結果的には、塾は休まない方がベターだと思います。

塾の先生と十分に議論をして、例えば当面は個別授業の形をお願いするなど、出来るだけ形を変えてでも受験の準備からは遠ざからないようにしてあげてください。これまで積み上げてきた努力を無駄にするのも本当にもったいないことです。まずは簡単に出来ることから、もう一度始めてみて、子どもの中に「できる」という気持ちを取り戻してあげてください。子どもは単純なものです。何度か〇をたくさんもらい、自信が戻れば、直前に味わった挫折のことを、忘れることができるのです。

そこが子どもの素晴らしいところでもあるのです。そのために親や塾は協力をして子どもの「もう一度頑張ろう」という気持ちを後押ししてあげなければいけないのです。