勉強だけをするために、受験を選ぶのではありません。親としては出来る限り納得のできる良い環境で子供を学ばせたいと考えるのは妥当なことです。そして、これまで大切に育ててきた「わが子」を託す小学校がどのような小学校であるのか？を親がきちんと知っておく必要もあるのです。

特に私立小学校では教育理念が各小学校共に、際立っているものです。たとえば、自分の子供が「あまりにも厳格な小学校で6年間を過ごせるのかどうか？」「クラス替えがない学校で6年間を過ごすことができるのか？」など、教育理念や教育方針をしっかり見つめ直す必要があります。

そこで大切なのは、志望する小学校の校風がどういうものなのか？という点です。

パンフレットや評判だけではなかなか、推し量れないものでもあります。そのために、親は学校説明会を皮切りに、多くの学校行事に参加をしてその小学校を知ることから始めるべきなのです。

すべてを小学校に任せきりというのも、親としてはいただけません。それよりも、子供の個性が生かせるような小学校を選び受験を決めるということが大切なのです。

その小学校が何をモットーに子供に対して教育を行っているのか？をまずは掴んでください。あくまでも子供の個性を尊重する教育方針なのか？あるいは、未来のリーダーシップを担う人材育成の手始めとしての教育なのか？他にも様々ありますが、「その学校が何に重きを置いているのか？」「そして自分たちは何に重きを置いているのか？」を考えてみてください。

国際社会を見据えて低学年の頃から英語学習に力を入れている小学校を好んで志願する親も最近は増えているようです。

まさしく、受験が終わった後も英語教育を強化できるような小学校は魅力的だと感じる場合も多いわけです。

文部科学省が推奨する範囲を超えたオリジナルカリキュラムを展開する小学校ほど、最先端で子供の将来を託すためには、欠かせない存在だと太鼓判を押す親もいます。確かに一つの選択肢として語学教育という物の重要性は見逃せないものです。

受験を経てその小学校に入学した後までを、見据える力を持ちましょう！

ブランドや距離などで安易に志望校を選ぶのではなく、「子供の未来図」を親が描けることが何よりも大切です。

小学校が説明会で提示しているカリキュラムに賛同出来たときに、本当の意味で、その小学校こそが、自分の子供が目指すべき学校であることを、親は自覚できるようになります。

つまり、親として子供の最も多感で大切な小学校時代をどのような環境で学ばせたいのか？という親としての信念を持つようにしてください。

ご両親の間でも、子供への豊富や期待に胸膨らませる話題が尽きないはずです。それが肝心なのです。

将来○○大学に進学をする！というビジョンよりも、もっと手前の方にある子供の成長を親として喜び合える環境こそが目指す小学校に備わっているものだと信じて前に進んでください。それが小学校受験の本質だと考えます。

ご両親は誰よりも子供のことを理解しているはずです。志望校に見事、合格できた後の抱負まで描けるようであれば、ほぼ、合格することも夢ではないはずです。

その原動力が親には必要なのです。

小学校受験を決めて、塾に通い、子供のために最良の選択ができることは、両親としての共同作業です。

子供が最初に走るレールを親が責任を持って敷くという意味を、どうか強い意思を持って考えてください。

常に子供に対しては、親としての抱負を抱きつつ、どんな人間に育ってほしいのか？という考えを持ち合わせるようにしてください。それでこそ、お受験を支える両親なのです。