上の図はスキャモンの発育発達曲線といわれ、人の誕生から成熟期までの発達量をしましたグラフになります。

赤のまるで囲ってあるところが6歳以下の次期の発育発達量になります。一般型や神経型、リンパ型の発達が著しいのがお分かりいただけると思います。

一般型とは筋肉や骨の発達を示し、神経型とは神経系の発達のことを示し、リンパ型とは免疫系などのことを示します。

スポーツを取り入れることは、筋肉や骨の成長を助け、神経を刺激し、免疫力を高めるなど、成長が著しい6歳以下の体の発育発達を促すためにも非常に重要になります。

6歳以下の次期は、プレゴールデンエイジと呼ばれる時期であり、運動神経やバランス感覚、リズム感など様々な能力を急速に向上させられる重要な時期になります。

現在、世界で活躍するトップアスリード達の多くは、この時期に様々な運動に取り組み動きを経験し、体の身体能力を高めたからこそ活躍ができているといわれています。

そのような、6歳児以下の子ども達の発育発達を促すためにも特にオススメなスポーツは体操になります。

文部科学省が配布した幼児期運動指針の中には、6歳児以下の子ども達に「多様な動き」を身につけさせることが重要であると掲げられており、体操は歩く・走る・はねる・跳ぶ・這う・転がる・押す・引くなどの様々な多様な動きを経験することができ運動器に刺激を与え発育発達を助けてくれます。

また、体操は0歳～2歳児は体を支える筋力がまだまだ足らないため、体操を行う年齢は体がある程度できてきた、3歳ぐらいから始めるとよいとされています。

3～4歳児には体操の中でも特にマット運動を行うようにしましょう。

3～4歳児は歩く、走る、飛ぶなど基本的な動作を身につける時期になります。

そのためマットを用いて、走ったり、転がったり、でんぐり返しをしたり、ジャンプをしたりすることによって体を動かすための基本的な動作を身につけることができます。

4～5歳は体操の中でも跳び箱を取り入れていきましょう。

3～4歳児のうちに基本的な動作をある程度身につけることができたら、次は跳び箱を用いて強くジャンプしたり、手をついた時に体を前に押し出したり、など強い力を使う動きを行います。

まずは、跳び箱1段からでよいので徐々に段を上げていきましょう。

5～6歳児は、動作に無駄な動きや力みなどが少なくなり、動き方が上手になっていく時期です。

この時期は、今まで行ってきたマット運動や跳び箱を応用して様々な技にチャレンジしていきましょう。

マット運動では、筋力が高まり倒立にも取り組めるようになります。また、筋力の高まりに伴って鉄棒なども取り入れることができるようになります。ぶら下がりや前回り、後ろ周りを取り入れることによってさらに筋力や神経系を高めることができます。

6歳以下の乳幼児は、体の成長が著しいとても重要な時期になります。

この時期に体操などのスポーツを取り入れることによって、運動器に刺激を与えることができ発育発達を促すことができます。

生涯にわたる健康で強い体を手に入れるためにも、この時期に体操に取り組んで発育発達を促し強い体を作り上げましょう。