モンテッソーリとはどんな教育方法？家庭でも実践できるおうちモンテのやり方

oriori編集部

2021/05/31 01:05

モンテッソーリ教育とはイタリアのマリア・モンテッソーリという女性医師が考案した教育法です。子は生まれながらにして成長への欲求を有していて、彼らの自主性を重んじ発達段階に合わせた環境を提供していくことで自立へと導いていくという教育方法です。

モンテッソーリ教育の特徴
モンテッソーリ教育を受けた著名人たち
家庭でもできるモンテッソーリ
さいごに

モンテッソーリ教育の特徴

モンテッソーリ教育では０～２４歳までを４つの段階に分け、それぞれの発達段階に合わせて特有のアプローチをしていきます。特に人間形成の基盤となる０～６歳までの重要な時期は前期・後期の２つの時期に分けています。前期は０～３歳までで、たくさんのことを吸収し、環境に適応していく時期とされています。後期は３～６歳までで、前期で吸収したものを自己内で統合しながら、様々な活動を通して整理・秩序化していく時期とされています。前期では「粗大運動の活動」「微細運動の活動」「日常生活の練習」「言語教育」「感覚教育」「音楽」「美術」の７つ教育環境を、後期では「日常生活の練習」「感覚教育」「言語教育」「算数教育」「文化教育」の５つの教育分野を提供します。この時期を第１段階とし、第２段階は６～１２歳、第３段階は１２～１８歳、第４段階は１８～２４歳としています。

モンテッソーリ教育を受けた著名人たち

モンテッソーリ教育が考案されてからすでに１００年以上経っていますが、今でもなお、国や文化を越えて世界中で支持されいます。その数なんと１４０以上の国にモンテッソーリ教育を提供する場があるといわれています。

その中から数多くのリーダーが輩出されてきました。マイクロソフト創業者のビルゲイツをはじめ、Amazon創立者のジェフペゾス、Wikipedia創設者のジミーウェールズ、Google共同創立者のセルゲイブリンとラリーペイジ、Faceboo創業者のマークザッカーバーグ、元アメリカ合衆国大統領バラクオバマ、マネジメントの父といわれているピータードラッガー、発明家のトーマスエジソン、さらに国内では、将棋界の藤井聡太さんもその中の一人です。

このようにモンテッソーリ教育は各界で活躍する数多くの著名人の能力や人生に大きな影響を与えてきたことが分かります。

家庭でもできるモンテッソーリ

欧米ではモンテッソーリ教育を取り入れた学校が多くありますが、日本は義務教育のため決して多くはありません。しかし、保育園や幼稚園ではモンテッソーリ教育を取り入れているところもたくさんあります。

また特別な教具や環境がなくても、家庭の中でモンテッソーリ教育の考えを取り入れて子どもに接していくことで、多くの効果が期待できます。例えば身支度ひとつにしても、子どもが自分の力でやろうとしてることをしっかりと見取り、子ども自身に身の回りのことをさせることが大切です。大人が手伝ってあげるのではなく、子どものやり方で彼らなりに工夫し試していくことが、モンテッソーリ教育で大切にしている自主性を育むことにつながっていきます。

また、あれもこれも大人が決めるのではなく、子どもに決めさせることも大切です。子どもがまだ幼くゼロから決めるのが難しい場合は選択肢を与えて決めさせることも効果的です。自己選択する力は自立への力を育みます。

子どもへの接し方を変えるだけでも様々な効果が期待できますが、本格的に家庭に導入したい場合は教具を通販サイトで購入することもできます。