小学校受験のタブーな言動とは?面接で注意すべきポイント
小学校受験の面接とは?
小学校受験の面接とは、どのようなものなのでしょうか?
面接を受けるのは誰?
小学校受験では、親子面接が行われることもあれば、親だけあるいは子どもだけの面接が行われることもあるといいます。学校によって誰が面接を受けるのか異なるので、早めに情報を集めておくといいでしょう。
面接時間はどのくらい?
小学校受験の面接時間は、一般的に15分以下が目安となります。時間が短いこともあり、きちんと対策がとれていれば差がつきにくいといわれていますが、大きな失言やマナー違反などがあれば試験の結果に大きな影響を及ぼすかもしれません。
学校によって面接の得点配分は異なりますが、ほとんどの学校で評価の基準や得点配分などの情報は公開されていないため「ペーパーテストや行動観察さえきちんとできれば大丈夫」だとたかをくくらず、親子で練習を重ねておくことをおすすめします。
また子どもは幼児教室などで面接の練習をする機会も多いかもしれませんが、ママやパパはなかなか練習の機会に恵まれないことも。積極的に練習の時間を作るのはもちろん、家族が一丸となって対策に取り組むといいでしょう。
質問内容は?
小学校受験の面接では、志望理由や家庭の教育方針、家庭での子どもとのかかわり方、社会情勢についてなど多岐にわたる質問をされることでしょう。なかでも志望理由では、ママやパパが自分の言葉で答えることが求められるといいます。
漠然とした回答ではなく、学校説明会やパンフレット、在校生の声などを参考に「どうしてその学校でなくてはならないのか」「学校に期待することは何なのか」を具体的に伝えられるといいでしょう。
また遠方の小学校を受験する場合、通学手段に関する質問への準備も必要です。小学校には基本的に子ども自身の足で通うことが求められるため、車通学は敬遠される傾向があるのだとか。
そのため、通学時間や距離、乗り換えの回数などに制限を設けている学校も少なくないようです。志望校の通学範囲を確認したうえで、子どもが6年間通い続けられるかどうか判断してみてくださいね。
小学校受験の面接のタブーな言動
小学校受験の面接において、どのような言動を避けるべきなのでしょうか?
子どもが泣き出す
緊張感のある面接の場は、子どもにとっては恐怖を感じるものかもしれません。しかし怖いからと泣きだしてしまうと、面接どころではなくなってしまいますよね。そんな面接の場に飲まれてしまわないよう、子どもに心の準備をさせておきましょう。
面接官がいろんな質問をするのは、子どものことを知りたいからだということをきちんと伝えておくと、子どもも前向きな気持ちで面接に臨めるかもしれませんね。
子どもが黙り込む
小学校受験で子どもは、初めての場所で初めて会う大人にさまざまな質問をされることになります。大人でも知らない場所や初対面の相手には緊張してしまうものですが、子どもはより委縮してしまうことも。
子どもがお受験で場所見知り・人見知りをしないよう、日頃からさまざまな場所に足を運んだり、いろいろな人と接したりする機会を設けてみてはいかがでしょうか?家族で外食をするときに子ども自身に注文をさせたり、図書館で貸し出しの手続きをさせてみたりといった経験は、面接でも役立ってくれそうですね。
また「質問がよくわからないとき」「どう答えればいいのか悩むとき」にどうすればいいのかも、いっしょに考えておくといいでしょう。「わからないときはわからないと答えてもいいこと」「わからないなりに自分の頭で考えたことを伝えること」を意識することをおすすめします。
子どもへの質問に親が口をはさむ
面接時に子どもが口ごもってしまうと、ついママやパパが口を出したくなるかもしれませんが、子どもに対する質問は子どもが回答すべきもの。優しいまなざしで子どもを見守ってあげることが大切だといいます。
練習通りに子どもが回答できないからと睨みつけてプレッシャーを与えてしまうと、子どもの回答が「子どもが自分で考えたこと」ではなく「親に言わされていること」だと印象付けてしまいかねません。
面接官に子どものサポートを指示されたら、子どもが心を落ち着けられるよう声をかけてあげるといいでしょう。微笑んでみせると、子どもに安心感を与えることができそうですね。
礼儀・マナーをわきまえていない
面接に限らず、小学校受験のときには普段以上に礼儀やマナーを意識して行動することをおすすめします。教員以外の職員を無視したり、面接時に上から目線で話をしたりといった人に不快感を与える言動は控えたいものですね。
とくに受験日は、教員が事務員などになり切って保護者を観察していることもあるのだとか。座り方や立ち方、礼の仕方などの所作にも気を配るようにしてくださいね。
他校を貶める
望校への熱意を伝えるため、つい「公立小学校はレベルが低い」などと他校を貶めるような発言をしてしまうママ・パパも少なくないといいます。しかし一方を褒めるために他方を下げる言い方は、聞いていて気持ちのいいものではないですよね。
またママやパパが他校をけなしてしまうと、子どもに対しても相手を下に見るような教育をしているのではないかと思われてしまう可能性も懸念されます。
小学校受験の面接で注意したいポイント
小学校受験の面接では、どのような点に注意が必要なのでしょうか?
学校の方針に理解を示す
受験する小学校の教育方針や取り組みを調べることで、どのような子ども・家庭に入学してもらいたいと考えているかわかるかもしれません。また家庭と学校で教育方針に大きな齟齬があると、子どもの学校生活に悪影響を及ぼしたり、トラブルに発展したりする可能性が懸念されます。
とくに私立小学校や国立小学校は、保護者が学校の活動に関わる機会も多いことから、どのくらい保護者の協力を得られるかという点もポイントとなるかもしれません。また私立小学校の場合は金銭的な負担も大きくなるため、経済的に無理なく通い続けられるかどうかも重要ですね。
ママとパパの意見のすり合わせをしておく
小学校受験というと、子どもとママが協力して乗り越えるイメージがあるかもしれません。そのためなかには、子どもの教育をママに任せきりにしているからといって、大した準備もせずに受験に臨むパパも。しかし小学校受験では、家族一丸となって協力することが求められるといいます。
ママとパパの間で教育方針や受験に関する考えにギャップがあると、面接官に悪い印象を与えてしまいかねません。またパパとの意見のズレが露呈しないようにと、パパに対する質問にママが回答するのも控えましょう。
面接の場で困らないよう、事前に夫婦で学校の教育方針について共有し、家庭の教育方針をすり合わせておくといいですね。
冷静さを失わない
面接の際、宗教問題など予想外の質問をされたときや突っ込んだ質問をされたときなど、つい動揺して失言をしてしまう可能性があります。慌てて余計なことをいってしまわないよう、冷静さをキープすることを意識してみてくださいね。
またいじめ問題についてなど、質問に対して熱くなりすぎるのも控えましょう。子どものことを考えて熱が入ってしまうかもしれませんが、いざ問題が起こったときに冷静に対処できないように見られる可能性も。
当日場に飲まれてしまわないよう、模擬面接などでしっかりと練習をしておくことが大切です。幼児教室の中には、入会していなくても模擬面接の指導だけお願いできるところもあるので、ぜひ本番の予行練習として活用してみてはいかがでしょうか?
家庭で練習するときは、受け答えはもちろん、所作の練習もできるよう本番に近い環境を整えてみてもいいですね。
さいごに
小学校受験は、子どもだけでなくママやパパも評価の対象になることを意識することが大切だといいます。面接は付け焼刃ではボロが出てしまう可能性があるので、親子でしっかりと練習を重ね、本番に備えるようにしてはいかがでしょうか?
小学校受験向け幼児教室主宰