小学校受験の面接で「父親の役割」はどう答える?本番に向けてパパができる8つのこと
小学校受験の面接のパパへの質問はどんなもの?
小学校受験の面接は、親子で行うこともあれば子どもだけ、親だけで行うこともあるといいます。そのなかでも、パパに対してはどのような質問をされるのか気になりますよね。具体的な内容は学校によって異なりますが、下記のような内容が問われることが多いといいます。
★志望理由
★家庭の教育方針
★父親自身について
★子ども自身について
★幼稚園・保育園について
★受験に対する考え
★仕事について
★社会情勢について
★普段の子どもとのかかわりについて
★父親の家庭での役割について
★理想の父親像について
小学校受験の面接では、ママとパパが同じ方向を向いてしっかりと子育てに向き合っているかどうかチェックされるといいます。そのため、直前に付け焼刃で面接対策をするだけでは、深堀りされた質問にスムーズに回答することは難しいかもしれません。
夫婦で価値観を共有するためにも、まずは自分の教育や子育てに関する考え方や価値観について真剣に考えることが大切なのではないでしょうか?
小学校受験の面接での「父親の役割」への答え方
小学校受験の面接では、父親が家庭でどのような役割を担っているのか問われることが多いといいます。それでは、そんな父親の役割についてどのように答えるのが望ましいのでしょうか?
質問の目的
家庭での父親の役割について問う質問には、どのような意図があるのか気になりますよね。一般的に「父親の教育への価値観・考え方」「父親の子どもへのかかわり方」を知ることが目的だといわれています。
父親自身がどのように育てられてきたのか、どんな父親像を理想としているのか知ることで、学校の教育方針に合う考えを持つ人物なのか見定められることでしょう。また子どもを叱ったり褒めたりするタイミングや子どもとのコミュニケーションの頻度や内容などは、子どもの成長に大きく影響をもたらすといわれているので、学校側も把握しておきたいものかもしれません。
具体的な質問例
父親の家庭での役割について、具体的にどのような形で質問されるのでしょうか?一部の例をご紹介します。
★家庭における父親の役割とはどのようなものだと考えていますか?
★お子様にとって父親とはどのような存在だと思いますか?
★理想の父親とはどのようなものだと思いますか?
また父親に対してではなく、子どもに対して「お父さんに叱られるときはありますか?どんなときに叱られますか?」「お父さんとどんなことをして遊びますか?」などと質問されることも珍しくありません。
回答するときに意識するポイント
父親の役割に関する質問の対策として「自分の教育への価値観」「具体的なエピソード」「子どもの将来や教育に関する考え」を中心に考えをまとめてみてはいかがでしょうか?それらの考えを応用すると、幅広い質問に対応しやすいといいます。
具体的には、理想とする父親像を考え、その父親像に沿うためにどのように子どもとかかわっているか考えてみるといいですね。また子どもに将来どんな大人になってほしいのか、そのためにどのような教育・進路について考えているのかをリストアップしていくと、考えをまとめやすいかもしれません。
ただし子どもは親とは別人格なので、子どもの将来を親が決めてしまうような発言は好印象につながりにくいでしょう。過干渉なイメージを与えないよう、どのように選択肢を示しつつ子どもを支えていくのかを伝えられるといいですね。
小学校受験に向けて父親ができる8つのこと
小学校受験は、主にママが子どもとともに頑張るものだというイメージがあるかもしれません。しかし小学校受験では、母子だけでなく家族が一丸となって取り組むことが大切だといわれています。
それでは、子どもの小学校受験に向けてパパにはどのようなことが求められるのでしょう?
1.運動テストの練習
小学校受験の運動テストでは、スキップやクマ歩き、鬼ごっこなど遊びの延長のような課題が出されることが多いといいます。そうした運動は、女性よりも男性のほうが上手に教えられる傾向にあるのだとか。
外遊びを通してパパと運動の練習をすることは、子どもにとって良い気分転換になることでしょう。上手にできることを求めすぎたり、できないことを責めたりするのではなく、子どもが楽しめるような声かけを心がけることをおすすめします。
2.アウトドア活動
山登りやキャンプなど、自然と触れ合えるアウトドア活動は、子どもの心の成長にもつながるといいます。また自然の中では、自分の頭で考えて行動する機会も多いことから、子どもの思考力を鍛えることもできるかもしれません。
キャンプなどの非日常体験は子どもの記憶に残りやすいことから、面接時のエピソードとしても役立ちそうですね。
3.ママを精神的に支える
小学校受験は「親の受験」ともいわれるほど、親の努力も多く求められるといいます。そのため、とくに子どもと向き合う時間の多いママにとって大きなストレスとなってしまうことも珍しくありません。
そんな受験に対する不安や焦りにママが押しつぶされてしまわないよう、精神的な支えになることもパパの重要な役割の一つだといえるでしょう。受験対策をママに任せきりにしないことはもちろん、ママの話に耳を傾け、気持ちに共感してあげてくださいね。
話をきちんと聞き、その努力を認めて労うことで、ママのストレスも緩和されるのではないでしょうか?また話しを聞いているとついアドバイスをしたくなるかもしれませんが、助言を求められていない場合は自分の考えを押し付けるのではなく、気持ちに寄り添うことを意識するほうがいいかもしれません。
4.子どもを叱る
受験の準備を進める中で、子どもが反抗したりわがままをいったりしてママを困らせることもあるでしょう。そんなとき、父親としての威厳を持ってきちんと叱ることも大切だといいます。
ただし子どもには子どもの言い分があるため、ママの話だけでなく、きちんと子どもの話にも耳を傾けてあげてくださいね。そのうえで悪いことは悪いと教えてあげるといいですね。しかし感情任せに怒鳴りつけたり、体罰を行ったりすると子どもに恐怖心を与えてしまいかねないため注意しましょう。
5.子どもとママの間を取り持つ
受験に限らず、子どもとママのあいだで意見がぶつかってしまうこともあるでしょう。そんなとき、双方の話に耳を傾け、橋渡し役をしてあげるといいですね。
6.ママとの教育方針のすり合わせ
それぞれ違う家庭で違う教育を受けてきたママとパパでは、教育に対する価値観や考えは大なり小なり異なるもの。そんな価値観の違いをそのままにしておくと、子どもがギャップに悩まされる可能性があります。
小学校受験においても、同じ方角を向いて取り組めるよう、自分たちの家庭の教育方針について話し合いをしておきたいものですね。
7.理数系の問題対策
図形や量の比較などの理数系の問題は、女性よりも男性のほうが得意な傾向があるといわれています。理数系の問題はパパが教えるなど、ママと分担して受験対策を進められるといいですね。
8.情報収集・分析
小学校受験では、しっかりとした情報収集や集めた情報の分析が求められますが、そうした情報の扱いは、ママよりもパパのほうが長けていることが多いのだとか。入念に情報を集め、その分析結果をママと共有することで、より効率的かつ効果的な受験対策ができるかもしれません。
さいごに
育児のことはママに任せきりだというパパも少なくありませんが、パパが積極的に育児参加することは小学校受験だけでなく子どもの成長にも良い影響を与えてくれることでしょう。ただママの指示に従うのではなく、主体的に子どものお世話をするよう意識したいものですね。
小学校受験はママと子どもの力だけで乗り越えるのは難しいといわれてるので、父親としての役割をきちんと認識したうえで、家族で力を合わせて臨むことをおすすめします。