桜咲く春から小学1年生!気になる保育園・幼稚園と小学校の違い
保育園・幼稚園と小学校で大きく違うポイント
保育園・幼稚園と小学校で大きく違う5つのポイントを解説します。
子ども1人での登下校
保育園・幼稚園と小学校との大きな違いは、登下校に親が付き添わなくなり、自分で登下校するようになること。自分一人で歩いてどこかに通うことは幼稚園・保育園では、あまりなかった経験でしょう。特に一年生の子どもは、この自分だけの通学に不安を感じています。
また徒歩ではなく、バスや電車に乗って登下校する場合もあるでしょう。道路はもちろんのこと、わが子が通る通学路で危ないところはないか、春休みになったら、ぜひ子どもと一緒に通学の練習をして確認してみましょう。通学中に起こる問題は、親にとっても大きな心配のひとつ。事前に通学路を確認することは親子で不安を軽減することに繋がるでしょう。しかし、日本中のさまざまなところで小学生が被害者となる事件も起こっており、それでも不安が残る方もいるでしょう。登下校になるべく保護者の付き添いをお願いしていたり、なるべく集団で下校するようにするなど、学校もさまざまな対応をとっています。見守りパトロールを実施している地域などもあるので、小学生の通学に対する地域や学校の取り組みを確認しておくのもよいでしょう。
帰ったらすぐに宿題をする習慣をつけよう
小学校の入学当初は、あまり難しい勉強はしないでしょう。1学期は国語でひらがな、カタカナを学び、算数では一桁の簡単な計算をする程度です。宿題についても、これらの反復練習がほとんどで、内容も量もそこまで大変ではありません。入学前には不安の大きい勉強についても、入学後には勉強に対しての不安が低下する傾向にあります。
しかし、この入学当初の1学期に大切なのは、毎日宿題をする習慣づけをすることです。宿題は毎日のことで最初は新しい環境である学校で過ごすだけで疲れて帰ってくることが多いかもしれません。さらに、宿題もこなさなければならないので大変ですが、徐々に習慣づけていきましょう。子どもの集中できる時間は短いので、宿題がなかなか進まないこともあります。子どもも大変ですが、宿題を促したり確認したりする親も大変です。親も疲れて帰って来た日など大変な日もありますが、子ども同様に習慣にしていくようにしましょう。たとえば、子どもが帰宅時に母親が家にいる場合は、帰宅後は必ず宿題を終わらせてから遊びに行くという習慣をつけてみましょう。または、子どもが放課後に学童保育に行く場合にも、児童館に着いたらすぐに宿題をする約束をしてみましょう。入学前から知っている友達同士で学童に行く場合は、着いたらみんなですぐに宿題をする、という約束をしてみるのも有効かもしれません。「宿題が終われば遊べる」という流れを最初に習慣づけることが重要です。
授業で使う準備物が多い
小学校生活では、行事や生活科、図工などで使う準備物が多くなります。具体的には、ペットボトルや空き箱、食品の入っていたトレイなどその時々によってさまざまですが、ペットボトルを洗っておくなど前もって用意しておかなければならないこともあるでしょう。
子どもから急に「明日あれを持っていかなくちゃいけない!」と言われ、慌てて用意しなくてもよいように、早めに親に伝えてもらう習慣もつけていきたいですね。
長期休みの計画が立てづらい
夏休みや冬休みなど長期休暇期間の子どもの過ごし方は、特に共働きの家庭にとって悩ましい問題の一つです。学童も休みの期間があり、その期間は特に予定を立てるのが大変になります。宿題もあるため、帰省や習い事などは園の時以上に早めにスケジュールを立てておくとよいでしょう。また、おじいちゃんおばあちゃんなど留守中のお世話を頼める人がいる場合には、事前にお願いするといいでしょう。
給食がスタートする
幼稚園ではお弁当のところも多く、給食に慣れていない場合、特に好き嫌いが激しい子は給食を不安に思うでしょう。一方、保育園などで給食に慣れていた子どもはあまり不安はないと思います。しかし、そこまで不安に思う必要はありません。近年の小学校では、あまり厳しい給食指導は行われていません。以前は給食を食べ終わらない子どもは、全て食べきるまで一人残されて食べているということも見られました。最近では、そのような指導はあまり行われず「できるだけ食べよう」という指導が一般的です。入学後、実際に給食を食べてみると味や量・マナーに関する不安もなくなるでしょう。
親から見た園と小学校の違い
保育園・幼稚園と小学校の違いを、親からの目線で確認してみましょう。
学校生活の様子が把握しにくい
小学校生活では、園生活よりも、親が先生と話す機会が少なくなります。学校生活の内容については、子どもが話さなければわからないことが多くなり、把握しづらくなります。保育園や幼稚園のとき以上に、子どもとのコミュニケーションを重視しましょう。そのためには、親が、子どもの話をしっかりと聞く時間を持つことが大事です。子どもの話にしっかりと耳を傾け、相槌を打ちリアクションすることも忘れずに。ついつい忙しくていい加減に話を聞いているうちに、子どもは「言っても聞いてもらえないだろう」と、学校での話をしなくなる場合もあります。たとえば、食事の時間は学校のことについて子どもと話す時間、と決めてしまうのも一つの手でしょう。
親同士の付き合いも変わる
小学校に入ると、保育園・幼稚園時代のような、親同士の密なお付き合いは少なくなるでしょう。ただし、特に公立小学校ではさまざまな価値観の保護者がいるため、小学校生活の中で驚くような事を見聞きすることがあるかもしれません。避けられないケースもありますが、そのようなことを頭に入れ、周囲に流されないお付き合いを心がけるとよいでしょう。もし、親同士の付き合いを増やしたいと考えるのであれば、積極的にPTA活動などに関わるのも一つの方法です。地域のさまざまな活動に参加することで、新たな仲間をさがすこともできるでしょう。
先生と直接話せる場が少なくなる
保育園や幼稚園では、毎日連絡帳にその日の子どもの様子などが詳細に書いてあり、親と先生とのコミュニケーションの手段となっていた方も多いでしょう。小学校でも連絡帳はありますが、子どもの備忘録的な意味合いが強いもので、毎回先生からの連絡が書かれてくるものではありません。
先生とのコミュニケーションは、学期末にある個人面談など限られた機会になってしまいます。その際には、聞きたいことはメモを準備しておくなどして、しっかりと子どものことを相談するようにしましょう。
学校に行く行事が多い
授業参観をはじめ保護者懇談会、個人面談など、最低1か月に1回程度は学校に足を運ぶ機会が出てきます。地域によっては、登下校の見守りやパトロールなどの当番がまわってくることもあります。行事スケジュールも確認しておきましょう。
子どもたちから見た園と小学校の違い
保育園・幼稚園と小学校の違いを、子どもたち目線で確認してみましょう。
校舎が大きい・児童数が多い・教室が広い
まず、園よりも校舎の大きさが大きくなることが多いでしょう。校庭や体育館なども規模が大きくなり、子どもによっては、はじめは圧倒されるかもしれません。
1クラスの人数も、ほとんどの場合で多くなるでしょう。大きい教室や校舎に喜びを感じ、友達がたくさんできて嬉しい子どももいる一方で、人見知りの激しい子などはうまく環境にとけこめないこともあるかもしれません。入学後は特に、子どもの細かい変化をチェックしておきましょう。
着席している時間が長い
小学校では、授業の間は着席することが基本です。長い時間、机に向かい座って勉強するのは初めての経験となる子どももいるでしょう。最初は授業中ずっと、大人しくしているのがつらい子もいるかもしれません。徐々に慣れていけるといいですね。
トイレは休み時間のみになる
小学校では休み時間にトイレを済ませなくてはなりません。好きな時にトイレに行けた保育園や幼稚園とは違うので、休み時間のうちにトイレを済ませておくという習慣に慣れるまでにかなり時間がかかる子もいます。こちらも入学前から習慣づけていきたいですね。
当番や係の分担が増える
保育園・幼稚園でも日直さんなどの当番があったところもあるでしょう。しかし、小学校ではその種類が増えます。学校や学級によってそれぞれですが、当番とは、学級運営のために欠かせない仕事。任された当番=仕事にきちんと取り組むことが大切です。具体的な当番には、掃除当番や給食当番に黒板当番、日直などがあります。特に掃除は、幼稚園・保育園では先生がやってくれていたのでなかった場合が多く、初めての経験になるかもしれません。しかし、それほど難しい掃除の内容ではないので、徐々に慣れていけるでしょう。また、係は一般的に、学校生活をより有意義にするために児童が自主的に取り組む活動のこと。具体的な係には、図書係や飼育係、お笑い係など学級独自の係もあります。子どもが楽しみながら取り組んでいけるといいですね。
さいごに
年長さんたちは4月から晴れてピカピカの1年生ですね。しかし、保育園・幼稚園と小学校の違いはかなりあります。小学校入学では、子どもの発達や学校の環境も異なるので、新しい環境にわが子がうまく順応していけるよう適切なサポートが必要です。また、子どもたちが感じている入学前の不安は,小学校がどんなものかわからないことからくる不安でもあります。そのためにも、入学前から「小学校はこんなところだよ」と話しておいたり見ておいたりすることで、不安を解消してあげましょう。そして学校生活を楽しむためにも、入学前からの習慣づけがとても大切。もちろん環境が変わることに親子ともども戸惑いはありますが、慣れていけるよう事前準備しておくのが望ましいでしょう。小学生になると、いろいろなことが変わってきますが、それも子どもが成長した証拠。親子で次のステップに向けて踏み出していきましょう!