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将来の夢がない!?そんな子どもに親ができるサポートや可能性を引き出す方法

加島あや乃
2023/10/02 06:10
子どもに「将来の夢がない」といわれたら、少し不安になる親もいるのではないでしょうか。しかし、「将来の夢がないなんて…」と、心配する必要があることなのでしょうか。夢は、無理に持つものではありません。夢がなくても、子どもを見守りながら可能性を広げてあげることが大切です。今回は、将来の夢がない子どもに、親ができるサポートや、子どもの可能性を広げる方法、将来の役に立つおすすめの習い事などを紹介します。

子どもはみんな将来の夢を持っている?

ご自身の子どもに、「将来の夢は?」と聞いたことがある方も多いでしょう。また、親が聞かなくても、将来の夢を語らなければいけないようなシーンは結構あると思います。 

  

やる気スイッチグループがスクールに通っている未就学児から高校3年生まで対して、2021年に行ったアンケートによると、「将来なりたい職業や将来の夢がある」と答えた子どもは、全体の約80%以上います。その一方で、「将来の夢がない」もしくは「分からない」と答えた子どもは約15%。中学生ではやや多く、約47%の子どもが「将来の夢がない」もしくは「分からい」と答えています。  

将来の夢とは?夢がないことは良くないこと?

将来の夢とは何を指すのでしょうか?将来の夢とは、子どもが将来実現したいと考えている願いをいいます。将来の夢と聞かれて、将来就きたい職業を答える子どもが多いですが、必ずしも「職業」である必要はなく、目標などでもいいのです。 

   

将来の夢があるメリットとは?

将来の夢があると、自分自身が大人になることに希望を持てたり、目標が明確になるため、進路の方向性を決めやすくなったります。 

  

小学校や中学校で、勉強をしている子どもの中には、親や先生に言われて仕方なくやっているという子どもも多いでしょう。しかし、夢や目標ができると、「獣医になりたいから、化学や生物を頑張ろう」、「世界をまたいで活躍するデザイナーになりたいから英語も勉強しておきたい」などと考えることもあります。このように、夢を持つことによって、勉強を主体的に行えるようになり、積極性も育まれるでしょう。 勉強をする目標がはっきりすると、学校に通うこと自体に前向きになれて、楽しく学校生活を送れるメリットもあります。

無理に夢を持つ必要はない

「将来の夢がない」という子どもも少なくはありません。前述したように、夢を持っていることにはいくつかのメリットはありますが、夢がないことは悪いことではありません。将来の夢は、子どもが成長する過程において、好きなものを見つけたり、憧れたりしながら、自然に芽生えることが多いものです。そのため、焦って無理に夢を作る必要はないのです。 

  

とはいうものの、周りの子どもが「将来○○になりたい」と話している中で、自分の子どもだけ将来の夢がないと話していたら、不安になる親もいるでしょう。  

将来の夢がない子どもにはどう接したらいい?

それでは、将来の夢がないと話す子どもには、どのように関わったらいいのでしょうか。  

好きなことや得意なことを見つけてみよう

将来の夢は、好きなことや興味があることなどから見つかることがあります。そのため、まずは、子どもの好きなことや得意な分野を一緒に見つけてみるのがいいでしょう。好きなことや楽しいと思えることが見つかると、それに直接結びつく職業が見えてきます。例えば、サッカーが好きならプロのサッカー選手、絵を描くのが好きなら画家などですね。 

  

また、好きなことや楽しいことでも、具体的に何が好きなのか、どこが楽しいのかと考えると、より幅広い職業や夢が見えてきます。例えば、サッカーでも、「プレイするのも好きだけど、観戦するのも好き」であれば、スポーツ記者やカメラマン、サッカークラブのスタッフなどの職業もあるでしょう。  

どんな能力を伸ばしていくといいか、一緒に考えよう

将来の夢がはっきりしたとしても、具体的にどうしたらいいのか分からない子どもも多いと思います。子どもがどうしたらいいか、分からずにいるときには、子どもと一緒に、どんな能力を伸ばしていくといいか考えてみましょう。その能力を伸ばすためには何をする必要があるか、何を勉強したらいいのかなど具体的に分かると、子どももより自分の将来について考えやすくなるかもしれません。  

口出しせず、子どもを見守ってあげることも大事

子どもに将来の夢がないといわれると、つい「こんな職業はどう?」などと言いたくなる親もいるかもしれません。しかし、まずは子どもにゆっくり考える時間を作ってあげましょう。先回りして口出ししてしまうと、子どもは自分で考える時間がなくなり、自立心や決断力が損なわれる可能性があります。子どもが自分で悩んだり、迷ったりする時間をしっかりと確保してあげましょう。  

親自身が夢を持ったり楽しんで過ごしたりすることも大事

子どもにとって一番身近にいるのは親です。親が毎日家事や仕事に追われて疲れ果てているのを見ると、将来に希望が感じられないと思うこともあるかもしれません。仕事をしている親であれば、些細なことでもいいので「仕事でこんないいことがあった」など話してあげるのも効果的でしょう。小さな子どもの場合は、仕事の内容が理解できないこともあるかもしれません。しかし、子どもは親のことをよく観察しているので、表情や仕草などから仕事で楽しいことがあったと判断できます。その結果、「大人になるのが楽しみ」「仕事ってやりがいがあるんだ」と感じられることもあり、将来の夢を持てる可能性が広がります。  

将来の夢を見つけた子どもに親がしてはいけないことは?

将来の夢を見つけたり、将来の夢で悩んだりしている子どもに対して、以下のような言動はやめましょう。  

収入などが安定した職業を勧めて子どもの夢を諦めさせる

夢を持っている子どもや将来なりたい夢を考えている子どもに対して、収入が安定しているなどの理由で別の職業を勧め、子どもの考える夢を諦めさせるのはやめましょう。子どもの夢やなりたい職業は、子ども自身の好きなことや興味があるものから生まれます。親から見たら「現実的でないから他の仕事にしてほしい」などと思うこともあるでしょう。子どもの将来を心配しているがゆえに、諦めさせたくなることもあるかもしれません。しかし、将来の夢に向かってワクワクしているときは多くのことを学び、吸収します。その気持ちを大事にしてあげましょう。  

子どもの夢に対する努力と関係ない理由などで否定する

子どもが持つ夢によっては、その過程で学費や塾にかかる費用など、金銭的に多額の費用がかかることもあります。そんなとき、つい「うちにはそんなお金がないから辞めて」と否定したくなるかもしれません。子どもに現実的なことを教えることも必要ですが、なりたい職業を全面的に否定されてしまうと、子どもは無力さを感じ、意欲を失う可能性もあるでしょう。  

子どもの夢や考えを否定しないようにしよう

 子どもが将来なりたい職業や見つけた夢が、あまりにも現実的ではなく、無謀だと感じる場合もあります。反射的につい「無理だよ」といいたくなるかもしれませんが、決めつけるような発言や行動はやめましょう。子どもがなりたい職業や夢は、成長とともに変化することも多く、心配しすぎることはありません。なりたい職業や夢があるのは素晴らしいことです。最初から現実的な課題を課したりせずに、子どもの夢を応援してあげましょう。  

習い事で好きなことや得意なことが見つかることも

子どものうちにできるだけたくさんの経験をしておくことも、将来の夢に繋がります。習い事の中から、自分の得意なことを見つけるのもいいでしょう。いろいろな分野の習い事をすると、子どもの視野も広がります。ただし、たくさん詰め込みすぎて忙しくなりすぎると、将来の夢を考える余裕がなくなってしまうかもしれません。親にとっても子どもにとっても無理のない範囲で、習い事をしてみるといいでしょう。 

   

将来の夢に役立つおすすめの習い事は?

  • 書道
    書道は、字がきれいになるだけでなく、正しい書き順や書き方も学べます。その他、心の緊張が和らいだり、集中力が高まったりするなどの精神的な効果もあるといわれています。また、字がきれいだと、将来的に就職活動のときや事務作業を行う際にも役立つでしょう。
  • プログラミング
    プログラミング学習は、プログラミングのスキルや知識だけでなく、物事を整理し、理論的に考えられる力を身につけていけます。主体性や自主性とともに、他人へ物事を分かりやすく伝えるためのコミュニケーション能力も育てられるでしょう。
  • 英会話
    早期からの英語の学習は、英語の発音を正しく聞き取る「英語耳」や英語を日本語に訳さないで考えられる「英語脳」を鍛えるのに効果的だといわれています。また、英語ができると子どもにとっても自信に繋がります。グローバル化が進む現代では、英語が必要になるシーンも多くありますが、そんな場合でも積極的に発言できるでしょう。

さいごに

将来の夢は、無理に持つものではありません。子どもが好きなことや興味のあることに向かって、ワクワクするような気持ちで取り組んでいる中で、自然と生まれるものです。夢がない場合でも、親は焦らずにゆっくりと見守ってあげましょう。また、時間に余裕があれば、習い事などでいろいろな体験をさせてあげられる機会を作るのもいいでしょう。

参考サイト


    この記事の著者
    加島あや乃(peekaboo)
    ライター
    小学生2年生から0歳まで、4人の子どもを育てているアラフォー。伸び伸びと自分らしく成長してほしいと思いつつも、学習のことも気になっています。アメリカでの育児経験もあるため、幼児期からの英語教育の必要性や海外での育児方法なども発信していけたらと思います。
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