幼稚園・保育園の休園中の過ごし方と注意点!支援制度はあるの?
幼稚園・保育園の休園中の過ごし方
幼稚園や保育園が休園になったら、どのように過ごせばいいのでしょうか?
1日の予定を立てる
子どもの休園期間中は、ただダラダラと過ごすのではなく、スケジュールを立てることをおすすめします。起床時間・食事の時間・就寝時間・運動の時間・製作活動の時間など、予定に沿って動くことで、子どもの生活習慣を整えることができるかもしれません。
休園期間中は、どうしても生活リズムが崩れてしまいがちです。1日の予定を立てておくことで、時間を意識して生活できそうですね。子どものスケジュールはママやパパ、祖父母など日常的に子どもと関わる時間の多い大人で共有しておくといいでしょう。
子どもといっしょに活動する時間を作る
いっしょに遊んだり、読み聞かせをしたり、家事を手伝ってもらったりと、ママやパパが子どもといっしょに何かをする時間を作ることも大切だといいます。普段は家事や仕事でバタバタしてなかなか子どもとの時間を作りづらい家庭でも、休園期間中なら親子のコミュニケーションの機会を設けやすそうですね。
外遊びをする
休園期間中は自宅で過ごす時間が長くなるため、子どもの運動不足が気になるママ・パパも少なくないでしょう。運動は子どもの心身の発達や健康に必要だといわれているため、休園期間中には外遊びを取り入れることをおすすめします。
感染リスクを減らすため、混み合う時間や場所は避け、近所を散歩したり、近隣の山や森を散策したりしてもいいですね。縄跳びや自転車の練習など、普段なかなか時間をとれないことに取組む家庭も多いようです。
公園などで遊びたいときは、朝の早い時間帯など、人の少ないタイミングを選ぶといいでしょう。遊んだあとは手洗いの徹底をお忘れなく。
家の仕事を任せる
小さな子どもに家事は難しいイメージがあるかもしれませんが、ささいなことでも家庭の中で子どもの仕事を作ってみてはいかがでしょうか?子どもの年齢や発達を考慮し、無理のない内容を考えてあげてくださいね。
そうして子どもに仕事を任せることで、手伝いを習慣化したり、責任感を育んだりすることにつながるかもしれません。また家族のために行動することで、家族の一員としての意識を高め、子どもの社会性を伸ばす効果も期待できます。
ただし子どもがお手伝いを嫌がる場合は、無理強いするのは控えた方がいいといいます。子どもがお手伝いに興味を持つよう、ママやパパが家事をするときに誘ってみたり、目の前で家事をする姿をみせたりすることから始めてみてくださいね。
オンラインサービスを利用する
子どもの休園期間中、朝から晩まで子どもと向き合うのは大変だと感じる人も少なくないでしょう。そんなときは動画配信サイトや知育アプリなど、オンラインサービスを活用してもいいですね。
オンライン保育や習い事などを利用すると、ママやパパが仕事や家事などに集中する時間を作りやすいかもしれません。オンラインの習い事は単発で利用できるものもあるので、子どもの興味のあるものを探してみてはいかがでしょうか?
ただし長時間の画面の視聴は子どもの健康や発達に悪影響を及ぼす可能性が懸念されるため、利用時間に注意してくださいね。
幼稚園・保育園の休園中の注意点
幼稚園や保育園の休園期間は、下記のような点に注意して過ごすことをおすすめします。
こまめに健康チェックを行う
体温を測ったり、咳などの風邪症状がないか確認したりと、休園中はこまめに子どもの健康チェックを行うといいですね。気になる症状や普段と様子の違うところがあれば、かかりつけの小児科に相談したり記録を残したりしておきましょう。
筆者の息子の通う幼稚園でも先日新型コロナウイルスの感染者がでたため、休園措置がとられました。その後元気に過ごしていた息子ですが、2日程たったところで微熱がでてしまいました。
普段とあまり様子が変わらなかったため、体温を測らなければ気づくのが遅くなったと思います。幸いかかりつけの小児科で受けたPCR検査の結果は陰性でしたが、こまめな健康チェックの重要性を実感しました。
感染症対策を徹底する
休園期間中に限らず、子どもも大人も感染症対策を徹底するよう意識しましょう。正しい手洗いの仕方を子どもといっしょに確認したり、咳エチケットなどについて伝えたりするのもおすすめです。またこまめな手洗いや換気、マスクの着用やソーシャル・ディスタンスの確保などにも改めて気を配りたいものですね。
子どもの心のケアを行う
休園期間中は大人だけでなく、子どももストレスがたまってしまいがちです。そんな子どもの気持ちに寄り添い、じっくりと話を聞いてあげたり、ストレスを解消する機会を設けたりしてあげるといいでしょう。
また子どもが不安にならないようにと、情報をすべてシャットアウトしてしまうのはおすすめできません。必要な情報が得られないと漠然とした不安を感じてしまうこともあるため、子どもの年齢や性格などに配慮したうえで、子どもの疑問に対して真摯に向き合ってあげることが大切だといいます。
ただし何でも包み隠さず伝えることで不安が膨らむこともあるようなので、情報の取捨選択を意識してみてくださいね。
保護者の心身の健康を心がける
休園中は、心身共に保護者の負担が大きくなるため、ストレスや疲れを感じる機会も増えるかもしれません。しかしそうして大人の神経が高ぶっていると、子どもにもよりストレスを与えてしまいかねないといいます。
親子でゆったりとした気持ちで過ごせるよう、ママやパパが身体や心を休める時間を作ってはいかがでしょうか?子どもが眠っているときやひとり遊びに集中しているときなど、短時間でもリラックスできる時間があれば心も身体も軽くなりそうですね。
また子育てに関して悩みがあるときは、ひとりで抱え込まずに、パートナーや祖父母、友人など周囲に相談することをおすすめします。身近な相手には相談しづらい、あるいは相談相手が見つからない場合などは、自治体などの相談窓口を利用してもいいでしょう。
幼稚園・保育園の休園時の支援制度
子どもの幼稚園や保育園が休園になってしまったら、仕事に影響がでる場合も多いでしょう。そんなときに利用できる支援制度についてご紹介します。
小学校休業等対応助成金
「小学校休業等対応助成金」とは、子どもの保育園や小学校などが急遽休みになった際、特別有給休暇を設けるために事業主が受けられる助成金です。ただしこちらの助成金は労働者自身が申請できるわけではないため、会社によっては利用してもらえないケースもあるといいます。
この制度の利用を会社側が拒否した場合、労働局に相談することで会社側へ利用するよう促してもらうことができます。また条件はありますが、会社側から申請をしてもらえない場合は労働者が個人申請することもできるのだとか。
小学校休業等対応支援金
フリーランスの場合「小学校等休業対応支援金」という制度を利用すると、仕事ができなかった日1日に対して一定金額の支援金を受け取ることができます。しかし仕事の日時や場所、業務の内容などが指定された上での契約でなければ対象外となってしまうため、注意が必要です。
さいごに
幼稚園や保育園の臨時休園は、親にとっても子どもにとっても負担が大きいものですが、感染を広げないためには仕方のないもの。少しでもより楽しく健康的に過ごせるよう、ご紹介したポイントを意識してみてはいかがでしょうか?
また環境の変化が苦手な子どもなど、休園明けに登園を嫌がる子どもも少なくないといいます。そんなときには、子どもの不安な気持ちに耳を傾け、前向きに登園できるよう声掛けをしてあげてもいいかもしれません。