三輪車は何歳からこげる?三輪車の教え方とポイント
三輪車は何歳から?
子どもの三輪車デビューは、安定して座ることができる1歳以降が目安といわれています。しかし三輪車を自分でこいで動かせるようになる時期は、おおよそ2歳半から3歳頃なのだとか。
三輪車は自転車と異なり、ペダルがサドルの真下ではなく前方についています。そのため体重を使ってペダルをこぐことはできないため、実は自転車よりもこぐのが難しいのだそうです。
また自転車のようにチェーンがついていないため、ペダルを前にこいだ分だけしか進まない点も、三輪車が難しいといわれる理由のひとつでしょう。
三輪車の教え方
三輪車の乗り方を口頭で説明しても、小さな子どもにとっては理解するのは難しいかもしれません。子どもに三輪車の乗り方を教えるときは、下記のような方法を試してみてはいかがでしょうか?
STEP1:足で地面を蹴って三輪車を動かす
いきなりペダルをこぐ練習から始めるよりも、まずは足で地面をけりながら三輪車を動かし、バランス感覚やハンドルの扱い方から練習してみてはいかがでしょうか?
三輪車のペダルをこぐためにはしっかりと力を込める必要がありますが、バランス感覚が身についていないと、勢いあまって転倒してしまう可能性もあるので気を付けてあげてくださいね。
STEP2:ペダルに足を乗せた状態でうしろから押してあげる
バランス感覚やハンドル操作が身についたら、子どもの足をペダルに乗せた状態でうしろから押し、ペダルをこぐ足の動きを体感させてみましょう。三輪車はタイヤとペダルの動きが連動しているため、感覚をつかみやすいかもしれません。
手押し棒がついている三輪車なら、かがまずに押せて便利ですよ。
STEP3:ペダルをこぐ感覚を覚える
子どもの足をペダルに乗せたら、手を添えてペダルをこぐ感覚を教えてあげましょう。ペダルをななめに傾けると、足を前にけり出す三輪車特有の感覚を身に付けやすいといいます。
STEP4:自分でこぐ
三輪車をこぐとき、一番力が求められる初めの一歩を踏み出すのに苦戦する子どもも多いそうです。そのため慣れるまでは、初めの一歩は親がうしろから押してサポートしてあげることをおすすめします。
また平坦な道ではなくゆるやかな下り坂で練習をすると、ペダルを動かしやすいでしょう。上手にこげるようになって来たら、平らな道に挑戦してみてもいいですね。
三輪車の練習のポイント
子どもに三輪車の練習をさせるときは、下記のポイントを意識してみると効果的かもしれません。
安定感のある場所で練習する
三輪車の練習を公園で行う家庭も多いですが、小さな砂や石が邪魔をして練習が思うように進まないことがあるといいます。また芝生も同様に、三輪車の練習には向かないかもしれません。
周囲の安全が確保できるアスファルトやコンクリートなら、安定感があるので三輪車の練習におすすめです。また自宅に十分なスペースがあれば、まずはフローリングでペダルをこぐ練習をしてみてもいいでしょう。
ペダルの重さ・硬さを確認する
ペダルの重さや硬さは、三輪車によって異なります。購入する前にペダルの状態を確認しておくと、いざ練習を始めたときに困らないでしょう。またお下がりなどの古い三輪車を使う場合、購入時よりもペダルが硬くなっている可能性があるので注意が必要です。
三輪車の状態が悪いと、予期せぬ事故につながってしまう危険性もあるため、定期的なメンテナンスや点検を行うようにしてみてくださいね。
サドルの高さをあわせる
三輪車のサドルの高さは、子どもの身長にあわせるようにしましょう。高さがあっていないと、足に十分に力を入れられないかもしれません。またサドルがゆるんでいると危ないので、きちんと固定されているか確認しておきましょう。
子どものやる気を尊重する
子どもに早く三輪車に乗れるようになってもらいたいからと、嫌がる子どもに練習を強制するのはおすすめできません。やる気がない状態でいくら教えようとしても、なかなか上達は望めないでしょう。
どうしても子どものやる気が出ない場合は、三輪車の練習をお休みして、興味が出るまで待ってもいいですね。公園などで三輪車で遊ぶお友だちの姿をみせたり、三輪車が登場する絵本を読んだりとすると、子どもも三輪車に関心を持ってくれるかもしれませんよ。
長い目で見守る
三輪車の練習を始めたからといって、すぐに乗れるようになるとは限りません。三輪車に限らず、子どもは一進一退でなかなか親の思うようにはいかないもの。なかなか上達しないからとイライラしたり、ほかの子どもと比べて子どもを叱ったりすると、三輪車に苦手意識を持ってしまう可能性があります。
「三輪車に乗れるようになるには時間がかかるもの」だと長い目で見守ってあげましょう。また「ペダルを一度こぐことができた」「曲がるときにハンドルを動かすことができた」など些細なことでも褒めることを意識すると、子どものモチベーションを維持しやすいかもしれません。
安全に注意する
三輪車の練習中は、周囲の状況に気を配り、子どもの安全を確保することが大切です。練習に夢中になっていると、子どもは周囲のものが目に入らなくなることもあるといいます。その分、ママやパパが危険がないか目を光らせておきたいものですね。
さいごに
子どもが三輪車に乗る時期は短いため、三輪車は本当に必要なのか悩むママ・パパも少なくありません。三輪車は絶対に乗らなくてはならないものではありませんが、三輪車には子どもの筋力やバランス感覚、体感などを鍛える効果が期待できるといわれています。
子どもの心身の健やかな健康のためにも、三輪車の練習をしてみてはいかがでしょうか?