4月入園が難しい場合、保育園や幼稚園に途中入園することは可能なのでしょうか？

それぞれの保育園や幼稚園によって、園児の受け入れ人数は決まっているため、定員に空きがあれば途中入園することはできるでしょう。ただし待機児童が問題になっている都心などは、入園を希望する園に空きがなく、入園できない場合も珍しくありません。

園の空き状況は自治体や施設のホームページに掲載されていることもあるので、チェックしてみてはいかがでしょうか？記載がない場合は、直接問い合わせてみてくださいね。

一般的に途中入園しやすい時期は、新年度の慌ただしさが一段落する5月頃と転勤などで引越しが増える秋頃だといわれています。途中入園を希望する場合は、施設から園児の募集がされていないかこまめに確認してみてはいかがでしょうか？

また園に空きがなくても、申し込み自体はいつでもできるといわれています。

保育園の場合、途中入園のしやすさは子どもの年齢によっても変わるようです。保育園では1歳の4月から入園する子どもが多いため、0歳児は比較的途中入園がしやすいといいます。ただし0歳児は募集の枠がほかの年齢と比べて少ないことから、地域によってはなかなか入園できない場合も珍しくありません。

また3歳になると保育園から幼稚園へうつる子どもも多いので、空きがでやすいといわれています。

保育園や幼稚園に途中入園する場合、どのような流れで入園まで進めればいいのでしょうか？

申し込みをする前に、途中入園を希望する施設へ見学へいくことをおすすめします。園の雰囲気が子どもに合っているかどうかの確認はもちろん、不安なことや疑問点についても相談しておきましょう。

入園を希望する施設が決まったら、必要書類を用意して申し込みをしましょう。認可保育園の場合は自治体に申し込むのが一般的ですが、地域によっては保育園へ直接申し込みをする場合もあるので注意が必要です。

認可外保育園や幼稚園へ入園を希望する場合は、園で申し込みをすることになります。保育園の場合はとくに会社で用意してもらう書類もあるため、余裕を持って準備しておきましょう。

途中入園の申込期間は園によって異なりますが、前月の上旬に期限を設けている自治体・園も多いので、前もって確認しておいてくださいね。

保育園や幼稚園への途中入園が決まったら、園の説明会に参加します。園生活の流れや注意点、園用品の準備、必要書類などに関して説明を受けるでしょう。また途中入園の場合は、入園後のクラス担任がすでに決まっているため、担任の紹介や挨拶も行われるといいます。

途中入園の場合も、4月入園と同様に慣らし保育が行われます。慣らし保育は、1週間から10日程度を目安に、少しずつ1日の保育時間を伸ばし、園生活に慣れてもらうを目的に進められます。

入園したからといって、いきなり丸1日子どもを預けられるわけではないため、注意しましょう。とくに仕事を始めたり復帰したりする場合は、慣らし保育の期間を考慮したうえでスケジュールを組むことをおすすめします。

仕事の都合などでどうしても時間が取れないときは、園に相談すると慣らし保育を短縮してもらえる可能性もあるようですが、急にガラリと環境が変わると子どもに大きなストレスがかかってしまうかもしれません。慣らし保育で環境に慣れる時間を作ってあげると、子どもも園生活を受け入れやすいのではないでしょうか？

保育園や幼稚園に途中入園すると、どのようなメリットが期待できるのでしょうか？

途中入園の場合、同じクラスの園児はすでに園生活に慣れていることが多いです。そのため、先生から丁寧なサポートを受けられるかもしれません。施設によっては、つきっきりでお世話をしてもらえることもあるといいます。

途中入園の場合、ほかの園児たちの園生活も落ち着いているため、新しい友達に興味をもち、積極的に関わってもらうことができそうですね。顔や名前を覚えてもらいやすいので、すぐに友達を作れるのではないでしょうか？

途中入園では、施設見学時に実際に在籍するクラスの様子をチェックできる点が大きなメリットといえるでしょう。クラスの雰囲気やお友だちの様子、先生の園児への接し方などを知ることで、入園してからの生活をより具体的にイメージしやすそうですね。

子どもに合った園なのかどうかも、判断しやすいのではないでしょうか？

途中入園にはメリットが期待できる一方、以下のようなデメリットも懸念されます。

子どもは新しい環境でも友達を作りやすいかもしれませんが、大人の場合はそう上手くはいかないかもしれません。途中入園の場合、すでに保護者間でグループができている可能性があるため、あとからグループの中に入るのが難しいことも。

園に相談すれば、先生がほかの保護者との仲を取り持ってくれる場合もあるようなので、ママ友ができるかどうか不安な場合は見学時などに相談してみてもいいでしょう。

途中入園の場合、入園が決まってから入園するまで期間が4月入園と比べて短いことが多いといいます。そのため、入園準備の時間が少なく、園用品の準備や名前付けなどでママやパパの負担が大きくなってしまうかもしれません。

なかには準備期間が1週間程度しかなかったというケースもあるようです。

途中入園の場合、入園式は行われない場合がほとんどです。なかには年度途中に入園式を設けたり、翌年4月の入園式に参加したりできる園もあるそうなので、確認しておいてもいいでしょう。

途中入園のタイミングが行事準備の時期に重なった場合、十分な準備ができないまま行事に参加することになるかもしれません。また発表会などで保護者の準備物があると、すぐにそちらの準備に追われることになるため、ママやパパにとっても負担が大きくなってしまうでしょう。

途中入園は施設に空きがなければ難しいため、空きのある施設を探す必要があります。入園を希望する園の枠が4月入園児で埋まってしまい、泣く泣く違う園に入園することになるケースも珍しくありません。

近隣に入園先が見つからない場合は、送迎の負担が大きくなりすぎない程度に範囲を広げて施設を探してみてはいかがでしょうか？

途中入園にはメリットもありますが、デメリットもあります。家庭の状況によっては仕方のない場合もありますが、4月入園と途中入園で悩んでいる場合は、メリット・デメリットを踏まえた上で判断することをおすすめします。