子どもの落書きの7つの対処法とは?落書きにはメリットも!
子どもが落書きするメリット
子どもが落書きをする理由はさまざまなで「大きな壁に絵をかいてみたくなった」という好奇心によることもあれば、ストレス発散のためであることもあるそうです。また、いたずらをすることで親の関心を引きたいという心理から、落書きをすることも。
ママやパパにとっては頭が痛い子どもの落書きですが、実はいろいろなメリットがあるといわれています。
ストレス解消になる
子どもにはストレスなんてないように感じられるかもしれませんが、大人の知らないところでストレスを溜めこんでしまうこともあります。とくに小さな子どもは自分の気持ちをうまく言葉にすることが難しいため、気持ちを伝えられない苛立ちを感じることもあるでしょう。
そんな子どものイライラやストレスが、落書きをすることで発散されるかもしれません。
集中力を伸ばす
落書きをすると、脳の中の血流が活発になるといわれています。それによって集中力や想像力の向上も期待できるのだとか。また、落書きで手を動かすことが脳に良い刺激を与え、記憶力を伸ばすこともできるかもしれないそうですよ。
子どもの心情を計り知れる
子どもの落書きを見ていると、普段のお絵描きとは内容や色使いが違うように感じられることもあるかもしれません。そうした点から、子どもの感情や心情を読み取ることができる場合もあります。
子どもの落書きの対処法
子どもの落書きにメリットがあるといっても、実際に壁や床などに落書きをされると困るもの。それでは、子どもの落書きにはどのように対処すればいいのでしょうか?
子どもの気持ちに寄り添う
子どもの落書きを見つけたとき、有無を言わさず叱りつけてはいませんか?壁などに落書きすることは大人にとっては悪いことですが、子どもにとってはその意識がない場合があります。
「大きな壁に絵を描いてみたかった」「お絵描きをしようとしたけれど、紙が見つからなかったから床に描いた」など、子どもが落書きをする理由はさまざまです。そんな子どもの気持ちをないがしろにせず、まずは寄り添ってあげてはいかがでしょうか?
その上で落書きをされたら困ることを伝え、子どものやりたいことを行うにはどうすればいいのか、いっしょに考えることをおすすめします。「お絵描きをしたいときは、ママやパパに声をかける」など、ルールを明確にしておくとわかりやすそうですね。
また子どもが入園や引越しといった環境の変化などで精神的に不安定になっている場合は、やってはいけないことと知りつつ、落書きをしてしまうこともあるかもしれません。そんなときは、いけないことはいけないと伝えた上で、子どもの不安な気持ちに寄り添ってあげてはいかがでしょうか?
ただ叱りつけるだけでは、落書きをやめても「夜泣きをする」「友達を叩く」など違う形でストレスの影響がでてしまう可能性があります。
ダメな理由を説明する
子どもに落書きをやめてもらいたいなら、どうして落書きをしてはいけないのか、はっきりと理由を説明してあげることも大切でしょう。
「せっかく上手に描けていても、壁や床に描いたら消さないといけないよ」など、子どもが納得できる理由をわかりやすく言い聞かせるといいですね。
落書きスペースを作る
子どもの創造力や指先を使う力の向上など、お絵描きにはさまざまなメリットがあるといわれています。そのため、子どもがのびのびと落書きできる環境を整えてあげてはいかがでしょうか?
画用紙などの普通の紙でのお絵描きももちろんいいですが、壁に貼るウォールステッカータイプのホワイトボードや黒板などを活用すると、より思い切った落書きが楽しめるでしょう。ただし、子どもが落書きしてもいい壁といけない壁の区別を理解するのが難しい可能性があるので、丁寧に説明してあげてくださいね。
ほかにも、水を使ってお絵描きができるお絵描きシートを用意してあげてもいいでしょう。シートをはみ出してしまっても、水ならさっと拭き取るだけでいいので、片付けの手間がかかりませんよ。
お絵かきの時間を作る
部屋の間取りやインテリアなどによっては、落書きスペースを確保するのが難しい場合もあるでしょう。そんなときは、お絵描きの時間を意識して作ることをおすすめします。子どもが思い切りお絵描きをしても大丈夫なように、新聞紙などを敷いて汚れ対策をしておくといいですね。
また天気が良い日は、公園などにスケッチブックを持っていき、外でお絵描きを楽しんでもいいでしょう。普段と違った環境でのお絵描きは、子どもに良い刺激になりそうですね。
筆記具を届かない場所に置く
子どもの落書きを防ぐためには、そもそも子どもの手の届かないところに鉛筆やクレヨンなどの筆記具を置くことをおすすめします。ただし手の届かないところへ片付けたつもりでも、子どもが踏み台などを使っていつのまにか手にしてしまうことも。
高いところにあるペンをとろうと、危険な行動をとるかもしれないので、子どもの目に触れないよう工夫してもいいでしょう。またきょうだいがいる場合は、上の子の片付け忘れにも注意が必要です。
水で落とせる筆記具を用意する
子どもがもしも壁や床に落書きをしても落としやすいよう、水で落とせるタイプのクレヨンやペンなどを用意してもいいかもしれません。しかし、壁や床の材質によってはきれいに落とせない場合もあるので、前もって確認しておくことをおすすめします。
子どもといっしょに掃除する
子どもが落書きをしてしまったら、ママやパパだけでなく、子どもにも一緒に掃除をしてもらってはいかがでしょうか?きれいな状態に戻すための苦労を体感することで、次に落書きがしたくなっても踏みとどまれるかもしれません。
子どもの落書きを消す方法
子どもが壁や床などに落書きしてしまったとき、どうすればきれいに消せるか悩んでしまいますよね。ここからは、落書きに使った筆記具別の消し方をご紹介します。
「油性ペンのらくがき」の消し方
油性ペンで子どもが落書きをしてしまったら、クレンジングオイルかエタノール、キッチン用洗剤のうちどれかを落書きに染み込ませ、メラミンスポンジで優しくこすってみてください。
ただしオイルを使う場合は、壁紙によっては油染みができてしまうことがあるので、まずは目立たないところで試してみた方がいいかもしれません。また掃除のあとに油分残っているようなら、重曹を水に溶かした重曹スプレーをふきつけて、タオルなどで拭き取りましょう。
「クレヨン・水性ペンのらくがき」の消し方
水で落とせるタイプのクレヨンや水性ペンは、水拭きで落とせる場合もあります。しかし時間がたったものや普通のクレヨンで書かれた落書きは、水拭きだけではきれいにならないことも。
そんな時に便利なのが、歯磨き粉です。歯磨き粉には漂白剤と研磨剤が入っているので、歯磨きだけでなく掃除にも活用できるとご存知でしたか?使い古しの歯ブラシに歯磨き粉をつけて落書きを優しくこすり、あとはティッシュで拭き取るだけできれいになることでしょう。
「ボールペンのらくがき」の消し方
水性ボールペンの場合はガラスクリーナー、油性ボールペンの場合は除光液を綿棒に染み込ませ、落書きを少しずつ拭き取ってみてくださいね。まとめて落とそうとすると、インクが余計に広がってしまうこともあるので、注意が必要です。
「色鉛筆のらくがき」の消し方
鉛筆の落書きは消しゴムで消せることも多いですが、色鉛筆の場合は蝋や顔料などが含まれているため、消しゴムだけで落とすことは難しいといいます。そんな色鉛筆の落書きを消すときに便利なのが、クレンジングオイルです。
オイルを染み込ませたタオルなどで落書きをこすったら、あとはかたく絞った濡れタオルで拭き取るだけ。きれいに落ちない場合は、ドライヤーで温めてからきれいな布を押し当てて汚れをとってみてはいかがでしょうか?
また市販の壁の汚れ落とし用の消しゴムを使ってもいいでしょう。普通の消しゴムと違い、色鉛筆の汚れもきれいに落としやすいはずですよ。
まとめ
子どもの落書きは親にとってはつらいものですよね。しかしそんな親の感情だけで子どもを叱りつけるのではなく、子どもの気持ちを受け止めたうえで冷静に注意するようにしましょう。落書きが上手に描けている場合は、消す前に写真を残しておいてもいいですね。
あとになって見返すと、意外と良い思い出になるかもしれませんよ。