小学校受験、準備っていつから始めるべき?
学校受験に塾は必要?
小学校受験をするなら塾に絶対に通わないといけないかといわれたら、そうではありません。実際、塾に通わずに合格することができたという人も珍しくないもの。地域によっては、お受験のために塾に通わない家庭の方が多い場合もあるようです。
では、そもそも小学校受験の塾とはどういうものなのでしょうか?
小学校受験の塾の内容
小学校受験のための塾では、お受験対策としてさまざまなカリキュラムが組まれています。鉛筆の持ち方といった基本的なことから、ペーパー試験・絵画・工作対策、面接練習など幅広い分野でお受験をサポートしてくれるのがうれしいですね。
また家庭ではなかなか対策しづらい「集団の中でのお友だちとの関わり方」も実践の中で学ぶことができるでしょう。さらにお受験のコツ、志望校別の試験の傾向など、細かな情報を共有してもらえる点も大きな魅力ですね。
小学校受験塾の費用
小学校受験のための塾の費用は教室や授業回数などによって変わりますが、入会金は3~4万円、月謝は2~7万円程度が目安です。このほか、オプションとして夏期講習や模試などの費用が別途必要になることもあります。
1年あたりの塾の費用は、およそ100~180万円程度ともいわれています。
小学校受験の塾はいつから?
小学校受験をする場合、いつごろから塾に通えばいいのでしょうか?小学校受験は、年長の9~12月頃に行われるのが一般的で、中学校以降の受験と比べて時期が早いので注意しましょう。追加募集などは、翌年の2月頃までに行われることが多いです。
塾に通う時期は、子どもの性格や発達、志望校によって調節することをおすすめします。早く通えば合格できるというものではなく、遅い時期から塾に通い始めても合格できる子もいます。
とくに生活習慣が身についており、自分のことを自分でできる場合は、準備期間が短めでも大丈夫かもしれません。
3歳から始めるのは早いケース
小学校受験の塾には、早ければ3歳頃から通わせる家庭もあります。またこの時期には、お受験用の塾ではなく、幼児教室や体験教室などの習い事を通して受験準備を始める家庭も少なくありません。
年中から始める人が一番多い
小学校受験をする場合、年中から塾に通い始める子どもが一番多いようです。お受験が年長の秋ごろに実地されることから、1年前の年中の11月頃から「新年長コース」としてお受験対策のクラスをスタートさせる塾も多数あります。
このころから塾に通い始めると、一通りお受験に必要な準備を行う時間がとれるでしょう。しかし有名校や人気校の場合、もっと早い時期からお受験準備を始める家庭も少なくありません。
年長から始める家庭も
子どもが年長になってから塾に通わせるという家庭もありますが、この時期から通い始めると半年しか準備期間を設けられないため、万全な対策を行うのに時間が足りない可能性があります。
また塾によっては、このころに入塾しようと思っても、クラスに空きがない場合も。年長から塾に通わせたい場合は、近隣の塾の空き状況などを前もって確認しておきたいものですね。
小学校受験の塾の選び方
小学校受験の塾もさまざまで、どの教室を選べばいいのか悩んでしまいますよね。塾選びのポイントをご紹介します。
志望校別カリキュラムの有無
塾によっては、特定の学校に特化したカリキュラムを設けていることがあります。塾選びの段階で志望校がすでに決まっている場合は、志望校に特化したカリキュラムのある塾を探してみてはいかがでしょうか?
特定の小学校に特化した授業を行っている塾は、その学校の近くに教室を構えていることが多いです。
教室・先生との相性
せっかくお受験のために塾に通っていても、子どもが塾に苦手意識を抱いていると、成果につながりにくいもの。子どもが前向きに塾に通えるよう、教室や先生との相性を重視してあげましょう。
たとえ有名な先生がいる塾や合格率が高い塾だったとしても、合わない教室に無理をして通うことは、子どもにとって大きなストレスとなってしまいかねません。
塾の説明会やパンフレットだけをチェックするのではなく、体験教室にも積極的に参加して、子どもに合った塾を探したいものですね。もし入塾後に子どもと教室や先生との相性が悪いことがわかった場合は、余裕のある時期であれば転塾を検討してもいいでしょう。
国立・私立の対策を併用できるか
国立小学校を受験する場合、私立の対策をいっしょに行えるかどうかも確認しておきたいポイントです。国立小学校では試験を行ったうえで、最終的な合格者を抽選で決定することも少なくありません。
合格できる実力があっても抽選で落ちてしまう可能性を考えて、国立を受ける場合は私立対策も行っておきたいもの。入塾前に国立・私立ともに対策をしたいことを伝えておくことをおすすめします。
過去の合格率
志望校が決まっている場合は、前年度の合格率も忘れずにチェックしておきたいものですね。合格率が高い塾ほど、その小学校の傾向を把握し、お受験対策を十分に行っているケースが多いでしょう。
同じ系列の塾でも、教室によって情報量に差があることもあります。より合格率の高い塾を選んだ方が、有効な対策ができるかもしれません。また志望校の合格率が高い塾を選ぶと、同様に同じ志望校を目指す子どもたちも多いはずです。
お受験当日は緊張してしまうものですが、同じ塾に通うお友だちの姿を見つけると、子どもも安心して試験に臨めるかもしれませんよ。
授業内容
小学校受験では、ペーパー試験のほかに行動観察や絵画・体操などさまざまな試験が行われます。塾によって、どの分野に重点を置いているのか異なるため、授業内容やカリキュラムもしっかりと確認しておきましょう。
まとめ
小学校受験に必ずしも塾が必要なわけではありませんが、効果的な対策をするために塾は心強い存在です。ただ塾の費用は高額なので、家庭の経済状況も考慮したうえでどのくらいの期間通わせるか決めるといいでしょう。