小野学園小学校は東京都品川区にある、男女共学の私立小学校です。在校生のほぼ全員が外部の中学校を受験しており、中学受験する児童に対応している小学校と言えます。平成29年度の進学実績では、男子が「開成」「栄光」「浅野」「慶應」「早稲田」「博夫学園」など、女子が「学芸大附属世田谷」「豊島岡女子」「山脇」など、名門校への進学が発表されています。低学年から、通常の教科書での基礎力向上に加え、算数と理科においては小野学園小学校オリジナルテキストを使い、応用力を身に付けることを目指しています。そして中学年では自学自習の習慣付けをしたうえで、高学年では校内で模擬テストを実施し、現状の学力の把握や不得意教科の把握をしながら、苦手科目の改善などに力を入れているとのことです。生徒に対してだけではなく、保護者に対しても手厚く、中学進学に向けた模擬テストなどの結果を資料に面談を実施し、教員側が保護者に対して親身になって進路指導を行っているようです。

 

週休二日の小学校が多い中、小野学園小学校では、月曜から土曜まで週6日授業があります。6年間の総授業時間数は、公立小学校の時間数よりも1231時間多くなっており、時間換算すると約1年分の授業時間数に相当する分量です。ただ、カリキュラム自体をどんどん進めていくのではなく、カリキュラム自体の学びを時間をかけて深めていくことを実践しており、6年生の10月で小学校の教科書を終わらせるくらいのスピード感です。

 

また、中学受験対策のみならず、英語教育にも力を入れているのも特徴です。2017年以降は、全学年で週2回の英語学習があり、ネイティブの先生が日本人教員とともに教えているようです。

小野学園小学校には「小野時間」という独自の時間があります。4年生以上が全員、授業が終わった放課後の30分間を使い、勉強をする時間を「小野時間」と読んでいるようです。4年生は週に2回、5・6年生は月曜から金曜まで毎日行い、担任の先生がそれぞれ子どもたちの状況に合わせて、中学校受験の対策や日々行っている授業の復習などを行っています。その後お教室の掃除をし、下校となります。英語・水泳・体操・絵画・ピアノ・茶道などの“特別教育活動”に参加している生徒は掃除の後に活動を行います。

小野学園小学校の系列にあたる小野学園中学校・高等学校があり、そちらが2019年現在女子校となっています。それら中高が2020年より「品川翔英中学校」「品川翔英高等学校」となり、さらに共学化されることが発表され、併せて小野学園小学校も名称を変え「品川翔英小学校」となるとのことです。現在小野学園小学校は共学のため、短期的な影響としては名称変更のみと見られます。しかしながら中高が共学化されたため、これまで外部進学がメインだった小野学園小学校ですが、今後内部進学にも力を入れていくと思われます。

 

高い頻度で説明会も行っているため、公式ホームページをご確認の上、一度ご参加されてみてはいかがでしょうか？