「浴育」とは?浴育のメリットや知育効果、おすすめのお風呂知育グッズをご紹介
そもそも浴育とは?
浴育とは「お風呂でできる知育や教育」のこと。入浴を通して子どもの心身の健康を育み、正しい入浴方法やお風呂の楽しみ方を学ぶことが目的とされています。
お風呂でリラックスして親子の会話を楽しみ、スキンシップを図ることはもちろん、お風呂でできる遊びやゲームをしたり、遊び感覚で勉強したりすることも浴育のひとつだといわれています。
TOKYO GAS|登録商標「浴育のすすめ」
浴育のメリットや知育効果とは?
お風呂時間に浴育を意識することで、どのようなメリットや知育効果があるのでしょうか。
親子の仲を深めることができる
お風呂でパパやママとスキンシップを図る浴育を取り入れることで、子どもの安心感を育めます。お風呂にゆっくりつかり、大人も子どももリラックスした状態で向き合えるので、親子の仲を深める最高のコミュニケーションの場となるでしょう。普段話さないような子どもの本音を聞けたり、成長を間近で感じたりできるかもしれません。
多様な能力を引き出す効果が期待できる
気が散るものが少ないお風呂は、何かを考えたり覚えたりするのにぴったりの環境です。お風呂で使える知育グッズなどを取り入れれば、子どもの多様な能力を引き出す効果が期待できます。
お風呂で使う知育グッズには目で見て楽しむもの、手先を器用に使って遊ぶもの、頭を使って工夫しながら遊ぶものなどさまざま。子どもが自分なりに考えながら遊ぶことで、自然と脳や身体に刺激を与え、思考力、表現力、判断力、集中力などを身につけることができます。
お風呂で遊ぶ知育グッズの選び方
「浴育に知育グッズを取り入れたいけど、どれを選んだらいいかわからない」と悩むパパやママも多いでしょう。ここからはお風呂で遊ぶ知育グッズの選び方をご紹介します。
子どもの年齢に合ったものを選ぶ
子どもは、年齢や成長によってそれぞれ適切な遊び方があります。お風呂で使う知育グッズも、年齢に合っていないものを選んでしまうと、難しくて遊びづらかったり、簡単すぎて物足りなく感じたりすることも。
商品のサイトやパッケージになどを参考にして、子どもの年齢を考慮したアイテムを選んでみてくださいね。
子どもが好きそうなものを選ぶ
知育グッズは子どもが好きそうなものや興味を示したものを選ぶことも大切なポイントです。普段ごっこ遊びが好きなら人形や動物などのおもちゃ、積み木が好きならブロック、絵本が好きならイラストつきの知育ポスターなど、お風呂で子どもが楽しめるものを選ぶようにしましょう。
安全性や手入れのしやすさで選ぶ
子どもがおもちゃを口に入れたり舐めたりしたときなど、安全な材質なのか気になることもあるでしょう。おもちゃには、日本玩具協会が定める安全基準があり、一定の基準を満たしたおもちゃには「STマーク」や「CEマーク」という証明マークがつけられています。またBPAフリーと記載されているものは、BPAとう人体へ悪影響を及ぼす化学物質が使われていないことを意味します。子どもが使うものなので、安全性をしっかり確認したうえで選ぶようにしましょう。
また、手入れのしやすさも事前にチェックすることをおすすめ。プラスチック製や木製のお風呂の知育グッズは、掃除をせずに濡れたまま置いておくと、すぐカビが生えたり表面がぬるぬるしてしまったりと衛生面が心配です。部品が大きいものや水切りしやすいおもちゃだと、簡単に掃除ができて清潔に使うことができますよ。
【年齢別】お風呂で遊べるおすすめの知育グッズ6選
ここからは、お風呂で遊べるおすすめのアイテムを年齢別にご紹介します。浴育に挑戦してみたいパパやママは参考にしてみてくださいね。
6カ月~1歳におすすめのお風呂知育グッズ
お風呂デビューしたばかりの0歳児や、手先がまだ器用に使えない1歳児には、毎日のお風呂が楽しいものだと認識してもらいたいですよね。
まず、6カ月~1歳におすすめのお風呂知育グッズをご紹介します。
● ハンドスピナー
かわいいキャラクターたちがくるくる回る風車のおもちゃです。吸盤つきなので浴室の壁などにくっつければ、子どもの興味をひくこと間違いなし!羽部分はプッシュポップになっていて、凹ませたり押し上げたりもできます。動物や色、数に対する理解を深め、子どもの好奇心や集中力を養うのに効果的です。風呂場はもちろん、冷蔵庫や家の壁、車内の窓に使えるのもうれしいですね。
● サクションカップズ
底面に吸盤がついたシリコン製のカップが6個入っています。カラフルな見た目に子どももわくわく。カップを積み上げたり壁に貼りつけたり、お風呂のお湯を入れてジュース屋さんごっこをしたりなど、自由な発想で子どもの創造力を高めてくれるアイテムです。手先の細かい運動神経や空間認識力、色の違いの認識力などさまざまな知育効果が期待できます。
2~3歳におすすめのお風呂知育グッズ
つづいて、2~3歳の子どもにおすすめのお風呂知育グッズをご紹介します。
この時期は、ごっこ遊びをしたり部品を組み立てて作品を作ったりなど、遊びのレパートリーも増えてきます。好きなもの、嫌いものもハッキリしてくるので、子どもの興味がありそうなアイテムを探してみてくださいね。
●ひらがなのひょう&すうじのひょう
くもん出版のお風呂用ポスターです。毎日のお風呂で言語学習ができ、学びの習慣が身につくアイテム。文字だけでなく、かわいい動物や食べ物などが描かれているので、まだ字が読めない子どもから受験を控えた5、6歳の子どもまで楽しむことができます。こちらのシリーズは他にもABCや九九、四字熟語などさまざまな種類を展開しています。子どもの年齢や成長に合わせて選んでみてくださいね。
●シャオール フローティック(かに/らっこ)
こちらのフローティックは、1セットで平面と立体2種類のパズルが楽しめるお風呂知育グッズ。例えば、かにの形をした平面のパズルはバラバラにして組み替えると、立体的ならっこに変身します。
他にも、「きんぎょ/あひる」や「うみがめ/くじら」などいろいろな種類があり、平面パズルと立体パズルで難易度も違うので、子どもの成長に合わせて長く遊ぶことができますよ。パズルの組み合わせ次第でさまざまな作品が作れるので、子どもの自由な発想力を育むことにもつながります。「これはどこにつなげたらいいかな?」「次はこれを作ろう!」と親子でコミュニケーションを取りながら楽しんでみてください。
4歳以降におすすめのお風呂知育グッズ
言葉が発達し、手先も器用に動かせるようになる4歳以降は、遊びながらさまざまな力を伸ばせるアイテムがおすすめ。
ここからは4歳以降の子どもにおすすめのお風呂知育グッズをご紹介します。
●PitaRico(ピタリコ)
濡れても使えるお風呂の知育玩具PitaRico(ピタリコ)。カラフルな吸盤つきのシリコン製ブロックが9種類入っています。壁や床にくっつけて遊んだり、組み合わせて立体的な作品を作ったりなど、年齢や成長に合わせてさまざまな遊び方ができるのが特徴。
指先の運動はもちろん、空間把握能力や想像力、自己表現力などを育むことができますよ。子どもがケガをしないよう、やわらかい素材や100%自然由来の塗料を使用しているなど、安全性にもこだわった商品です。
●おふろで旅する日本地図
学研スティフルから販売されている「おふろで旅する世界地図」は、学びたい意欲が高まる4歳ごろの子どもにぴったりのアイテム。お風呂の壁に貼りつけたり、湯船に浮かべたりして日本地図を勉強することができます。
お湯をかけると答えが出てくるしくみなので、地図を見ながら「ここは何県かな?」「どんな食べ物が有名なんだろう?」とクイズ形式で答えるのがおすすめ。自分の住んでいるところや、おじいちゃんおばあちゃんが住んでいるところ、家族旅行で行ってみたい場所などを探してみるのもいいですね。親子でコミュニケーションを取りながら、子どもの観察力や認知力、理解力を育むことができる知育グッズです。
【体験談】お風呂に知育ポスターを取り入れてみた!
2~3歳におすすめのお風呂知育グッズで紹介した、くもん出版「ひらがなのひょう&すうじのひょう」は、筆者の2歳4カ月の娘も毎日お風呂で愛用しています。
無理なくひらがなや数字を学習させたいと思っていたので、お風呂タイムに楽しく学べる知育ポスターは娘にぴったり。かわいいイラストを指さしながら「わんわん!とけい!」と大きな声で読み上げ、私が数字を指さして「これは何?」と聞くと「いち!に!さん!」とうれしそうに答えてくれます。まだひらがなをすべて読み上げることはできませんが、「あ」「い」「お」など一部の文字は理解している様子。湯船から出るときも、知育ポスターの数字を見ながら一緒に1~10まで数えて出るようにしています。
以前は娘がおもちゃで遊んでいるのを眺めているだけの筆者でしたが、知育ポスターを取り入れたことで親子のコミュニケーションの時間が格段に増え、充実したお風呂タイムを過ごせるようになりました。普段子どもを保育園に預け、仕事や家事に忙しくしている分、子どものちょっとした成長を間近で感じられる時間はとても貴重だと改めて実感した筆者。これからも娘の成長に合わせて浴育のアイディアを取り入れ、親子で充実した時間を作っていこうと思います。
さいごに
知育グッズを取り入れた浴育は、気負わず親子で楽しんで取り組める教育のひとつです。手を使ったり頭で考えたりすることで、子どもの成長にも良い影響を与えるでしょう。
お風呂を学びの時間にしたいと考えるパパやママはもちろん、子どものお風呂嫌いを解消させたい方にもおすすめです。年齢や成長に合わせて、子どもが好きそうなものを選んでみてくださいね。子どもの成長を楽しみながら、親子で充実したお風呂タイムを過ごしましょう。
参考サイト
- PARC|浴育とは?親子でお風呂に入るメリットとお風呂遊び
(https://parc.medi-care.co.jp/blog/98) - 理想のライフスタイルを探そう UNAU MAGAZIN|お家で遊ぼう!「浴育」を始めよう!お風呂でできる子どもの知育
(https://worldhouse.koori.jp/unau/category/detail/?id=396)