体操教室ってどんなところ?体操教室に通うことのメリットや教室の選び方を紹介
体操教室にはどんな種類がある?
子ども向けの体操教室は、大きく「体育教室」「新体操教室」「器械体操教室」「アクロバット教室」に分けることができます。はじめに、それぞれの体操教室の概要について解説します。
体育教室
ストレッチやマット運動、跳び箱などを用いて体操や体育活動を学べるのが体育教室です。未就学児専門の教室やリズム体操中心の教室など、さまざまな種類があります。
基礎体力や体育で必要となる基礎的な動きを身につけることを重視する教室が多いので、体幹が鍛えられます。また、グループレッスンが多いため、コミュニケーション能力や協調性なども養われます。
新体操教室
オリンピック競技としても知られる新体操は、ボールやリボン、フープなど計5種の道具を用いて、音楽に合わせて踊るように体を動かします。新体操教室では、柔軟性や正しい姿勢、バランス感覚やリズム感覚が養われます。
また、新体操は人前で披露する機会が多く、表現力が身につくので子どもの自信にもつながるでしょう。
器械体操教室
跳び箱やマット、鉄棒や平均台など「器械」を用いて競技性の高い体操を行うのが器械体操教室です。はじめは、ストレッチや姿勢作りから行い、徐々に専門的な技術を身につけます。器械体操では、反射神経や動体視力が養われるだけでなく、アクロバティックな技も習得できます。
アクロバット教室
側転やバク転など、アクロバティックな動きを学べるのがアクロバティック教室です。スタントマン所属の事務所が主催していることが多く、ダンスや演技指導を学べる教室もあります。
体操教室に通うメリットとは?
体操教室に通うと、子どもにどのような力が身につくのでしょうか。ここからは、体操教室に通うメリットを解説します。
運動神経の発達を促す
体操教室に通うと運動神経の発達が促されます。子どもの神経系が発達するのは、5歳までに約80%、10歳までにほぼ100%に達するそう。この時期に正しい体の動かし方を知ると、体力向上や運動神経の発達が見込めます。
また、基礎体力もつくことで免疫力がアップし、感染症などにかかりにくくなるのも大きなメリットです。
バランス感覚や柔軟性が身につく
体操教室では日常生活でなかなかしない動きを行うので、体をうまく使えるようにバランス感覚や柔軟性が身につきます。また、鉄棒や跳び箱などを使った運動を継続的に行うことで体幹が鍛えられるため、姿勢が良くなるというメリットも。
柔軟性が身につくとけがをしにくくなり、姿勢が良くなると集中力や基礎代謝のアップにもつながります。
運動への苦手意識がなくなる
運動が苦手な子どもも体操教室に通うことで、次第に体をコントロールする力が身についてきます。すると、運動会や体育の時間が楽しみになり、いろいろなスポーツに挑戦しようという意欲が湧いてきます。「できる!」という気持ちは、子どもの自己肯定感を高めることにつながるでしょう。
コミュニケーション能力が身につく
体操教室は、個々の技術を磨きつつ、他の生徒と一緒に活動する場です。チームワークが求められる集団演技では、自分の役割を理解しながら他の生徒と協力し、演技を成功させるためのコミュニケーション能力が求められます。これは、他人への理解力を深めて、自分の考えを適切に伝える力を向上させることにつながるのです。
そして、自分の成功だけでなく、一緒に頑張る生徒の成功を共に喜び、失敗したときには支え合う場面も出てくるでしょう。また、順番を守って活動したり、みんなで準備や片づけをしたりすることで協調性も養われていきます。
体操教室は何歳から通うのがいい?
体操教室は0歳からでも通えますが、教室によっては年齢を制限している場合があるので事前に確認しましょう。
一方で、体操教室に通う年齢は、3~4歳が適しているといわれます。なぜこの時期が適しているのかその理由を解説します。
運動能力が伸びる時期
3歳頃は、自分の体をうまく動かせるようになり、道具や用具を使ってできることが増える時期です。バランス感覚が発達し、運動能力が高まる時期でもあります。また、体力もつくことで運動が楽しくなるため、体操を始めるのにちょうどいいタイミングだといえます。
先生の話が理解できるようになる
体操教室はけがのリスクもあるため、先生の話を聞きルールを守って活動することを求められます。先生の話を聞いてしっかり理解できるようになるのが3~4歳頃といわれています。
集団生活に慣れ始める
3歳を過ぎれば幼稚園や保育園に入園する子も多くなり、集団生活の中で友達とのコミュニケーションがとれるようになります。友達と助け合いながら活動できるようになるので、習い事を始める時期に適しているといえます。
体操教室の年齢別の活動内容は?
体操教室では、年齢ごとにどのような活動をしているのか具体的に見ていきましょう。
0~2歳までの乳児クラス
0~2歳までの乳児クラスは基礎的運動能力を育むことを目的にしており、基本的には親子で一緒に運動を楽しみます。親子で体を揺らし、手足を動かして楽しむ内容がメインです。また、歩行ができるようになると、ジャンプしたり走ったり、音楽に合わせて体を動かすなど、より活動的な内容になります。平均台などを使い、バランス感覚を養う指導も行われるようです。
3~6歳の幼児クラス
3〜6歳の幼児クラスは乳児クラスと同様、基礎体力の強化を目的としています。この時期は楽しく体を動かしながら、心身ともに著しい成長が期待できる時期です。
跳び箱やマット、トランポリンなど体操用の器具を使い、運動能力をより高めていくレッスン内容になります。また、さまざまな運動を組み込んだサーキットトレーニングを行う体操教室もあります。
小学生以上のクラス
保護者と離れたレッスンが一般的になる小学生以上のクラスでは、より高度なことができるので技術面に重きをおいたレッスンが中心です。器械体操では、鉄棒や跳び箱、平均台などの専用器具を使いながら難しい技を覚えていきます。新体操では、道具をうまく使いこなしつつ芸術性を高めていきます。
また、小学生以上になると高度な技に挑戦する機会が増え、成功体験を積み重ねていくことで自己肯定感のアップにつながるでしょう。そして、子ども同士でコミュニケーションをとれるようになると社会性も身につきます。
体操教室の選び方は?
子どもの体操教室は何を基準に選べばいいのか悩むことでしょう。ここでは、体操教室を選ぶときのポイントを紹介します。
費用
体操教室を選ぶポイントのひとつに費用があります。体操教室によって費用は異なるものの、相場は週1回のレッスンで月5,000円~10,000円程度だといわれています。このほか、入会金や年会費、保険料やユニフォーム代が別途かかることも。
習い事をする上で継続するためにも費用面は大事なので、しっかり確認してから入会することをおすすめします。
レッスン内容
体操教室を選ぶときは、レベルやレッスン内容に注目しましょう。クラス設定は年齢別や運動能力別など分け方は体操教室によってさまざま。また、レッスン内容も器械体操や新体操、アクロバット、そのほかオリジナルのカリキュラムを設けている教室など、それぞれの体操教室によって設定されているレッスンの種類は多岐に渡ります。
子どもの性格を考慮し、保護者の希望を踏まえた上で、子どもに合う体操教室選びをするためにも、事前にホームページでレッスン内容など確認しましょう。気になる体操教室が見つかったら見学や体験レッスンに参加して、実際に教室の雰囲気を知ることをおすすめします。
頻度や通いやすさ
体操教室を選ぶときは、頻度や通いやすさについても考慮する必要があります。一般的に体操教室に通う頻度は、週1回もしくは2回です。しかし、通う頻度が多い、家や園から体操教室までの距離が遠いとなると、子どもだけでなく送迎する保護者にも負担がかかり、長続きしない可能性も。子どもだけでなく保護者も、無理のない範囲で楽しく通える教室を探しましょう。
さいごに
体操教室は、基礎体力の向上や運動神経の発達、コミュニケーション能力が養われるなど多くのメリットがある習い事です。子どもが楽しく体を動かし、保護者にも負担がない体操教室に通えるのが理想でしょう。しかし、体操教室にはさまざまな種類があり、内容やレベルが教室ごとに異なるため、子どもに合う体操教室をすぐに見つけるのは難しいかもしれません。まずは気になる体操教室があれば体験レッスンに参加し、実際の雰囲気を見ながらじっくり検討してくださいね。
参考サイト
- 学研教室|子どもの「体操教室」 通い始めるのは何歳からがよい? 体操のメリットについてもご紹介(https://www.889100.com/column/column126.html)