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ワンオペ育児とは?非協力的なパパへはどうアプローチしたらいい?

ライター 村田 美子
2021/04/21 02:04
ワンオペ育児とは、育児・家事など子育てに関係することを、一人で全て行っている状態のことをいいます。“ワンオペ”は、「ワンオペレーション」の略で、“ワン=ひとり”、“オペレーション=作業”という言葉を合わせた和製英語です。つまり、本来であれば、ママ・パパが協力した方がいいような“ひとりでは回らない育児”を、たったひとりで行わなければいけない過酷な状況のことをいいます。ワンオペ育児は、共働き世帯の増加によって、徐々に課題が顕在化していき、2017年には「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補にノミネートされました。

変化するワンオペ育児状況

皆さん、「ワンオペ育児」という言葉を聞いたことがあるでしょう。兼業・専業に関わらず、一人で育児を担うことです。共働き家庭が増え、男性育休や働き方の見直しが叫ばれている一方で、妻がかなりの時間、ワンオペ育児をしている家庭は少なくありません。この記事ではコロナ禍を契機にワンオペ育児状況が変化していることをお伝えします。

コロナ禍以前の育児状況

就業率の推移
就業率の推移
上の総務省のグラフをご覧ください。平成28年では25歳~44歳で働く女性が72%を超えています。子どもが0歳児で39.2%、1歳児で51.1%、2歳児で55.2%(厚生労働省、平成27年発表のデータ)の母親が働いています。
令和になった現在でも、昭和時代と同じように、家事や育児は女性が中心になってやるものという意識が続き、妻がワンオペで家事育児を担っている家庭が相当数あることは間違いありません。皆さんのご家庭はどうですか?
ワンオペ育児をせざるを得ない原因は、男性の働き方が高度成長期と変わらず、多くの企業で、家に専業主婦がいることを前提とした長時間労働が行われているからです。
ワンオペ育児に関するアンケート
ミキハウス調査より
上記は2018年2月14日~20日、ミキハウスが全国の「ミキハウスベビークラブ」会員、4,933名(男性48名、女性4,885名)に行った調査結果です。41.8%の母親がワンオペの育児状況にあったと答えています。
もう一つ別のデータをご紹介します。国立社会保障・人口問題研究所が5年ごとに実施している「全国家庭動向調査」(2019年)によると、料理や掃除などの家事に充てる時間は、平日で夫37分、妻は4時間38分でした。育児時間(平日)では、夫1時間半、妻は8時間50分でした。
ワンオペ育児は高度成長期には普通のことでした。多くの母親が専業主婦として、ある意味、自分を犠牲にして家庭内のこと一切(老人の介護や子どもの教育に関することまで)を担ってきましたが、今、コロナの影響で変化がみえます。
様々な局面で新型コロナ拡散の前と後では働き方も、価値観もガラリと変わってしまいました。今こそ、ワンオペから脱却できるチャンスではないでしょうか?

コロナ禍は「ワンオペ育児」から脱却するチャンス!

新型コロナウイルスの拡大防止対策として、多くの会社が在宅勤務に変え、子どもたちも休園・休校で家族全員が家にいる状態でした。
「明日香」という横浜の会社が2020年4月22日~4月23日、在宅勤務と子育ての実態把握を把握するため、インターネット調査を行いました。対象は東京都在住で現在テレワークを行なっていて、緊急事態宣言により子どもが保育園へ登園していない未就学児をもつ20~39歳の母親111名です。
結果として、緊急事態宣言下で37.2%の母親がテレワークによる仕事と育児の両立に不安・困難を感じていることがわかりました。不安な理由の88.2%は「仕事中に子どもが邪魔をすること」でした。
テレワーク時に育児の協力者が「いる」と回答した母親は74.5%にのぼり、「配偶者」「父や母」「祖父母」などに助けを求めていました。(配偶者が協力者であるのは61.0%)
しかし、一方で、子どもを預ける場所もなく、育児分担や家事分担がよりのしかかっている女性も多く、特に、夫・妻両方がテレワークをしている場合は深刻です。
また、とかく仕事をしている女性に焦点が当たる昨今ですが、専業主婦の場合も悩んでいる人が多いのが現状です。ワンオペ育児に悩む女性の実際の声を聴いてみましょう。
新聞で、夫で育休を取る人は、実際は家でゴロゴロしてたり、仕事を家に持ち込んで育児をほぼしない人が多く問題になっているという記事を見た。(中略)共働き家庭が増えても結局、妻の負担が増えてるだけ! 女はロボットじゃない! 人間だ!
3人の子ども達をワンオペでみてます。子どもはかわいいです。なのに常に不安と緊張が抜けず心身共に疲れ。イライラもし情けないです。体調管理気をつけてたのに、急に長男が発熱。不安でたまらずどうかなりそうです。もっと強くて温かいママになりたいです。
引用:NHK すくすく子育て情報 「みんなのつぶやき」
https://www.nhk.or.jp/sukusuku/voice/index.html
今こそ、夫婦で育児や家事の分担について、じっくり話し合うチャンスです。この機を逃せば、ダラダラと現状が続いて行ってしまいます。
では、育児分担はどうすれば実現するのでしょうか。ぜひ自分から解決策を提案してみてほしいと思います。

非協力的なパパへはどうアプローチしたらいい?

ワンオペ育児の悩みは、仕事を持っている・いないに関わらず、共通しています。専業主婦でワンオペ育児をしているママは「せめて、精神的な助けだけでもしてほしい」と訴えています。
今後の人生設計について、真剣に話し合う場を持つべきではないでしょうか。無理をしてはいけませんが、何度も、あきらめずに、努力し続けることが必要です。

① I(アイ)メッセージを使って、悩みを率直に伝える

「私は今、~という状態で、もう限界なの。辛くて、寂しい。」
多くのママたちが、悩みをひとりで抱えていて、遠慮して言えずにいます。ママたちの孤独にパパたちは、気付いていません。
「なんとかしないといけない」とパパが思ったら、「会社や上司に掛け合ってみよう」といった行動に移せ、会社側も反対しない社会になってきています。

② 家事・育児の分担をして欲しいことを、はっきりと伝え、具体的に、分担する項目を決める

「~してくれると、とても助かるし、うれしい。」
遠慮せず、ハッキリ言わないと、ママのつらさはパパに伝わりません。

③ 「人を頼る」意識を夫婦で共有する

夫婦だけで育児を完結させようとするのではなく、積極的に人や地域に頼ることも良い案です。地域で頼れる場所・人を5か所くらい確保しましょう。
地域のためにできること、サポートできることを探しているシニア世代の方々が結構おられます。ママたちの方から声掛けをすると、喜んで手伝いしてくれると思います。
保育園やママ友ネットワークもフル活用し、地域のコミュニティサポーターにお迎えをお願いしたり、自治体のベビーシッター制度を頼ったりしてください。
内閣府は、新型コロナウイルス感染症対策のための休校休園に伴って、ベビーシッターを利用した場合、月額最大26.4万円のベビーシッター補助をすることを決定しています。

さいごに

時に心を病むほど、孤独に追い詰められるワンオペ育児についてお伝えしました。ワンオペ育児の大変さの根底にあるものは、配偶者の昭和的な働き方、長時間労働、家事育児は女性がするものという古い考え方です。
つらいワンオペ育児をしているママを助けるためには、パパの働き方を見直すことが、とても大事なことです。
新型コロナの対策により、突然、在宅勤務に変わったパパやママが置かれた状況は、ワンオペ育児から抜け出すチャンスかもしれません。
「あなたの会社や、あなたの働き方は、誰かのワンオペの犠牲の上に成り立っていませんか?」今こそ、しっかりと夫婦で話し合ってほしいと思います。
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