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【小学校受験】完全版!制作課題の注意点やテクニックをご紹介

P.K(元小学校受験塾講師)
2020/02/05 05:02
小学校受験の中に制作課題が入っている小学校は非常に多く、その取り組み方を試験官は常に観察をしながら合否の参考にします。今回は、制作課題をお家でも、しっかりと鍛錬できるような方法をご紹介します。

制作課題とは?

制作課題とは、決められた時間の中で「○○を作る」という工作のような課題になります。普段からクリエイティブな遊びを好む子供であれば、意欲的に取り組める課題です。折り紙や色画用紙を形や線に沿ってハサミで切り、画用紙に貼り付けてそこからお絵かきを書き足すような形が一番多いパターンです。
先生のお手本や説明通りに作るという課題は、意外と難しく、集中をしながら説明を聞いていないと、たちまち作り方が途中で分からなくなるものです。このあたりでは、高い集中力も問われますので、くれぐれも家庭でもしっかりと鍛錬をしておく必要があります。
〇指示された通りの方法を守る
〇作業時間を意識する
〇最後まで投げださずやり抜く
まずは上記3つを制作課題のお家でのワークとしましょう。親が声がけをして、子供に対して制作課題も受験の重要な科目になることを、認識させられるようにしておくことも重要です。ペーパーテストは出来るのに、制作課題となると、途端にやる気が失せて作業も積極的に行えないという子供がいます。
やはり小学校受験を目標に掲げた時点で、手先の動きが丁寧で、緻密であることは当然、求められますので積極的に何事も取り組めるように頑張ってください。制作課題も一度でも上手にできたときに、大げさに褒めることで子供は自信をつけることができるのです。

制作課題の具体的な内容

小学校受験での「制作課題」とは手先を使ったモノ作りだと考えてください。家の中にあるような簡単な道具を組み合わせて指示されたものを作ることが制作課題の目的です。例えば次のような課題の場合には、どのように取り組みますか?
〇紙皿と紙コップ、はさみ、セロテープ、クレヨンを使って、あなたが想像する生き物を作ってください
さて、このような制作課題の場合には何か模倣をして生き物を作ることに着手しなければなりません。紙皿や紙コップを組み合わせたり組み立てたりと、想像はたくさん膨らむはずでいるはずです。優秀な作品を作り上げようと意識も大事ですが「最後までやり抜こう」とする意識の方が大切だと教えておいてください。
主にこのような内容が制作課題のベースになります。ここに、学校独自にアレンジをしたものが出題されます。学校によっては求めるものが二分する場合もあります。普段からコツコツと、何かを作るという遊びを通して手先を器用にしておくことが、いずれの制作課題にも有利になるのです。
〇与えられた指示通りの美しい仕上がり
〇少々雑でも、力量のある作品
小学校側が求めるレベルについては事前に志望する小学校の求める制作課題のレベルをチェックしつつ、自宅でもしっかりと準備をすることが大切です。制作課題については、長い休み(幼稚園)を利用して、集中的に取り組む方法もあります。そしてそれ以外のときには毎日、手先を使って何かを作ることを、一つでも行うように習慣づけることは、必ずその子供の力に変わります。

制作課題が出る学校は?実際に出た問題をご紹介

筑波大付属小学校

筑波大付属小学校の「制作考査」は先生が事前に作り方を説明します。そして実演しているのを観察してから、いざ取り組むという方法になります。2019年の制作課題は紙コップを主体にした作品でネーミングが「応援くん」でした。
紙コップに紐でアクセントをつけたもので上の部分には、手がついています。顔はにっこりと笑っているようなものです。まるで何かを応援しているかのような作品です。このお手本は作成中も、置いてあるので自由に閲覧することができます。筑波大付属小学校の場合には、制作時間が短いので、しっかりと説明と手順を聞き取り、間違いなく取り組まないといけません。作品にタイトルがついているのも、子供の好奇心や想像力に働きかけます。このようにして、制作課題は幅広く出題されますので、常に真摯に取り組む姿勢を家庭でも崩さないように見守ってあげてください。

制作課題でチェックされることは?

制作課題では、
① 時間制限内に、切り貼りだけではなくお絵かきまでの時間が取れているか?
② 日頃から文房具の扱いに慣れているかどうか?
③ 指示をきちんと守れているかどうか?
がチェックポイントとしてあります。ハサミやのりの練習は幼稚園ではなかなか行いません。そこは小学校受験向けに家庭でしっかりと教えておくことが重要です。
まずはこのポイントを親がお手本になって実践することで、徐々に覚えていくはずです。のりの量については、多すぎると作品自体が汚くなってしまうので要注意です。制作課題では子供の発達段階をチェックしているのです。幼児であれば当たり前に身に付けられる巧緻性の到達度はどうか?根気よく取り組めるのかどうか?という点が一番の見どころとなります。

制作課題を上手くやるためのポイント

制作課題を上手く作るということは、何よりも根気よく指示された通りに作ろうとする意欲が問われます。そのために、家庭でも次のようなポイントを意識しながら取り組ませてください。

ポイント1:毎日小さな工作に取り組む

例えば幼児系の読み物の付録などについている小さな工作などに、日々取り組むということは巧緻性を鍛えるという意味でも非常に意味があります。

ポイント2:季節のモノを作れるように季節感を持つ

工作を作るときには季節感を意識することをおススメします。3月ならばひな人形、5月ならばこいのぼりと言う感じで、季節をテーマにしたものを、家庭でも折り紙や、切り貼り、塗り絵などで制作するということが制作課題の基礎力を高めます。

ポイント3:お手本パターン/自由制作パターンの2種類取り組む

課題として与えられているものを、自分の頭の中で整理しながら創造力をフルに発揮しつつ作り上げるということは大切なことです。そしてお手本通りに作るということも観察力が問われます。この2つのパターンで制作課題に取り組めることが望ましいことです。
これらが大切になります。家の中にも子供が自由に制作課題に取り組めるような場所を設けておくのも提案です。省スペースにでも、小学校受験の制作課題の材料や道具となるものを箱に入れておいて、何か自分で考えながら制作するという習慣も非常に大切です。とにかく「慣れる」ことが上達の早道だと考えてください。
過去問を親が最初に実演をして、子供がお手本を見ながら制作課題に取り組むというバージョンもとても重要です。親子で楽しみながら課題制作のお稽古を自宅で積み上げることは、とても有益なことです。ペーパーテストばかりに取り組む毎日の中では、再作課題に取り組むことは。とても新鮮なことに映るはずです。

ポイント4:道具の使い方に気を付ける

ハサミは、「刃先の方向」を体に対して直角になるように持つことを気を付けてください。
そして、のりは、端に薄く延ばしてから塗ることを意識して家でも声がけをしてあげてください。

実際の考査で使えるTips

次に実際の考査で使えるテクニックをご紹介します。

テクニック1:たくさんの色を使う

普段から絵を描いている女の子はそんなに心配ないですが、特に男の子が注意!かっこよい黒など、地味な色を使いがちですが、試験ではなるべくカラフルになるようにしたほうがよいです。特に黒色や青色については、寒色なので、暗い雰囲気が出てしまいます。赤やオレンジなどのような暖色系、また緑などの自然色などたくさんの色を使って制作をしましょう。

テクニック2:登場人物を意識する

制作時に「〇〇なところを描いてください」という出題がよく出されますが、その時に出てくる登場人物に注意しましょう。例えば遊んでいるときの絵の中に、自分ひとりしかいなかったらどうでしょうか?なんとなく寂しい感じがしませんか?やはり、お友達だったり、お父さん・お母さんなど、一緒に遊ぶ人も書くことが大切です。

テクニック2:人物の表情を使い分ける

人の表情は喜怒哀楽があります。それらをしっかりとかき分けることが大切です。「悲しい絵」の時に笑っている表情を描いてしまうこともありますが、そこは悲しい表情を描いたほうが絵に合います。その時に注意したいのが、顔のパーツを細かく描くということです。目や鼻や口はもちろんのこと、眉毛や白目・黒目などをしっかり描きましょう。特に眉毛は表情を決めるのにものすごく大切です。「あがっている」「さがっている」「アーチ形」でかき分けることで絵がさらに輝きます。

さいごに

ハサミやのりの扱い方というのは、数をこなしてこそ初めて「具合」がわかるようになるものです。ここは家庭で訓練をしておいてください。ハサミで真っすぐに切るということを最初に練習させるときには、市販の簡単な教材を使ってください。まずは何ごとも子供が興味を持つことが大切です。
そして時間制限があることを念頭に置いて、親が時間を計りながら何か一つのことに取り組ませる練習を何回も重ねれば、子供の方も時間を意識するようになります。時間が大幅にオーバーしてしまう原因としては
〇ハサミの扱いに慣れていない
〇日頃からのりを使った制作をしたことが少ない
ことが多いです。そして制作課題を家庭で取り組む場合には、後片づけまでできちんと子供の自主性に任せて行う必要があります。このあたりを最初から最後まで見届けるのは親の務めです。
制作課題のお家での練習は、ペーパーテストや問題集を見守るよりも、大変な作業であることは確かなことです。志望する小学校は制作課題を重要視する場合には、半年以上の時間をかけて日々の巧緻性を高めて、指示された通りの制作課題に取り組む意欲が必要です。これを家庭で育むことは、絶対に大切なことなのです。親子で取り組んでこそ、子供は余力までも伸ばすことができるようになるのです。
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