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子どもへの数の教え方は?数の概念を理解させる6つの方法

oriori編集部
2023/04/24 06:04
子どもに数を教えるとき、どのように説明すればいいのか悩んでしまいますよね。また子どものなかには、数は数えられても数の概念を理解していない子どもも多いです。今回は、子どもへの数の教え方をご紹介します。

数の概念を理解するのは難しい

数の概念は抽象的なものなので、子どもに理解させるのは難しいものです。10や100まで数を数えられるようになっていても、実は数の概念はよくわかっていないケースも珍しくありません。
子どもが指を使いながら数を数えているのを観察していると、口にしている数と指で示している数が違っていることがあります。その場合、実は数の概念を理解できていないのかもしれません。
大人にとって数の概念は、当たり前のように理解できるものですが、子どもにとっては未知のもの。理解できるまでに時間がかかることも多いので「こんな簡単なことがどうしてわからないの!」などとイライラしないしてあげてくださいね。
では、数の概念を理解しているというのは、どういう状態のことなのでしょうか?下記の2点を理解していれば、数の概念を理解しているといえるようです。

数の集合体を理解している

数の集合体を理解している状態とは、例えば順番に数を数えていき、それが全部で何個になるのかわかっている状態のことをいいます。「1、2、3、4、5、全部で何個?」と聞いて「4個」などと答えるようなら、数の集合体を理解できていないかもしれません。

数の順序を理解している

数の順序を理解しているというのは、例えば色の異なる積み木をいくつか並べて「右から4番目の積み木は何色?」といった問題に答えられるかどうかで判断できるでしょう。ただ右と左の区別がついていない場合もあるので、聞き方は子どもに合わせて調節してあげてくださいね。

基本的な数の教え方

基本的な数の数え方は、どのように教えればいいのでしょう?

実際に物を使って数える練習をする

まずは実際に積み木やミニカーなどの物を使って、数を数える練習をしてみましょう。指をさしながら、最初はいっしょに数えてあげるといいですね。慣れてきたら、ひとりで数えさせてみてくださいね。
このとき注意したいのが、数えるものの種類を統一することです。積み木なら積み木だけ、ミニカーならミニカーだけで練習するといいでしょう。いろんな種類の物を混ぜてしまうと、子どもが混乱してしまうかもしれませんよ。

数字を見ながら数える練習をする

1~10まで順番に数を数えられるようになったら、次は数字を見せながら数える練習をします。最初のうちは口にする数と数字がなかなかリンクしないかもしれませんが、繰り返すうちにどの数字がどの数を示しているのかわかるようになっていくはずです。
数字は紙に書いてもいいですし、時計やカレンダーなどを活用してもいいでしょう。

物の数と数字をリンクさせる

数字がわかるようになったら、今後は物の数と数字をリンクさせてみましょう。例えば、積み木をいくつかと数字を書いた箱を用意し、箱に書いてある数だけ積み木を箱に入れさせます。
始めのうちは、1~3程度の小さな数から慣れさせてくださいね。上手にできるようになったら、少しずつ数を増やしていきます。

数字を書く練習をさせる

数が理解できるようになったら、数字を書く練習をさせてもいいでしょう。始めから上手に描くことは難しいので、まずは大人がお手本を書いてみせたり、下書きした数字を上からなぞらせたりすることから始めてみてくださいね。
このとき変な癖がつかないよう、形だけでなく正しい書き順を教えてあげることが大切です。

子どもが楽しめる数の教え方

子どもがなかなか数に興味を持ってくれないときや、数を数える練習にやる気を出せないときは、教え方を工夫してみてはいかがでしょうか?

知育おもちゃを活用する

知育おもちゃにはさまざまな種類がありますが、100玉そろばんなどの数の概念を理解するのに役立つものも多数販売されています。数だけでなく、色や形について学べるものもあるので、子どもの気に入りそうな知育おもちゃを探してみてもいいですね。

数を取り入れたお手伝いをさせる

子どもにお手伝いをお願いするとき、数を取り入れてみてはいかがでしょうか?「スプーンを3本だしてね」という簡単なお願いでも、子どもにとっては難しいもの。なかなか上手にできなくてもイライラせず、見守ってあげてくださいね。
上手にできたら「ありがとう!ママすごく助かったよ」などと褒めてあげましょう。子どももきっと、喜んでくれるはずですよ。

さいごに

数の概念は目に見えないので、理解できるまでに時間がかかってしまう子どもも多いです。ただいくら子どもがなかなか理解してくれないからと、怒ったりイライラしたりするのはNGです。
子どもが数に対して苦手意識を抱いてしまいかねません。数に苦手意識があると、算数などの勉強にも抵抗を感じてしまうこともあるので、注意しましょう。
    この記事の著者
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    ライター
    oriori編集部。現在総勢6名で企画・取材・原稿作成・記事編集を行っています。編集部員は、習い事検索メディアのプロデューサーや自身も子どもを持つフリーランスで活動していた編集者/ライターなど、子育て・知育・教育全般に詳しいメンバーが集まっています。
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