小学校受験塾に通いだすと、短い時間でも何か懸命に取り組める勢い・集中力が必要不可欠になってきます。

”集中力”を最初に身に付けることで、子どもの考える力が自然と育まれていきます。集中力が身につけば、取り組んでいることをすぐに諦めて、途中で投げ出してしまうことも少なくなります。集中力が身につくとどんなことでも、一先ず頑張ってみようと思えるようになるのです。

小学校受験では「頑張れる脳」を育めることが理想です。そのために家庭で何か出来るのでしょうか？

小学校受験を考え始めたときには、子どもの性格などをよく観察しながら、何か一つのことに取り組める時間を長く保てるように励ましつつ、長い時間取り組むこと自体が習慣になるように努力をしてみてください。

物事への執着心というのは、「何とか頑張ってみようという気持ち」に非常に近いものがあります。積み木遊び・お絵かきなどどんなことでも結構です。何かを一定時間取り組める環境を作ってください。

自宅で集中力を身に付けるためにと、ペーパーテストの演習をする必要はありません。・たまには、お受験関連のお勉強でもパズルなどの、遊びの一種でも良いのです。塗り絵のように、集中して色を塗るという作業を課題にしても良いでしょう。

物事に対しての子どもらしい興味や疑問を持たせることが大切です。そして何かに興味を持つと自然と集中していくようになります。つまり集中する訓練をするためには好奇心というものが必要になるということです。

普段からいろんなことに興味を示すお子さんは、小学校受験においては、非常に素晴らしい素養を持っています。

しかしながら全ての子どもがそうではありません。しかしながら好奇心というものは育てることができます。それではどのように好奇心を育くめば良いでしょうか？

周りの大人が、まずは「好奇心を表現する」お手本を見せることが肝心です。大人でも見聞きしたことすべてに興味を示す人もいます。それは素直な反応であり自分が感動したことや、人の姿を見て「すごいね～」と言葉がけをしてみてください。親が物事に素直な反応を示していると、子どもも同じように五感を働かせるようになるものです。

塾に通いだすと、たまには授業中に悪い態度を取ってしまう場合もあるのです。そして、講師に注意をされることもあります。それを受けて家族が子どもに対して長々とお説教をするのは致し方のない感情です。それでも、最低限、子どもを否定する言葉を連発しないように心がけてください。一度でもそのようなことを親に言われてしまうと集中して取り組んでいたことに、水を差すような形になります。

常に、お子さんが興味を持ったことに対しては親も共感をしてあげましょう。普段の遊びの中でも親子で一緒に考える積み木などに取り組むことをおススメします。親子で同じ遊びをしながら、考える体験を通して物事を柔軟に考える能力が養われます。そして集中力も一緒に伸びていくのです。

小学校受験に向き合うためには5分、10分という単位で集中力を高める必要性があります。これは家庭の中でも何かに真剣に取り組む最小の単位と考えてください。あまりにもひとつの遊びが長く続かない、片づけをしない、といういようなことが続いてしまうと、どの雑な部分が面接や集団行動なのどの場面で露見してしまうものです。

子どもは常に親の背中を見て育つものなので、親が積極的で行動的な家庭の子どもは、同じような性質に育つ可能性が高いです。親が何かに集中をしている姿を見せるのも、良いお手本になります。集中をすることで得られるものが多いことを、学ばせてください。

短い時間でも良いので、家庭の中で集中できる何かを見つけてください。この下準備ができてこそ、塾に通いだしたときの伸び率が変わってくるのです。いきなり塾に入れるだけで小学校受験への準備が完結するわけではありません。是非ご家庭で子どもの集中力を育んでいきましょう！