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子どもが勉強を嫌いになる理由は?親がしてあげられること

八木あや子
2023/12/18 07:12
はじめから勉強が嫌いな子どもはいません。何らかのきっかけや理由があって、勉強が嫌いになってしまうのです。「子どもが全然勉強しない」「子どもが勉強をしたくないと言っている」など、子どもの勉強嫌いについての悩みをもつ親は少なくないはず。勉強をしない子どもに「勉強しなさい」とイライラしたり叱り続けたりするのは、親としてつらいことです。そこで今回は、子どもが勉強嫌いになってしまう理由や勉強嫌いを克服するために親がしてあげられることについて紹介します。

子どもが勉強嫌いになる時期

 成長過程のなかで、子どもが「勉強嫌いになる時期」はいつ頃なのでしょうか。 

ベネッセ教育総合研究所が実施した「子どもの生活と学びに関する親子調査」によると、中学生になると勉強が好きな子どもよりも、勉強嫌いな子どもが多くなるという結果が出ています。調査結果の詳細によると、勉強が比較的「好き」と回答した小学生が65%であるのに対して、中学生は45%と20ポイントも下がってしまい、逆に勉強が比較的「嫌い」の比率の方が高くなっています。また、学年別で見てみると、勉強が「好き」と答えた比率が小学6年生から中学1年生にかけて約11ポイント減少、中学1年生から中学2年生にかけては約12ポイント減少しています。つまり、勉強が嫌いになってしまうのは、小学6年生から中学2年生くらいの時期という傾向があるのです。  

  • ベネッセ教育総合研究所|「子どもの生活と学びに関する親子調査」(2017年) 

https://berd.benesse.jp/up_images/research/2016_oyako_web_all.pdf

子どもが勉強嫌いになる理由

 では、なぜ子どもは勉強が「嫌い」と感じ、勉強に苦手意識をもつようになるのでしょうか。子どもが勉強嫌いになる理由を3つご紹介していきます。  

勉強が嫌いになる理由1:勉強が分からない

 まずは、勉強が分からないため勉強が嫌いになってしまうケースです。最初は楽しんで学んでいても、学年が上がるにつれて勉強の難易度も高まり、理解できない内容が増えていきます。いくら学ぶ意欲があっても、内容や学び方が分からないことにはモチベーションアップも期待できません。結果的に「自分は勉強ができない」という気持ちが芽生え、勉強に対する苦手意識をもってしまうのです。 

中学校に進学する時期に勉強が嫌いになってしまうのも、小学校と比べて勉強の難易度が高まり、分からないポイントが増えていることが理由のひとつと言えるでしょう。  

勉強が嫌いになる理由2:勉強することを強制されるため

 親、もしくは周りの祖父母などから「勉強しなさい」「勉強をしないと良い学校に進学できない」などと強制されることをきっかけに勉強嫌いになるケースもあります。特に、勉強に取り掛かろうと思っていたタイミングで勉強をするように促されたり、自分のペースで勉強をしたいと思っているのにもかかわらず、命令口調で「勉強をしなさい」と言われたりすると、子どものやる気が一気に失われてしまうことも。勉強を強制されることの反発心により、勉強が嫌いになってしまう子どもは少なくありません。  

勉強が嫌いになる理由3:周囲と比較されるため

 勉強の理解は個人差があるにもかかわらず、きょうだいや友達、周りの子どもと自分を比較されてしまうと勉強嫌いになるケースもあります。例えば、「(上の子)〇〇ちゃんのほうが勉強できる」などの発言を耳にして、劣等感を抱いてしまう子どもいます。他人と比較されることのストレスから逃げるように勉強嫌いになってしまう子どもも多いのです。  

勉強が好きな子どもと嫌いな子どもの違い

 勉強が嫌いな子どもと、勉強が好きで自ら積極的に取り組む子どもには、どのような違いがあるのでしょうか。ここからは、その違いから子どもが勉強を好きになるヒントを探っていきましょう。先ほどご紹介した「子どもの生活と学びに関する親子調査」の結果より考察していきます。  

勉強する動機

 勉強が好きになった子どもは、勉強が嫌いなままの子どもと比べたとき、「内発的動機づけ」で勉強している比率が高いことが分かっています。一方、勉強が嫌いなままの子どもは「外発的動機づけ」により勉強をしている比率が高いのです。勉強好きな子どもが勉強をする理由は、進学や友だちとの勝ち負けという動機だけでなく、新たなことを知る嬉しさや、自らの好奇心による動機づけがベースにあります。  

「学習動機づけ」とは

ここで、学習動機づけについて解説しましょう。子どもたちの学習意欲を高めて、行動(勉強に向かわせること)を「学習動機づけ」と言います。分類と具体例は下記のとおりです。

  • 内発的動機づけ

学習内容に対する好奇心・関心による動機づけ

例)知識欲、ワクワク感など

「新しいことを知るのが嬉しいから」「問題を解くことが面白いから」など

  • 外発的動機づけ

学習内容そのものではなく、外的な目的・理由による動機づけ

例)子どもの価値観や信念、周囲の価値観、実行しないときの不安感、強制など

「自らが希望する高校/大学に進みたいから」「友達(ライバル)に負けたくないから」「成績が良いと周囲に褒めてもらえるから」

参考資料:鹿毛雅治(2013)『学習意欲の理論−動機づけの教育心理学』

学校生活、授業内容の充実

勉強が好きになった子どもたちは、勉強が嫌いなままの子どもたちと比べたとき「授業が楽しいと感じる」「学校の先生が尊敬できる」などの経験をしている比率が高く、充実した学校生活を送っている傾向が見られています。この結果から、子どもたちの学習意欲には、学校での授業や先生たちとの関係性が影響していると考えられるでしょう。

さまざまな夢中体験をしている

 勉強が嫌いから好きになった小学生と高校生の子どもたちは、嫌いなままの子どもたちと比べて、直近1年間でさまざまな夢中体験をしていることが分かっています。ここでの「夢中体験」とは、夢中になって時間が経つのを忘れてしまうほどの感動や体験、飛び上がるくらい嬉しい思いをすることを指しています。 

人とのつながりに関する項目でみると、「親から仕事の楽しさ・大変さを聞く」という経験をした小学生や高校生の子どもたちは、勉強を好きになる比率が高まっているという結果が出ました。  

勉強嫌いを克服するために親ができること

 子どもの勉強嫌いを克服するために、親たちはどのようなサポートができるのでしょうか。親ができることを5つご紹介します。  

親ができること1:勉強を強制するような声がけはしない

 勉強が嫌いになる理由として、勉強を強制されることが挙げられます。親は「勉強をしなさい」「宿題をしなさい」など、子どもに対して勉強を強制するような声がけはしないように心がけましょう。そのような声がけは反発心を生み、逆に勉強嫌いになる可能性が高まってしまいます。  

親ができること2:勉強をしたら褒める

 子どもが自ら勉強に取り組み、机に向かっている姿を見たら、しっかりと褒めてあげましょう。褒めるポイントとしては、結果や素質を褒めるのではなく、勉強するための行動に対して声がけをすることです。例えば、「自分から勉強して偉いね」「よく頑張っているね」など、勉強した行動を褒めてください。  

親ができること3:勉強に協力的な姿勢を見せる

 勉強を強制するような言葉を使わず、「一緒に勉強しよう」と声をかけ、親が勉強することに協力的な姿勢を見せましょう。特に、子どもたちは勉強方法が分からずに悩んでいるケースが多くなっています。そんなときには、困っているポイントを聞いてあげたり、勉強の計画の立て方などを教えてあげたりするのもおすすめです。  

親ができること4:勉強の面白さを伝える

   

勉強を教えるだけでなく、勉強の面白さを子どもに伝えてあげるのも重要です。子どもたちが学習内容に好奇心・関心を持つためには、勉強することによって新しい知識を得る嬉しさや面白味を実感する必要があります。そのためには「勉強をすることでどのような発見があるのか」「どんな嬉しさ、面白さがあるのか」を具体的に言葉で伝えてあげるようにしましょう。  

親ができること5:親子のコミュニケーションを増やす

 親子の関係性を高めるためにも、日常的に子どもとコミュニケーションを増やすのは大切なポイントです。「子どもの生活と学びに関する親子調査」の結果よると、勉強が嫌いから好きになった中学生ほど、父親と「勉強・成績のこと」や「将来や進路のこと」、「社会のニュース」などに関して会話をする機会があったという傾向が見られています。 

子どもたちと会話する時間がなかなか取れない親御さんも多いと思いますが、時には勉強や成績で悩んでいること、将来や進路希望について、子どもと話してみるのも良いのではないでしょうか。  

さいごに

 子どもが勉強嫌いになる理由などから、勉強嫌いを克服するために親ができることについてご紹介しました。まだ勉強に楽しんで取り組んでいる子どもでも、小学生から中学生になるタイミングや、勉強につまずいてしまったときに「勉強が嫌い」と言い出すかもしれません。そんなときには「勉強しなさい!」の声がけではなく、今回ご紹介したポイントを参考にして、勉強する意味や面白味を伝えてあげながら、やる気を取り戻せるようにサポートしてみてください。  

参考サイト

  •  ベネッセ教育総合研究所|「子どもの生活と学びに関する親子調査」(2017年) 

https://berd.benesse.jp/up_images/research/2016_oyako_web_all.pdf)  

  •  幼児教室ひまわり|子どもを勉強嫌いにしてしまう原因と親ができる対策:子どもを勉強嫌いにしてしまう原因と親ができる対策 

https://www.himawari-child.com/knowledge/6091.html)  

    この記事の著者
    八木あや子(peekaboo)
    ライター
    東京都出身、現在は山梨県で娘(3歳)、息子(1歳)、夫の4人暮らしのママライターです。子どもに対する声がけや関わり方、知育玩具やグッズなど、興味のあるカテゴリーなので、皆さんと学びながら、楽しくてタメになる情報発信をしていきたいと思います!
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