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子どもに「考える力」をつけさせるには?おうちでできること

うやまさおり
2023/12/18 07:12
子どもに「考える力」を持ってほしいと思う親は多いのではないでしょうか。自分で考えて行動できる力は、これからの社会で必要となっていきます。今回は子どものうちから考える力を身につける必要がある理由と、自宅で取り入れられる考える力を養う方法について紹介します。

「考える力」とは

そもそも「考える力」とはどのような力のことでしょうか。文字通り、「自分の頭で考えることができる力」のことで、「思考力」と言われることもあります。考える力は物事を想像する力、課題に対して論理的に考える力、そしてひらめきなどの要素から成り立ち、これらをバランスよく伸ばしていくことで鍛えられます。

考える力が必要な理由

以前は学校教育でも暗記型学習が主流で、与えられた知識を「覚える力」が評価されていました。しかし2020年度改定の学習指導要領において、重要視する力として「思考力」が挙げられるなど、現在では「考える力」に注目が集まっています。なぜ今、「考える力」が必要とされているのでしょうか。

社会に出たら答えのない問題だらけだから

学校のテストには正解がありますが、子どもたちが成長し社会に出たら、テストのように問題と答えが用意されていることはありません。自分で課題を見つけ、どうすればいいかを考え、試行錯誤しながら解決していかなければならないのです。そのときには「考える力」が必要不可欠となります。

インターネットやAIが発達しているから

 近年ではインターネットが普及し、ほとんどの場合インターネットで調べればすぐに情報を得られるようになりました。また、AI技術が進歩したことによって、人間よりも速く正しく答えを出すようになっており、近い将来多くの職業や役割がAIに取って代わられるとも言われます。今の子どもはそんな環境で生き抜いていかなければなりません。人間でしか対応できない領域で活躍するためにも、言われたことだけをやっていくのではなく、自ら考える力が求められています。

情報を正しく取捨選択するため

現代の子育ての悩みや問題の一つに「情報が多すぎること」が挙げられます。先述したインターネットの普及により、今では数多くの情報を簡単に手にすることができますが、その情報が本当に正しいのかどうか、本当に必要かどうかは自分自身で判断していかなければなりません。自分にとって必要な情報を正しく選択するためにも、考える力は必要となってくるのです。

考える力をつけることで期待できること

続いて、子どものうちから考える力を身につけておくことで期待できることを解説します。

学習する意欲につながる

幼稚園や保育園での学びは遊びの中から得られることも多いですが、小学校に入ると机の前に座り、頭の中で考えることが求められるようになります。とくに低学年のうちはこの作業に慣れておらず、わからない問題が出たときにすぐに諦めてしまうことがあるかもしれません。しかし考える力が養われていれば、わからないなりにも、どうすればできるようになるか考えられます。その積み重ねが、学習に対する意欲につながっていくのです。

まわりに思いやりをもてるようになる

考える力が役立つのは学習に対してだけではありません。良い人間関係を築くには相手のことを考える力が欠かせないからです。周囲に対して「なぜこの人は怒っているんだろう」「なぜあの子は悲しそうにしているのかな」と考えたり「どうしたら喜んでもらえるかな」と相手のことを思いやったりすることが、コミュニケーションの一歩になります。考える力がついていれば、自分の考えを押し付けずに伝えながら、相手を理解し受けとめることにつながります。

「自分で生きていく力」につながる

子どもが小さい頃は親の目が届く範囲で行動し、親が判断して選択していくことが多いですが、成長するにつれて親に頼れない場面は増えていきます。自分自身で対処しなければならない状況で、もし考える力がなければ「誰も答えを教えてくれないからできなくて当然」「将来のことなんて、自分で決めたことがないからわからない」となってしまうかもしれません。考える力が必要になってから養うのでは遅いのです。そのため、子どものうちから少しずつ考える力をつけていき、自分で行動や選択ができるように準備していく必要があります。

考える力をつけるために親ができること

では、そんな考える力をつけるために、親が今からできることには何があるでしょうか。

たくさん会話する

最も身近な方法は、子どもとたくさん会話をすることです。そのとき、ちょっとした工夫をすることで考える力を伸ばすことができます。

子どもは「なんで?」「どうしてこうなったの?」と大人が気づかないさまざまなことに興味や疑問を持ちます。そのときに「そうだね、なんでだと思う?」「どうしてそう感じたの?」と、疑問で答えるようにしてみましょう。些細なことでもないがしろにすることなく、疑問を持ったことに共感し、受けとめてあげることが大事です。そして考える時間と機会をたくさん作ってあげるようにしてみてください。最初のうちは、親の方から「なんでそう思ったの?」と積極的に聞いてみても考えるきっかけになります。

ゆっくり考える時間をとる

たとえば子どもにお出かけの準備や片づけをお願いしたとき、すぐに動かないと「早くして」と声をかけてしまうことはありませんか?もしかすると子どもは「まだ遊びたかったのに」「なんで今やらないといけないの?」と考えているのかもしれません。そんなときに怒られたり急かされたりすると、「怒られるから早くしなきゃ」と考えることをやめてしまいます。子どもが考える時間は、大人に比べてゆっくりです。できるだけ時間に余裕をもって声をかけるようにし、急かしたくなってもぐっとこらえ、見守るようにしてみましょう。

最初に手本を見せてあげる

初めて何かをするときは、丁寧にお手本を示してあげるのがポイントです。このとき子どもにしっかり観察させ、どのようにやっているか考えさせるようにします。実際に子どもにやらせるときに、難しそうにしていたり困っていたりする様子を見て、ついつい手取り足取り手伝ってあげたくなるかもしれませんがそこは我慢です。最初はうまくいかなくても、自分で考えたり試したりを繰り返してできたときは、「自分でできた」と達成感を味わうことができ、自分で考えることの喜びにつながります。

子どもと一緒に答えを出す

疑問や課題に対していろんな考えが出てきたら、一つの結論にたどり着けるように一緒に考えてみましょう。答えを与えるのではなく、ヒントを出したり質問をしたりして、自分から答えにたどり着けるように導いていきます。このとき、たどり着いた答えが不正解でも構いません。「どうしてそう思ったの?」と聞いて、根拠を答えられたら「そう考えることもできるね」「そんなところに気づけたんだね」と、考えるプロセスに目を向けてあげるようにしましょう。

また、図鑑や本、インターネットなどでわからないことを一緒に調べれば、疑問を解決する手段やツールを学ぶこともできます。解決のヒントになりそうな場所や施設に出かけるのもよいでしょう。頭で考えるだけでなく、実際に見たり聞いたり体験したりすることで感情が動き、考える力が格段に伸びていきます。

考える力を身につけるための親のNG行動

せっかく考える力が育つチャンスがあっても、親の行動によってはうまくいかないこともあります。子どもが考える力を養うときに、してはいけない親のNG行動を解説しましょう。

すぐに答えを教える

子どもから質問をされたとき、すぐに答えを言っては考える力を身につけるチャンスを奪ってしまいます。疑問や関心に対して、自分なりに想像し考えることで考える力は磨かれていくため、答えを言うのではなく「あなたはどう思う?」と自分なりの答えを考えさせるようにします。また、最初は難しいと感じる問題でも、粘り強く答えを導く経験をさせることも重要です。工夫や試行錯誤をして「わかった」「解決できた」の経験をさせることが、成長したときの勉強や課題に取り組む姿勢につながっていきます。

間違った答えをすぐに正してしまう

親の立場だと、子どもに失敗させたくないという思いから、間違った答えや方法を見るとすぐに訂正してしまいたくなります。しかし成功体験と同様、失敗や間違いの経験はとても価値のあることです。失敗をすると「なぜ失敗したのか」「次はどうすればいいのか」を考えるきっかけになります。そして再度チャレンジしたときに正解が導けたり、成功できたりしたら「失敗しても、次にできるようになればいいんだ」と思えるようになります。この経験は今後壁に当たったとき、挫けず乗り越えていける力につながるでしょう。

考える力が身につく遊び

遊びの中でも、考える力を育てることができます。そこで自宅でできる、考える力が身につく遊びについて紹介します。

積み木

積み木で遊ぶとき、子どもは好奇心のまま自由に遊んでいるように見えますが、実は作りたいものをイメージして積み重ねていくために、考える力を使っています。また三角の積み木は四角い積み木よりも重ねにくいことや、小さい積み木の上に大きい積み木を積むにはバランスが必要なことなど、実験と失敗を繰り返しながら子どもは学んでいるのです。実際に積み木は多くの幼児教育の現場で採用されています。

ごっこ遊び

積み木は熟考するタイプの思考力につながりますが、ごっこ遊びで養えるのは瞬発的な思考力です。ごっこ遊びの中で役割を演じ、その役割にふさわしい振る舞いや言葉遣いはどういうものかを子どもは考えます。そして相手のセリフや行動を見て、その場で対応していく中で、考える力をつけていきます。親子でごっこ遊びをするときは、役割を交代してみたり、同じ役割であってもいつもと違う反応をしてみたりすると、考える力をより伸ばすことにつながるでしょう。

絵本の読み聞かせ

絵本を読むとき、登場人物の視点に立つことは、他人の立場から物事を考える力につながります。最初は自分本位でしか考えられなくても、感情移入していくと自分以外の多角的な視点をもてるようになります。また、文章にたくさん触れることは語彙力や文章力のアップにもつながるため、絵本の読み聞かせは考える力以外の複数の力を伸ばすことにもなるでしょう。

さいごに

「考える力」「思考力」というと難しいことのように感じるかもしれませんが、普段の親子のやり取りや遊びの中で、少しずつ育てていくことができます。そのために子どもの小さな興味や疑問を見逃さず、一緒に考えていく習慣をつけてみましょう。また、子どもの疑問や考えるプロセスに目を向けると、自分には無かった視点や考え方にハッとさせられることもあるかもしれません。子どもに「教えなきゃ」と気負いするのではなく一緒に考えていくことは、親も子も学べることが多いはずです。

    この記事の著者
    うやまさおり(peekaboo)
    ライター
    3歳元気すぎるボーイと1歳わがままガールを育てるアラフォーママ。田舎暮らしを楽しみながら、家事育児と仕事の両立に奮闘中。毎日明るく前向きに過ごしています。
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