子どもが勉強したくなる!?効果的なリビング学習スペースづくりのコツ

リビングで子どもが学習するメリットと人気のワケ
リビング学習とは、その名の通りリビングで学習すること。ベネッセ教育総合研究所が行った「小中学生の学びに関する実態調査」によると、学習場所としてリビングを選択している小学生が8割以上という結果が出ました。
では、なぜリビング学習が人気を集めているのでしょうか。その答えは、リビング学習のメリットにあります。
リビング学習で得られるメリット
リビング学習を取り入れると、次のようなメリットが得られます。
- 親子のコミュニケーションがとれる
- 親が子どもの学習状況を把握しやすい
- 子どもの学習習慣が身に着く
- 子どもの集中力が鍛えられる など
リビングで学習するからこそ、親子のコミュニケーションが円滑にとれるところが利点です。親が子どもの学習を見守ることで、どこにつまずいているのか、どのような問題が得意なのかなど、学習状況を把握しやすいでしょう。個室に1人でいるとどうしてもだらけてしまう…という状況も回避できます。
また、無音の空間よりある程度雑音が聞こえてくる環境の方が集中しやすいと言われています。リビングは多少の生活音がするため、集中力アップが見込めるのです。
リビング学習が人気のワケは?
ご紹介したようなメリットがあることから、学力向上が目指せる勉強法としてリビング学習が人気を集めています。
親が近くにいることで、子どもが行き詰ってしまったときにもすぐに対応でき、勉強の効率も上がるでしょう。
リビング学習の思わぬ落とし穴?デメリットも把握しておこう
リビング学習のメリットだけを見ると、さっそく取り入れたくなるかもしれません。しかし、より良い学習環境をつくるにはデメリットも把握しておきましょう。リビング学習のデメリットは、以下の点にあります。
- 勉強道具や文房具、消しゴムのカスが散らかりやすい
- 照明の明るさが足りない
- イスが学習に向いていない
- 家族がリラックスしにくい
学習する際は教科書やノート、文房具などを広げることになります。ついつい片付けるのが面倒で、いつまで経ってもリビングに広げっぱなしになっているケースも。消しゴムのカスがあちこちに落ちてしまうでしょう。
環境面では、照明やイスに問題が生じやすいです。リビングの照明では明るさが足りず、勉強する手元が暗くなってしまう場合があります。また、正しい姿勢で学習するにはイスの高さが肝心です。足の裏が床につかないと腰に負担かかるだけでなく、集中力の低下になりかねません。
そして、子どもがリビングで勉強している時間、ほかの家族はリラックスしにくくなります。子どものそばでテレビを点けたり、スマホを操作したりすると、学習よりそちらに気が散ってしまいます。
リビング学習をしやすくするには、このようなデメリットを踏まえたうえで環境づくりをしていくことが重要です。
リビング学習を成功に導く環境づくりのポイント
リビングを勉強がはかどる空間にするには、デメリットを考慮して環境を整えていきましょう。環境づくりの際に意識したい5つのポイントをご紹介します。
学習用具を片付けられる収納を用意する
リビングが散らかってしまうのを防止するために、学習用具の収納場所を確保しましょう。子どもが整理整頓しやすいように、ただ棚がある収納ではなく、本棚や引き出しなどが付いた複合的な収納がおすすめです。教科書や文房具などを適切な場所に仕分けられれば、リビングもスッキリするでしょう。ランドセルが置ける場所もあるとより使いやすいです。
手元の明るさを確認する
既存の照明では明るさが足りなかったり、角度によっては影ができてしまったりと、不都合が生じる可能性があります。勉強する手元の明るさを確認し、必要に応じてスタンドライトを机に設置しましょう。子どもが明るさを調整できるものがおすすめです。
ゲーム機や漫画などの誘惑を隠す
集中力を削ぐ原因となりうるものは、子どもの目に触れないよう配慮してください。ゲーム機や漫画は見えないところに片付けてしまいましょう。テレビなど移動が難しいものがある場合は、誘惑の根源に背を向けるように座ると勉強に集中しやすくなります。
足が着くイスを準備する
足がぶらぶらしないよう、足の裏が床に着く高さのイス、または足置きのあるイスを準備しましょう。高さを調整できるタイプなら、子どもの成長に対応できますよ。
学習スペースとリビングの調和を考慮する
リビングに新たに学習スペースを設ける場合、リビングとの調和を意識してみてください。例えば、家具をナチュラルカラーで揃えているのに、学習机や収納がカラフルだと統一感がなく、ちぐはぐしてしまいます。
また、くつろぐスペースを圧迫しないよう、学習机のサイズにも留意しましょう。
真似しやすい!リビング学習のアイデア集
ここからは、簡単に取り入れられるリビング学習のアイデアとおすすめアイテムをまとめました。学習スペースづくりの参考にしてみてください。
足元に踏み台を置く
子どもの足が着けるイスを用意するのがベターですが、準備が難しくダイニングチェアなどに座って学習する場合、足が浮かないよう踏み台を置く方法があります。子どもの足が床からどのくらい離れているか確認し、足の裏をしっかり着けられる高さのものを置いてみましょう。
wellz 『アニマルスツール』

アニマルモチーフが子ども心をくすぐるスツールです。脚の裏に傷防止のフェルトが付いているため、フローリングでも安心して使えます。
腰掛けやサイドテーブルとしてマルチに活躍するので、足置きの必要がなくなった後も長く愛用できます。
折りたたみが可能な学習机を選ぶ
「学習机や収納でリビングを狭くしたくない」という希望があるなら、折りたためる学習机を導入してみるのはいかがでしょうか。勉強しないときは折りたたんでコンパクになるのが魅力です。収納とデスクが一体になっている商品を採用すると、学習スペースによるリビングの圧迫を軽減できます。
大川家具『折り畳み収納型デスク 畳むんデス』
たたんでいるときの奥行きは、なんと18.5cm。省スペースが叶うデスクです。キャビネットは、教科書や小物がしまえるだけではありません。コンセントの口が2つ付いているので、スタンドライトなども配線を気にせずに使用できます。
ホワイトボードを設置する
子どもに勉強を教える際に、ホワイトボードがあると便利です。口頭のみより、計算式やイラストなどをホワイトボードに書きながら説明した方が、子どもにとっても分かりやすいでしょう。学校でもらったプリントや時間割などを貼っておけるのもメリットです。
ottostyle.jp『ホワイトボードシート』

シート状のホワイトボードのため、貼りたいスペースに合わせてカットして使用できます。壁紙の上からでも貼りやすく、何度も剥がすことが可能になっています。ウエットティッシュで拭くだけできれいになるのもうれしいポイントです。
消しゴムのカス対策ができるアイテムを準備する
リビング学習の悩みの種になる、消しゴムのカス。あらかじめテーブルマットを敷いておくと、消しゴムのカスが散らばるのを防げます。テーブルマットは、リビング学習用のフチ付きがおすすめ。
また、消しゴムのカスが散らかってもすぐ片付けられるように、卓上クリーナーを準備しておくと心強いでしょう。
ソニック『リビガク テーブルマット』
角のスナップボタンを留めるとフチが立つ、アイデア商品です。消しゴムのカスが下に落ちず、勉強が終わったら持ち上げてゴミ箱へ。裏面に滑り止めシートが付いているので、勉強中にズレてしまうのを防いでくれます。
サンワダイレクト『卓上クリーナー』
子どもでも扱いやすいコンパクトサイズながら、しっかりゴミを吸引。消しゴムのカスはもちろん、細かいホコリやお菓子の食べくずも集められます。付属の隙間ノズルを使えば、パソコンのキーボードの溝など細かい部分も掃除できます。
パーテーションで勉強ブースをつくる
「テレビがどうしても目に入ってしまう」「きょうだいが同時に学習すると気になってしまう」という悩みを解決するのなら、パーテーションを置いてみてはいかがでしょう。余計なものが目に入りにくく、集中しやすい空間をつくってくれます。リビング学習用のパーテーションも販売されていますが、手づくりする方もいるようです。
ソニック『リビガク 集中できる勉強ブース 手元が暗くなりにくい』
手元が暗くならないよう、斜めに設計されているパーテーションです。斜めになっていても、裏に脚が付いているので倒れにくくなっています。パーテーションの内側には、プリントを整理しておけるクリップやクリアポケットが付き。
さいごに
子どもの学力向上が見込める、リビング学習。リビング学習を成功させるには、デメリットを踏まえたうえでの環境づくりがカギを握ります。ただ「子どもをリビングで学習させる」のでは、うまく集中できないかもしれません。今回紹介したポイントやアイデアを参考に、勉強しやすい環境を整え、集中力ややる気がキープできるような対策を講じてみてください。
参考サイト
- くらしと|勉強に集中できるリビング学習のレイアウトや机の配置とは?(https://shop.hikaritv.net/kurashito/article/livinglayout.html )
- KOIZUMI|リビングに最適な学習机の選び方!おすすめレイアウトとデスクを紹介(https://kagu.koizumi.co.jp/desk-column/detail/11/ )
- WHITE VALUE|吸着式ホワイトボード ご家庭・リビング学習用(https://www.koho-pr.co.jp/whiteboard/education.html )
