【入学準備】小学校入学前に身に付けさせたい10個の習慣

小学校での生活と幼稚園・保育園での生活の違い
幼稚園や保育園では子どもたちが自由に遊び、のびのびとした空間で過ごしています。「こういう遊びをしたい!」「こういうものを作りたい!」とある程度は臨機応変に対応してもらえるでしょう。しかし、小学校では決められた活動を決められた時間内でおこなうのが基本です。国によって各学年で何を学ぶのかが決められていて、それをもとに授業の時間配分がされています。そして、定められた目標に子どもがどれだけ達しているのかを評価されるのです。
また、保育園では午前中に散歩や工作など、大きな活動を1~2つおこないます。活動前後で準備や片付け、着替えなどの時間も必要なため、ある程度ゆとりを持たせた計画がされています。反対に小学校では、午前中に45分の授業が4コマあります。効果的に学習できることを最優先し、小学生の集中力が続きやすい時間をもとに定められた時間です。45分の間に課題が終わらなくても、次の科目へと進んでしまいます。授業と授業の間には休憩時間がありトイレに行ったり、校庭などで遊んだりできます。
小学校は決められた時間内で終わらせたり、時間で行動を切り替えたりする必要があるのが特徴です。
小学校入学までに身に付けておきたい習慣
小学校に入学してから子どもが困らないようにするために、幼児期から身に付けておきたい習慣をご紹介します。
毎日決まった時間に早寝早起きする

小学校の登校時間はだいたい8時~8時20分と、幼稚園や保育園に登園する時間と比べると早くなっています。また、朝の身支度に時間がかかる場合もあるので、早起きする必要があります。規則正しい生活を送れるように、毎晩決まった時間に寝て、朝には自分の力で起きられるようにしましょう。朝楽しく起きられるように、お気に入りの目覚まし時計を用意してあげるのもおすすめです。また、いきなり早く起きるのは難しいので、少しずつ起きる時間を早めていくといいでしょう。
自分一人で着替える

小学校では体育の時間や身体測定の際などに、自分一人で体操服に着替えなければいけません。そのため、普段から自分で着替えられるように練習しておく必要があります。制服の場合、シャツやポロシャツの一番上のボタンは留めにくいので、家で何度も練習するといいでしょう。脱いだ服を自分でたたむ練習も必要です。また、髪の毛が長い子どもは、自分で髪の毛を結べるように練習しておくのもいいでしょう。
和式トイレを使えるようにする

小学校には和式トイレが残っている場合が多いです。家庭では洋式のトイレが主流となり、幼稚園や保育園でも洋式トイレにかわってきているところも増えてきています。そのため、子どもが和式トイレで用を足す機会が減ってきています。小学校入学までに和式トイレに慣れていないと、使うときに戸惑ってしまったり失敗してしまったりすることもあるかもしれません。
上手に和式トイレを使えるように、和式トイレでのしゃがみ方や足を置く位置などを教えてあげましょう。公園や商業施設に和式トイレがあれば一緒に実践練習するのもいいですね。
学校に持っていくものを自分で用意する

小学校に入学したてのときは、時間割の準備をパパやママと一緒にやります。しかし、ずっと一緒に準備してあげるわけにもいかないので、一人で準備ができるように練習しておきましょう。幼児期のうちから、園から帰ってきたら通園リュックを決まった場所に置く、次の日に持っていくものをパパやママと一緒に用意するなどの習慣をつけておくのも効果的です。その際に、上手くできなくても「やってみよう!」と見守ってあげることが大切です。
決められた時間内での食事と配膳ができるようにする

小学校の給食時間は、準備や片付けを入れてだいたい45分間です。食事をする時間は意外と短くなるので、だらだら食べていると時間内に食べ終われないことも。普段から決められた時間内で食べるクセを付けるようにしましょう。また、小学校の給食では、当番の子どもがお茶碗などを配膳するので、家庭でもお手伝いとして子どもに配膳してもらうのもおすすめです。
自分から進んで挨拶ができるようにする

小学校では、先生やお友達に挨拶をする機会がたくさんあります。「おはよう」や「ありがとう」「ごめんなさい」はきちんと言えるようにしておきたいものです。きちんと言えるようになるにはパパやママが家庭の中で、日ごろから意識して挨拶をすることが大切です。また、自分の名前を呼ばれたときに「はい!」と大きな声で返事ができるように練習しておくといいでしょう。
人の話を落ち着いて聞き理解できるようにする

小学校では1クラスに約30人の子どもがいるので、先生が一人一人に指導できないことが多いです。先生の話をきちんと聞いていないと、指示がわからず困ってしまうことも。先生の指示を聞き逃してしまわないように、子どもが普段から人の話を落ち着いて聞けるようにしておきましょう。お友だちとの会話でも、自分だけが一方的に話すのではなく、相手の話もきちんと聞くことで関係が良好になるといえます。
人の話をきちんと聞けるようになるには、まずパパやママが子どもの話にしっかり耳を傾けるようにしましょう。また、パパやママが話すときには、子どもが集中して聞けるようにテレビを消すなどして、集中できる環境を作ってあげるといいですよ。
適切な我慢ができる

小学校には校則や授業は着席して聞く、毎日宿題提出するなど決まりごとが増えます。決まりごとを守るには、自分のやりたいことを我慢しなければいけないときもありますよね。そこで普段から、パパやママが必要な我慢を見極めて、その都度小さな我慢ができるようにしてあげるといいでしょう。あまり我慢させすぎると、反動でイライラしてしまったり、意欲が低下してしまったりする恐れがあるので注意が必要です。自己抑制と自己主張のバランスをみながら、我慢する力を付けていきましょう。
ひらがなや時計に慣れておく

小学校では幼稚園や保育園と違って、自分のマークはありません。入学してすぐプリントなどに自分で名前を書くことも多いです。そのため、自分の名前は読み書きできるようにしておくといいでしょう。小学校入学前から、鉛筆を正しく持てるように練習しておくことも大切です。また、小学校ではアナログ時計が主流です。子どもの目覚まし時計はアナログにするなど、アナログ時計に慣れる工夫をしてあげるといいでしょう。「18時になったらご飯を食べようね」「19時になったらお風呂に入ろう」など、時間を意識した生活を送ることも大切です。
交通ルールをしっかり守る

小学校に入学すると、自分で歩いて登下校をします。そこで心配になるのが交通事故ではないでしょうか。小学1年生の歩行中の交通事故は小学6年生の約3.7倍という報告もあります。小学1年生の交通事故件数が多くなるのが5月下旬で、飛び出しが原因であることが多いとの報告も。大切な我が子を守るために、普段から横断歩道の渡り方や信号の見方など、交通ルールをしっかり守るように声掛けをすることが大切です。また、入学前に実際の通学路を一緒に歩いて、危険な場所のチェックをするのもいいですね。
小学校入学前の子どもとの上手なかかわり方
小学校入学前は、「ちゃんと勉強についていけるのか」「一人で登下校ができるのか」とパパやママも不安になりがちです。その不安を子どもの前で出してしまうと、子どもも不安になってしまいます。「小学校楽しみだね!」など、前向きな声掛けをしながら、学校や地域に馴染んでいけるようサポートしてあげましょう。自宅や学校周辺を散歩しながら、児童館や図書館、交番などの町の施設とのかかわりを働きかけるのも大切です。
さいごに
小学校入学前に身に付けておきたい習慣はいろいろあります。小学校入学前の期間で少しずつ練習して、身に付けていくといいでしょう。「入学までになんとか習慣を付けないと!」と焦ってしまうこともあるかもしれませんが、子どもの成長には個人差があるので、焦らないことが大切です。子どものペースに合わせてゆっくり習慣づけしてあげるといいでしょう。また、小学校入学前はパパやママも不安に思うこともあるでしょう。パパやママの不安な気持ちが子どもに伝わって、子どもまで不安になってしまわないように、前向きな声掛けを心がけてくださいね。
参考サイト
- 新興出版社|小学校入学までに身につけておきたい習慣(https://www.shinko-keirin.co.jp/shinko/pittarinavi/20200327-01/)
- 政府広報オンライン|小学校1年生の歩行中の死者・重傷者は6年生の約3.7倍!新1年生を交通事故から守るには? (https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201804/1.html)
