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ペットを飼うことで得られる子どもへのメリット!【責任感や自尊心を育む】

藤宮れい子
2023/03/06 02:03
赤ちゃんが覚えやすい言葉に「わんわん」や「にゃんにゃん」があるように、犬や猫は子どもにとって馴染みのある動物です。散歩している犬を見て「わんわん!」と指をさす子どもも多いでしょう。そんな大好きな動物を、ある日子どもが飼いたいと言い始めたら親としてどうするのが良いのでしょうか。今回はペットを飼うことで得られる子どもへのメリットをご紹介します。

ペットを飼うことで子どもにはどのようなメリットがある?

ペットを飼うということは簡単なことではありません。餌やトイレ、ペットによっては運動させてあげる必要がある場合や、ケージなどの掃除をまめにする必要があります。また、遠出や旅行など、家を空けるときも預け先を探しておかなければなりません。


一方で、ペットを飼うことでしか経験できない貴重な体験もたくさんあります。ではペットを飼うという経験は、具体的に子どもにどのような影響を与えるのでしょうか。いくつか考えられるメリットをご紹介します。  

感情が豊かになる

毎日ペットと身近で接することで、ペットのさまざまな表情や愛情表現を、子どもが感じることができるようになります。自分以外の生き物の感情を察せる能力を培うことで、将来それが周囲への気遣いや社交性などに繋がります。また、ペットと暮らすことで自然と笑顔が増え、可愛い・嬉しい・楽しいなど、自身の感情も豊かになるでしょう。    

心を支え、癒してくれる

 気持ちが落ち込んでいるときに、ペットがそばで寄り添ってくれることで大人でも癒されますよね。子どもも同じようにペットに支えられ、心を落ち着けることができます。ペットが心の支えとなり、気持ちを晴らしてくれるきっかけになることもあるでしょう。  

お世話を通じて責任感や自尊心を育む

 子どもは、小さいうちは周りのことは気にせず、自分だけの世界を作りがちです。ペットのお世話をすることにより、他者を思いやる気持ちを育むことが期待できます。ペットのお世話を通して相手の気持ちや、集団生活などで周囲の変化を察知できるようになるでしょう。また、「自分がお世話をしないといけない」という、強い責任感を培うこともできます。さらに、ペットのお世話をしているうちに、ペットから自分が必要とされていることを実感し、自尊心が育まれていきます。このように、子どもが小さいうちから自尊心を育てられるのは、大きなメリットだといえるでしょう。

命の尊さを学べる

 ペットの種類にもよりますが、子どもの頃から飼育していると、必ずペットの死を受け入れなければならないときがくるでしょう。かけがえのない命の大切さを、身をもって実感することで、命をいたわる気持ちが芽生え、人生をより有意義に生きていく意識が芽生えるでしょう。  

小さい子どもがいる家でペットを飼うときの注意点

 子どもが小さいうちは、ペットを飼育するにあたって、いくつか注意するポイントがあります。子どもにとっても、ペットにとっても大切なことなので、事前に確認しておくのがよいでしょう。  

親が子どもと一緒に飼育する

子どもが小さいうちは、親が主導でペットのしつけやお世話をするのが理想的です。その理由は、子どもだけではうまくお世話できないことも多いでからす。大人の正しい飼育方法を見せてあげながら、できる範囲のお世話から子どもにしてもらいましょう。

ペットにも意思や感情があることを伝える

 今まで遊んでいたおもちゃと違い、ペットには意思や感情があります。ペットが今なにを考えているか、どうしてほしいかなどを、子どもと一緒になって考えてみると、伝わりやすいでしょう。ペットは生き物であるという認識を持たせるためにも、餌をあげたり、ブラッシングをしたりとお世話をするのもいいでしょう。こうして少しずつ、生き物と暮らしている自覚を持ってもらうことが大切です。  

ペットがやすらげる場所を用意する

 小さな子どもはペットに構い過ぎてしまう場合があります。しかし、ペットにもひとりでゆっくり休む時間が必要です。ペットにストレスを与えないためにも、ペット用のケージや、部屋など子どもとは分けて過ごせるペット専用の場所を作ってあげましょう。  

衛生面に気を付ける

 ペットによっては毛が抜けたり、餌を散らかしたりする場合もあります。なるべく毎日掃除機をかけたり、必要に応じて空気清浄機を使用したりして、家の中を清潔に保ってあげましょう。また、子どもと同じようにペットも、小さなおもちゃなどを誤飲してしまう危険もあるため、整頓を心がけることも大切です。  

旅行などのときは預け先を決めておく

 家族旅行や帰省などで数日家を空けるときは、ペットをどうするか事前に決めておくと慌てずにすみます。近所の方や友人などに預ける場合は、必要なものをまとめて、お世話ポイントを細かく説明しておく必要があります。また、ペットホテルなどが近場にあれば利用しやすいため、ペットホテルの場所やシステムを確認しておくのもいいでしょう。  

飼い始めるならいつ頃がいい?

 子どもが小さいうちからペットを飼うことで、さまざまなメリットがありますが、実際に飼い始めるとしたら、まだ子どもの手がかかるうちは難しいですよね。子どもが自分で着替えたりトイレに行ったりと、自分の身支度ができるようになる3~4歳なら手がかかりづらく、ペットのお世話をする余裕も出てくる頃です。また、この頃には子どもがペットのお世話をするという意味を理解して、簡単なお世話から慣らしていくことができるでしょう。  

子どもと飼育するのにおすすめのペット

 子どもと初めてペットを飼うなら、どのような種類のペットがいいのでしょうか。ペットによってお世話の仕方や性格は異なるため、子どもとの相性も大切です。ここでは、子どもがお世話しやすいペットの特徴をご紹介します。  

 犬は喜怒哀楽の感情を持ち、コミュニケーションが取れるので子どもの良きパートナーになってくれるでしょう。餌やトイレ、散歩など身の回りのお世話も多いですが、子どもの遊び相手になってくれたり、子どもの気持ちに寄り添ってくれたりと、親としても助けられることがたくさんあります。犬を飼うためには飼育スペースや、散歩時間の確保、予防接種のために通える動物病院があるかなどを考慮する必要があります。  

 猫のなかには、人とほどよい距離感を保ちたいという性格が多く、適度に子どもと接してくれるシーンが見られる場合があります。手もかかりすぎず、これからお世話に慣れていく子どもにとっては負担が少なく、お世話しやすいのもポイントです。ただし、猫は構われすぎるとストレスを感じてしまう場合があります。猫の気持ちを汲み取りながら接する必要があるので、猫が落ち着ける空間を用意してあげましょう。  

ハムスター

 お世話がしやすく、手間がかからないハムスターは忙しい家庭でも飼いやすいでしょう。またケージがあれば飼育スペースが確保できるため、場所を取りません。ただし、過度に触ったり持ち上げたりしてしまうと、ハムスターにとってストレスになってしまいます。優しく手のひらに乗せてあげて観察したり、ケージにいるハムスターを覗いたり、接し方に注意して飼育することが大切です。  

 金魚や熱帯魚は触れ合うことはできませんが、毎日餌をあげていると近づくと寄ってくることも。決まった量の餌を水槽に入れてあげるという、簡単なお世話から始められるのもわかりやすくて習慣化しやすいのがポイントです。また、魚なら犬や猫と違って遠出や旅行がしやすいのも、家族にはありがたいですね。水槽の清掃など、子どもだけでは難しいお世話は、親が主体となってお世話する姿を子どもに見せてあげましょう。  

 セキセイインコや文鳥は、お世話をしている人に懐きやすいのが特徴です。懐いてくれると手や肩に乗ってくれる子もいます。鳥かごや餌なども用意しやすく、お世話も難しくはありません。寒いと膨らんだり、毛づくろいをしたり、おしゃべりをしたりと、子どもが動物を観察するのにも、さまざまな特徴や変化がみられておすすめです。ただし、体が丈夫ではないため、温度の管理や鳥かごの掃除の際は注意が必要です。  

さいごに

 小さいうちからペットを飼うことで、子どもにはさまざまな影響があります。責任感や豊かな感情を育み、命の尊さを知ることはペットと暮らしているからこそ、体験できる貴重なものです。しかし、ペットを飼育するのは簡単なことではありません。ペットのお世話が疎かにならないよう、親子で注意しながら責任を持って飼育しなければなりません。それを子どもに説明し、十分理解したうえでペットを飼うことを検討してみてはいかがでしょうか。小さいうちからペットを飼うことで、子どもにとってかけがえのない経験になるでしょう。  

参考サイト

    この記事の著者
    藤宮れい子(peekaboo)
    ライター
    プロフィール:仕事に追われ、仕事が生きがいだった都会暮らしから一転、結婚を機にのどかな田舎に移住し、ひっそりと生活しています。新しい環境で日々ステキな発見があり、まだまだ成長中です!
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