地図は何歳から学べる?幼児期の地図の学び方とおすすめの地図絵本・おもちゃ
地図は何歳から?
子どもが地図に関心を示す時期には個人差があるため、地図を与える時期に明確な決まりはないといいます。ただ目安として、6歳頃から自分の住所や都道府県など、地図に興味を持つ子どもが多いようです。
小学校の授業として地図を扱うのは5年生頃からだといわれていますが、個人差はあるものの、子どもは5歳頃から自分の住所を理解できるようになるとされています。また6歳頃になると、自宅から園、近所の公園など身近な場所の道順を口頭で伝えられるようになるかもしれません。
子どもが地図に親しめるよう、興味を示すようになる時期よりも早めに地図を与えてみてもいいですね。
地図の学び方のポイント
幼児期に知育として地図を取り入れる場合、どのようなポイントを意識すればいいのでしょうか?
・目に付く場所に地図を貼る
子どもが地図に興味を持つよう、リビングやトイレ、お風呂など子どもの目に付きやすい場所に地図を貼ることをおすすめします。子どもの目線の高さに合わせて地図を配置すると、自然と目に留まりやすいかもしれません。
子どもが地図に関心を持っていない時期は、情報量の少ない手ごろな価格の地図を用意してみてはいかがでしょうか?情報量が多すぎると子どもが混乱してしまう可能性がありますし、高価なものだと汚されたり破損したりした際のママやパパのショックが大きくなってしまうことも。
子どもが地図に興味を持つようになったら、少しずつ情報量の多い地図にステップアップしてみてもいいですね。地図のなかには対象年齢が記載されているものもあるため、そちらを参考にするのもおすすめです。
・地球儀を活用する
地図に慣れてきたら、地球儀を用意してあげてもいいかもしれません。平面に描かれた地図とは異なり、地球儀は立体的に位置関係や距離などを把握しやすいことでしょう。最近では、国や地域の情報を音声で教えてくれるしゃべる地球儀も人気を集めています。
・好奇心へつながる声掛けを意識する
ただ壁に地図を貼っておけば知育効果が期待できるのかというと、実はそうとは限らないようです。いくら身近に地図を用意していても、子どもが興味を持たなければ、学習へつなげることは難しいでしょう。
地図を用意したら、子どもの好奇心をくすぐるような声掛けを意識することをおすすめします。「○○くんのおうちはどこにあるかな?」など身近なところから興味を引き出したり「日本で一番大きな山はどーこだ?」などと遊び感覚でクイズを出したりと、子どもがわくわくするような声掛けに挑戦してみてくださいね。
幼児期におすすめの地図絵本
ここからは、幼児期にぴったりの地図絵本をご紹介します。地図絵本はバラエティ豊かなものが発売されているので、地図の見やすさはもちろん、文化や都道府県名などママやパパが子どもにどんなことを学んでほしいのかをポイントとして選んでもいいかもしれません。
「はじめての にほんちずえほん」(絵:てづかあけみ/監修:赤澤 豊)
かわいらしいイラストが満載のこちらの絵本は、日本各地の特産品から有名な山・川の大きさの比較、動物の生息地など、幅広い情報が詰まっていて、大人にとっても勉強になる1冊です。
「めくってはっけん!にほんちずえほん」(絵:わたなべちいこ)
100個以上の仕掛けが楽しめるこちらの地図絵本では、自然から文化、動植物まで日本について丁寧に紹介されています。巻末の各都道府県のシンボルマークが一覧になっている日本地図ポスターは、部屋の目立つところに貼っておきたくなるでしょう。また同じシリーズの「めくってはっけん!せかいちずえほん」をセットで用意してあげてもいいですね。
「1日10分でちずをおぼえる絵本 改訂版」(著:あきやまかぜさぶろう)
「しょうぼうしゃ」の形の島根県、「えび」の形の青森県など、都道府県の形をユニークな発想で学べる絵本です。お風呂ポスターとシールブックがセットになったプレゼントボックスも人気ですよ。
「しんかんせんでいこう 日本列島 北から南へ」(作・絵: 間瀬なおかた)
絵本を通して九州・北海道間の旅を楽しめるこちらの絵本は、表紙からでも裏表紙からでも読めるというのがおもしろいですね。新幹線はもちろん、在来線や私鉄のさまざまな路線。車両が描かれていて、電車好きの子どもにとってたまらない一冊になっています。
「こどもがはじめてであう せかいちず絵本」(作・絵:とだこうしろう)
ただ世界地図について学ぶだけでなく、自然環境や人生についてまで考えさせられるこちらの絵本は、読むと温かい気持ちになれると長年愛され続けています。幼児期だけでなく、小学生になってからも楽しめることでしょう。
幼児期におすすめの地図おもちゃ
遊びながら地図について学べる地図おもちゃなら、なかなか地図に関心を示してくれない子どもも手に取りやすいかもしれません。そんな地図おもちゃのうち、幼児期におすすめのものをご紹介します。
木製パズル日本地図
学研から販売されている日本地図パズルでは、地域別に都道府県のピースが色分けされていて、小さな子どもでも遊びやすくなっています。また木の質感が温かく、パズル盤にピースを収納できるのもうれしいですね。パズルとしてだけでなく、かるた遊びも楽しめるというのだから驚きです。
どこでもドラえもん 日本旅行ゲーム5
日本地図がすごろくになったこちらでは、ドラえもんのキャラクターたちとともに日本の地名や名物を学ぶことができそうですね。お金を使って交通機関を利用したり、秘密道具を活用したりと、地図以外の学びにつながる要素も満載です。
ほかにも「世界旅行ゲーム」や「宇宙旅行ゲーム」など5種類の遊びが楽しめるといいます。ぜひ家族で盛り上がってみてくださいね。
さいごに
幼児期から地図に親しむ環境を整えることは、子どもに知識を与えるだけでなく、空間認識能力や集中力、考える力などを伸ばすことにつながるかもしれません。勉強として押し付けるのではなく、遊びの延長として楽しみながら学べるよう、子どもの好奇心を引き出してあげてはいかがでしょうか?