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【アクティブ・ラーニング】って?おうちでできるアイデアもご紹介

wat
2022/12/22 06:12
近年の学校教育改革の中で、「アクティブ・ラーニング」という新しい項目が注目されるようになりました。そこで、注目を集めているアクティブ・ラーニングがどのようなものなのか?何が身につくのか?今注目されている理由や、自宅で実践できるアクティブ・ラーニングなどをご紹介します。

アクティブ・ラーニングってどんな学習方法なの?

アクティブ・ラーニングとは、教室の前に立つ先生の話を聞き、黒板をノートに写す従来の受け身の授業形態ではありません。自分の力で学んだ知識を生かして行動に移せるように「主体的、対話的で深い学習」を目指す学習方法です。

「生きる力」を育む新しい学習指導要領

2020年の教育改革により、10年ぶりに改訂された「新学習指導要領」が小学校教育の現場に導入されました。新学習指導要領では、以下の3つの力をもとにバランスの取れた「資質・能力」を育んでいくことを目指しています。


  • 実際の社会のさまざまな場面で活用できる「知識及び技能」
  • 経験したことのない状況にも対応する「思考力、判断力、表現力など」
  • 学んだことを生かそうとする「学びに向かう力、人間性など」


このような力を育むために、「主体的・対話的で深い学び」であるアクティブ・ラーニングの視点で従来の授業形態を見直す動きが出てきています。

「何を学ぶか」ではなく「どのように学ぶか」

「主体的、対話的で深い学び」とはどういったことを指すのでしょうか?「主体的」「対話的」「深い学び」がアクティブ・ラーニングにおける3つのポイントになります。


生活科で野菜を育てる授業を例に「主体的・対話的で深い学び」がどのようなものか、具体的にご紹介します。

まずは、図鑑や園芸書をみて野菜の植え方や世話の方法を知るところから始まります。その中から自分が育てたい野菜を選び、どのように育てていきたいか考えることが、自分で興味を持ち、将来につなげるために粘り強く学習していくことを目指す「主体的な学び」です。

次に、子ども同士でなぜその野菜にしたのかといった意見を交換したり、家族や種苗店の店員さんに育てやすい苗を相談したりしながら、どのように野菜を育てていけばいいのか検討します。このようなコミュニケーションを通して考えていくことが、自分の考えにとらわれずに広い視野を持って学ぶ姿勢を育む「対話的な学び」です。

そして、実際に園芸書や周りの人の意見から得た知識をもとに、試行錯誤しながら野菜を育てます。表面的な考え方を学ぶだけではなく、さまざまな知識と関連付けながら学んでいくことが「深い学び」につながります。

このように、3つの学びによって、「何を学ぶか」だけではなく「どのように学ぶか」を重要視して、子どもたちの「資質・能力」を育む取り組みです。

アクティブ・ラーニングに期待される効果

グローバル化が進む社会では、携帯電話はスマホが主流となり、誰もが情報をいつでもどこでも手に入れられるようになりました。また、AIやビッグデータなどの新しい技術も次から次へと生まれています。そんな変化の激しい社会が今後も続いていくことが考えられます。子どもたちは予測不可能な時代を生きる中で、変化を前向きにとらえて、より豊かな人生や社会を歩んでいくための力が必要です。アクティブ・ラーニングにより、そんな時代の中で、自分で考えて行動していく力を養うことが期待されています。

アクティブ・ラーニングが注目されている理由

アクティブ・ラーニングが注目されているのは、何よりも世の中の変化に対応できる能力が現代人に求められているからです。この注目される理由について詳しく説明していきましょう。

目まぐるしく変化する時代の流れ

2015年に野村総合研究所とオックスフォード大学の共同研究によって、将来の労働状況についての推計結果が発表されました。めざましく発展しているAI技術によって、10~20年後には日本の労働人口の約半分がAIに代替可能だという結果が一時期ニュースなどで話題でした。労働環境にAIが台頭する時代は、感性を働かせながら創造し他者と協力して目的を達成できる人間ならではの力が必要不可欠になってきます。

新しい学習指導要領への導入もきっかけに

学校教育の大幅な改善が求められた2017年の新学習指導要領発表も「アクティブ・ラーニング」という言葉を広く認知させたきっかけのひとつです。2020年から実施されているこの新学習指導要領はアクティブ・ラーニングの視点が導入され、話題になりました。

子どもの教育現場だけではなく企業でも

近年では、学校や塾などの教育現場だけではなく、企業の研修などにもアクティブ・ラーニングが取り入れられるようになってきています。社会の成長スピードに対応し、上司からの指示で動くのではなく、主体的に課題を見つけ、周りの人と協力しながら解決できる人材が求められているからです。


労働人口が減り、AIが台頭してきた社会で生産性と創造性は大切なキーワードになってきています。生産性を上げるために主体性を持って問題解決できる人材、クリエイティブな創造力を活かせる人材を育成していくためにも、アクティブ・ラーニングの学習方法が企業研修で取り入れられているのです。

おうちでもできる!アクティブ・ラーニング

アクティブ・ラーニングは従来の受け身の学び方と違うからこそ、学校だけではなく日常生活の中でも、自ら学ぶ姿勢を身に付けてほしいもの。おうちでもちょっと意識して取り入れていくことによって、考える力や主体性をより自然に身に付けられます。かんたんに取り入れられることばかりなので、パパママも一緒に楽しみながら、お子さんの学びたいという気持ちを伸ばしてあげましょう!

自分で決めることを促す

アクティブ・ラーニングの主軸である主体性を養うためには、「ああしなさい」「こうしなさい」という言葉をぐっと飲みこみましょう。もちろん、子どもにやってほしいこともあるので、「今日はどんな服を着ようか?」というように、声かけの方法を工夫するとよいでしょう。質問に迷って決められない場合には「赤い服と青い服はどちらがいい?」と二択にしたり、「今日はお外が寒いみたい」とヒントを与えたりすることで選びやすくなり、決断力につながります。

子どもの話をゆっくり聞く

その日に学校で起きたことをゆっくりと聞く時間をつくってみましょう。パパママは熱心な聞き役として、子どもの話題をさらに掘り下げて質問していくことで、第三者に伝える力が身に付きます。

「話をじっくり聞いてもらえる!」という自己肯定感から、子どもが自分の意見を言ったり話したりすることが楽しく感じ、積極的にお話ができるようになります。また、自分の話を聞いてもらえた経験から、お友達や周りの人のお話にも耳を傾けられるようになります。

自分で工夫する余地がある遊びをする

「どうしたらもっと○○できるかな?」など、工夫したり挑戦したりすることを促せる声かけをしながら遊んでみましょう。たとえば積み木やブロック、砂場遊びなど、創造力や工夫する力を最大限に引き出しながら遊ぶことによって、自分で考え行動する力を養います。ここでのポイントは、パパママが正解へ導かず、失敗してしまったら一緒に考えることを促すということです。失敗してしまっても、それによって試行錯誤しながら取り組むことによって主体的な学びにつながります。そして、結果だけではなく、そこまでたどり着いたプロセスをほめてあげましょう。そのような努力した結果の成功体験によって、試行錯誤することにおもしろみを覚え、また新たなチャレンジをする意欲につながります。

そのほか紹介されているやり方も

そのほか、おうちで遊びながらできるアクティブ・ラーニングを取り入れられる方法を紹介しているサイトもあるので、普段のおうち遊びに取り入れてみるのもよいでしょう。

さいごに

急激に変化している現代に求められる、主体性や創造性を育むアクティブ・ラーニング。

学校での学習はもちろん、学んだことを日常生活で活かせる場として家庭の環境も大切です。「あれやった?」「これはダメ」といった声かけはもちろん、「手伝うよ!」という励ましでさえも、子どもが自分で考えて行動する意欲をなくしてしまう可能性があるので注意が必要です。まずは子どもが自分で興味をもつこと。そして、その興味を持ったことに対し最大限応援し、子ども自身のもっと知りたいという好奇心を育むことが大切です。また、好奇心によって得た知識は周りに話したくなるものです。お友達や家族に紹介したり、説明したりすることによって、また新たな発見ができることもあります。そうして理解を深めていく経験が糧になっていくので、子どもが自分で学んでいくアクティブ・ラーニングの姿勢を学校だけではなく家庭でもサポートしていきたいですね。

参考サイト

    この記事の著者
    wat(peekaboo)
    ライター
    0歳女の子の育児に奮闘中です!工作、手芸や料理など、家の中で工夫して過ごすことが好きなので、子どもと一緒に楽しめるおうち知育について情報発信をしていきたいです。
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