片づけが苦手な子どもに!片づけを身に付けさせるポイントやコツを紹介
子どもが片づけられないのはなぜ?片づけが苦手な子の4つの特徴
遊び終わったおもちゃが出しっぱなしで片づけてと言ってもなかなか片づけてくれない、という子どももいるのではないでしょうか。今回は片づけが苦手な子どもの特徴や、片付けをしたがらない子どもの心理などを解説していきます。さらに、子どもに片づけ習慣を身につけると自立心が育つなど嬉しいメリットも。では、片付けをみにつけるためのコツなどもあわせてみていきましょう。
特徴1:遊びに夢中で片づけできない
子どもは楽しいことに夢中になる傾向があります。遊びに集中しているときに親が話しかけても無反応、という経験もあるのではないでしょうか。子どもは、自身の世界に入り込んで遊んでいます。そこで、「お片づけしよう」と声をかけられても、楽しく遊んでいるのに、それをやめてまで片づけようとは思わないのです。また、子どもは計画を立てることが難しく、「一回お片づけしてお風呂に入ったあとでまた遊ぼう」と先の計画を言われてもピンとこず、現在やっている遊びを優先させてしまいます。
特徴2:片づけしなさい!が嫌
片づけに限らず、強制されることに拒否感を覚える子もいるでしょう。特に、イヤイヤ期真っ最中の子どもであれば、親の言うことを聞かないケースも多くあります。また、やろうと思った矢先に指示されてしまうとと「今やろうと思っていたのに!」とやる気がなくなってしまうことも。声掛けをするまえにどのような状態なのかを観察・確認し、子どものペースを見つつ指示する必要があります。
特徴3:片づけの意味を分かっていない
大人は当たり前に使う「片づけ」という言葉ですが、子どもにはいまいち伝わっていないケースもあります。「片づける」は漠然とした言葉で、子どもには意外と難しいワードなのです。そのため、「片づけようね」だけではどのように行動すれば良いのか分かりません。子どもに理解させるには、「おもちゃをこの箱に入れる」「本を本棚に戻す」など片づけという言葉を使用せず、具体的に伝えると伝わりやすくなります。
特徴4:片づけ自体はできるが自主的に動きだせない
保育園や幼稚園などではできるのに家では片づけをしてくれない、という子どももいるのではないでしょうか。保育園や幼稚園では、周囲のお友達が片づける姿を見て、同じように行動することで自然とできるようになります。一方、家ではひとりで片づけをしなければならないため、どう動けば良いか分からないといったケースも。そのため、家に帰って一人で片づけるのが苦手な子もいるようです。
片づける環境が整っていないのも原因の一つ
片づけが苦手な子どもの特徴を紹介しましたが、環境が整っていないことも片づけられない原因の一つです。子どもに片づけをしてもらうためには、片づけがしやすい環境を整えなければいけません。たとえば、不要なものが多い、収納スペースが少ない、もしくは収納スペースが多すぎるといった場合には、片づけの難易度が高くなってしまいます。
また、収納スペースは子どもの成長に合っていなければ意味がありません。たとえば、おもちゃを片づける箱が子どもの手が届くところになければ、上手にしまえないでしょう。また、片づけるおもちゃの分類が細かい、収納スペースにぎゅうぎゅうに詰め込まなければいけない状態であれば片づけにくくなってしまいます。子どもの年齢に応じて片づける環境を整えることも重要です。
子どもに片づけ習慣を身につけさせるためのコツ
子どもが実際に片づけたい、片づけはじめたときに親がどのように関わるかは重要です。親はどのようなサポートをすれば良いのでしょうか。
子どもに分かりややすいように親が手本を見せる
片づけを理解できていない子どもには、まず親がお手本を見せることが大切です。「片づけよう」と言うのではなく、「この車は青の箱に入れようね」、「絵本はこの本棚に戻そうね」と具体的に伝えながらお手本を見せていくと、子どもは親のマネをして片づけを覚えます。また、部屋がごちゃごちゃとした状態では、子どもも片づけの重要性が理解できません。普段親が片づけをする姿を見せるようにしておくことも重要なポイントです。
片づけを遊び感覚で楽しむ
片づけを遊び感覚でするのもおすすめです。元々、子どもは片づけが嫌いというわけではありません。箱に物を入れたり、なにかを並べたりするのは大好きです。その特徴を生かして、おもちゃ箱におもちゃを入れていく遊びや、絵本を本棚に並べる遊びをしようと伝えることで子どもは楽しく片づけてくれるでしょう。
子どもと一緒に片づけ場所などを決める
イヤイヤ期の子どもは親が決めたルールや片づけ場所を嫌がることも。そのため、子どもと相談しながらルールや片づけ場所を決めるのも良いでしょう。「この箱にはなにを入れようか?」と子どもと相談して片づける場所を決めることで、子ども自身も覚えやすく、自主的に行動するようになるでしょう。また、子ども話し合うことで親子のコミュニケーションが取れますよ。
お片づけする箱を工夫する
片づけする箱に名前をつけたり、片づける箱に分かりやすくイラストを貼ったりする方法もおすすめです。車のおもちゃを片づける箱には車のイラストシールを貼ると片づけ場所を把握できます。また、子どもの力だけではフタが開かないもの、箱が多すぎてどこになにを片づければいいのか分からないという状況は避けましょう。
片づけの時間を生活の中に取り入れる
片づけのタイミングや時間を決めておくのもおすすめです。ご飯を食べるまえ、お風呂に入るまえ、寝るまえなどの区切りやすいタイミングで片づけると決めておけば、子どもも生活の中で自然と動けるようになるでしょう。ほかにも、次のおもちゃを出すまえに今まで遊んでいたおもちゃを片づける、など子どもの行動に合わせて片づけのタイミングを決めるのも良いでしょう。
子どもができる範囲で片づけさせる
あまりにも物が散らかっている場合は、子どももどこから手をつけていいのか分かりません。そのため、散らかっているおもちゃや絵本の量が多い場合は、親が子どもの片づけをサポートすると良いでしょう。「〇〇くんは車のおもちゃを箱に入れてね」など、具体的に伝えるとより動きやすくなります。
片づけが終わったらしっかりと褒める
子どもの片づけが完了したら「お片づけてできたね!」と褒めるようにしましょう。子どもにとって親に褒められることはとても嬉しいことです。「お片づけできたら褒めてもらえる」と思って進んで行動してくれるかもしれません。逆に、片づける場所を間違えてしまったり、時間が長くかかってしまったりしても、叱るのは避けましょう。「片づけたのに怒られた」と思われてしまっては片づけから遠ざかってしまいます。
親が協力して片づけを手伝う
保育園や幼稚園では片づけができるのに、家ではしてくれない、という場合は、子ども一人に任せるのではなく、兄弟と一緒に、遊んでいる相手と協力することで片づけられるようになるでしょう。
手や口を出さずに優しく見守る
やっと子どもが片づける気になった、そうすると次に大切なのは「一人でできた」という達成感です。子どもの片づけ方に時間がかかりそうでも、手や口を出さずに最後まで見守りましょう。子どもにとって「片づける姿をきちんと見てくれていた」とい認識させるのはとても大切なことです。見守っていたものの、進まなそうなのであれば親と一緒に片づけましょう。親が全てしてしまうと、子どもは片づけなくていいんだと思ってしまいます。
成長に合わせて収納場所などを変更する
子どもの遊ぶおもちゃや量は年齢によって変わっていきます。また、子どもは毎日成長するので身長が伸びると今までの収納場所に片づけるのが難しいと感じることも。そのため、一度決めた片づけ方や収納場所を子どもの成長に合わせてその都度変更していくことも必要です。
片づけができるのは2歳ごろからと理解しよう
片づけしてほしいという気持ちも分かりますが、実は片づけに適したタイミングがあります。子どもの成長にもよりますが、多くの子どもが2歳ごろから単語やジェスチャーなどを交えながらコミュニケーションが取れます。コミュニケーションが取れて言葉が理解できるようになり、なおかつ親のサポートがあれば片づけもできるようになるでしょう。
さいごに
子どもが遊び終わったおもちゃを片づけられない理由や片づけについてのポイントなどをご紹介しました。片づけが苦手だと思っていた子どもでも、実は片づけ方や収納スペースを工夫することで自主的に片づけようという気持ちが後押しされるのではないでしょうか。また、子どものモチベーションアップにもつながります。楽しくお片づけできるようになるといいですね。