【都内近郊】農業体験・収穫体験ができるスポット12選!
食育に繋がる収穫体験
食事は人間の大切な生命活動です。健康的な生活を送るためにも、近年、食育という考え方が注目されています。農林水産省によると食育とは、「様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること」とされています。(参考:「食育」とは|農林水産省)
食への知識や関心を深めるのにおすすめなのが、収穫体験です。例えば、わが家の場合ですが、ピーマン嫌いだったわが子が幼稚園で育てたピーマンを持ち帰って食べてから、好きになったという経験があります。自分で育てたことで、ピーマンへの気持ちが変わり、食べてみたらおいしく感じたようです。
このように、実際に育てたり収穫したりすることで、生産者の苦労や自然の力を感じ、食べ物への見方がよい方向に変わることがあります。
収穫体験のメリット
文部科学省の調査では、自然体験などが多い子どもほど自己肯定感や道徳観・正義感が高い傾向がみられたり、自然に触れることで学習意欲が高まったりする子どもたちが多いと報告されています。また、米コロラド大学ホルダー校の研究によると、土に存在する細菌の一つがストレス耐性を高め、アレルギーや炎症を抑える働きをもつことも分かりました。土に含まれる多様な菌類に触れることで、病気にかかりにくい体づくりにつながるでしょう。
このように自然の中で活動することで、心身共にポジティブな効果が期待できます。
参考:
- 文部科学省|平成28年度 文部科学白書(https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpab201701/1389013_007.pdf)
- 文部科学省|中央教育審議会 次代を担う自立した青少年の育成に向けて-青少年の意欲を高め,心と体の相伴った成長を促す方策について-(答申)第2章 2.(3)直接体験の少なさ-文部科学省(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/07020115/005.htm)
- University of Colorado Boulder|Healthy, stress-busting fat found hidden in dirt | CU Boulder Today | University of Colorado Boulder(https://www.colorado.edu/today/2019/05/28/healthy-stress-busting-fat-found-hidden-dirt)
都内近郊で収穫体験ができるスポット9選
子どもたちの成長に多くのメリットがある自然体験。都内で、気軽に自然と触れ合える収穫体験ができるスポットをご紹介します。
無農薬無化学肥料で栽培!「足立区都市農業公園」
無農薬無化学肥料での栽培を行う田んぼや畑がある農業公園です。
4月から11月まで野菜の収穫体験が開催されています。秋に予定されているのは稲刈りとサツマイモの収穫です。その他、親子で参加できる畑のようちえんやはちみつ絞り、季節の染め物などの自然プログラムもあり一年を通して楽しめます。
園内にある野菜直売所では野菜や加工品を購入することができ、レストハウスでは園内の野菜を使用した料理を味わうことができます。
梨とぶどう狩りができる「上原園」
稲城市にある上原園は、毎年8月~9月に梨やぶどうの収穫体験ができます。
入園料は無料で、収穫した分だけ支払う重量精算です。梨とぶどうはどちらも品種が多数あり、種なしぶどうも栽培されています。
自分でもぎ取った梨やぶどうを持って帰れるのが嬉しいですね。園内で試食することも可能です。
品種さまざま「東村山ぶどう園」
東村山市にある「東村山ぶどう園」は、8月から10月中旬ごろまでぶどう狩りが楽しめる観光農園です。シャインマスカットや農園オリジナルの品種などがあります。
ぶどう狩りは予約制で、自分で気に入ったぶどうを選んでとることができます。
種類により料金は異なるためお問い合わせください。
時間制限なし!「ナイトウ果樹園」のブルーベリーとぶどう狩り
国分寺市にある「ナイトウ果樹園」では無農薬のぶどうとブルーベリーが栽培されています。収穫体験ができる時期は8月から9月ごろまでです。時間制限がないため、時間を気にせずゆっくりと摘み取れます。
子どもでも手が届く高さに果樹があるため、小さなお子さんも一緒に楽しめますよ。
350年続く農家「丸鈴園」
東村山市にある「丸鈴農園」は約40種類の野菜を栽培する、江戸時代から続く農家です。
夏に60分のじゃがいも堀り体験を企画しており、子どもも一緒参加することができます。お土産は新じゃがいものほか、トマトやなすの詰め合わせがあります。
収穫体験だけではなく、直売所でとれたての野菜を購入することが可能です。
ビタミンが多い露地栽培を行う「五十嵐農園」
練馬区にある「五十嵐農園」は5代続く農家で、年間30種類以上の生産と販売をしています。季節に合った露地栽培を行い、除草剤は不使用です。
年2回収穫体験を行っており、春にはじゃがいも掘り、秋には落花生や大根、カブ、ニンジンなどが収穫できます。
直売所ではその日にとれた新鮮な野菜が毎日販売されています。
土づくりにこだわる「伊藤農園asobibatake」
調布市にある「伊藤農園asobibatake」は400年続く歴史ある農家です。土づくりに手間と時間をかけ、甘みが強くおいしい野菜が年間40種類栽培されています。
季節に合わせた野菜の収穫体験を行っており、ソバージュ栽培を用い太陽をいっぱいに浴びた高糖度のミニトマトはトマト嫌いのお子さんにも評判です。
そのほか、ナスやピーマンなどの夏野菜、枝豆が収穫できます。
【伊藤農園asobibatake】
住所:東京都調布市仙川町1-29
電話番号:080-4200-0852
東京狭山みかんが収穫できる「小林農園」
武蔵村山市にある「小林農園」は、濃厚な味わいが特徴で、酸味と糖分が強い東京狭山みかんを栽培しています。植えられているミカンの木は約500本!
収穫体験は、11月から12月上旬までみかん狩りをすることができ、園内では食べ放題です。直売所ではマーマレードなどの加工品やぶどう、季節の野菜を販売しています。
季節の野菜や果物が収穫できる「世田谷区ふれあい農園」
「世田谷区ふれあい農園」は世田谷区内で収穫体験ができる複数の農園の総称です。季節に応じた野菜や果物が収穫できる農園が世田谷区の公式ホームページで紹介されています。秋には、りんごや梨、じゃがいも、落花生などの収穫ができます。それぞれ収穫できる農園や申し込み方法が異なりますので、ホームページでご確認ください。
【世田谷区ふれあい農園】
住所:世田谷区内各地の農園
公式ホームページ:https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/shigoto/008/002/d00120485.html
都内近郊で年間を通して農業体験ができるスポット3選
種苗を植え、野菜を育てるところから子どもに体験してほしいと考えているママパパは、貸し農園や畑のレンタルがおすすめです。ここでは一年を通して農作業ができる施設をご紹介します。
一年を通して田んぼ体験ができる「くにたち農園の会」
国立市にある「くにたち農園の会」ではコミュニティ農園「くにたちはたけんぽ」など古民家と田畑を活用した子育てコミュニティを複数運営しています。
「くにたちはたけんぽ」では一年を通して田植え、稲刈り、収穫が体験できる親子田んぼ体験への参加が可能です。会員限定のイベントとして、いきもの観察会の募集も行っています。
会員以外の方でも、不定期に開催されているオープンデーに参加することができます。
都心から30分の「会員制農場POMONA」
小金井市にある「会員制農場POMONA」では年間を通して農業体験できる貸し農園と、会員以外も一日から利用できる収穫体験プログラムの運営を行っています。収穫体験で摘み取れる果物は、ブラックベリー、ブルーベリー、キウイフルールなどです。
会員の場合は、年間50種類以上の果物や野菜の収穫やバーベキュー設備の利用ができます。会員専用のクラブハウスや駐車場などの設備が完備され、肥料や道具の用意もあり手ぶらでいけるのが魅力です。畑の管理はスタッフが行うため、初心者でも安心して始められます。
減農薬栽培に取り組む「東京地球農園」
「東京地球農園」は資源循環型農法と減農薬栽培に取り組んでいるあきる野市内の農園です。会員になると、年間を通じて野菜作りと収穫体験が何回でも参加可能です。また、収穫祭などの会員イベントがあるため、他の参加家族との交流の機会が持てます。
会員以外の方は収穫一日体験に参加することができ、1時間30分程度でじゃがいも、なす、きゅうりなどを収穫できます。
さいごに
都内で収穫体験や農業体験ができるスポットを紹介しました。気軽に自然と触れ合うなら、りんご狩りや芋ほりなどの収穫体験がおすすめです。一方、じっくりと野菜作りに取り組んだり、一年を通して農業を体験したりするなら畑のレンタルや貸し農園がよいでしょう。初心者でも安心して始められるようサポートしてくれる農園もありますので、確認してみてください。
自然に触れ合う時間を増やして、子どもたちの健やかな成長をサポートしたいですね。
ぜひ参考にしてみてください。