子どもと一緒にスポーツ観戦してみよう!おすすめのスポーツ・気をつけたいことは?
家族でスポーツ観戦をするメリットは?
子どもと一緒にスポーツ観戦をすることは、「楽しい」以外にも次のようなメリットがあります。
子どもの知的好奇心が育まれる
親子でスポーツ観戦を楽しむと、子どもと共通の話題ができますよね。観戦中はもちろん、終わってからも「あの選手がかっこよかったね」や「どこがおもしろかった?」など、いつもより会話が盛り上がることも。さらに、家族で特定のチームを応援することで、普段のコミュニケーションも活発になります。
こうした家族の密な関係が、子どもの学力向上につながることもあります。なぜなら、親との会話が多い子どもほど、知的好奇心が育まれやすいとされているからです。スポーツ観戦を通して家族の会話が増えることで、子どもの学習意欲を高める効果が期待できます。
人とのコミュニケーションを学ぶ機会になる
スポーツ観戦といえば、会場の一体感も楽しみのひとつ。みんなでひとつのチームを応援するワクワク感は、普段の生活ではなかなか経験させてあげられません。また、スポーツ観戦ならではの一体感から、隣の人同士が自然とあいさつや言葉を交わしたり譲り合ったりといった経験をすることも。
子育て世代のお出かけといえば、どうしても子連れスポットを選んでしまいがちです。すると、日頃は年齢の近い子ども同士や、パパ・ママ世代の大人たちと関わる時間が圧倒的に多くなります。しかし、スポーツ観戦に集まってくるのは、子どもからお年寄りまで幅広い年代の人たち。スポーツ観戦を通してさまざまな年代の人との関わり合いを楽しむことで、子どものコミュニケーション能力が磨かれていくこともあります。
身体を動かすきっかけに…!
子どもにスポーツをさせてみたいと思っても、幼いうちは習いごとなどで教室に入らない限り、その機会を作ることは簡単ではありません。しかし、実はスポーツを観戦するだけでも「自分が運動しているかのうように筋交感神経活動が活発になる」と言われています。
また、さまざまなスポーツを観戦しているうちに、ときには子ども自身が興味を持って「自分もやってみたい」と言い出すこともあるでしょう。本格的に習いに行かなくても「それならパパやママとやってみよう」と、外遊びの時間を増やすきっかけにもなります。スポーツには必ずルールがあるため、“ルールのある遊び”をする機会にもぴったりです。
親子共通の趣味で脳が活性化
スポーツ観戦は、家族で共通の話題ができたり会場の一体感を味わえたりと、子どもが「また行きたい」と感じやすい要素が揃っています。そして、子どもは何かしら夢中になれるものを見つけることで、努力をする方法などを自然に学習していくのです。小さいうちに努力の仕方を身につけておくと、小学生以降での勉強面などにも役立ちます。
さらに、親子で一緒の楽しみを持つようになると、パパやママの脳を活性化させる効果も期待できます。脳を活性化させるために必要とされているのは、知的好奇心・運動・コミュニケーションの3の要素。ここまで見てきた通り、スポーツ観戦にはこれら3つの要素が揃っていますよね!単純にストレス発散にもなるので、育児のモヤモヤなども解消されそうです。
子連れのスポーツ観戦で気をつけたいこと
子どもと一緒にスポーツ観戦をする際は、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。
各スポーツの観戦スタイルを確認しておく
観戦する競技を選ぶ際に重視しておきたいのが、各スポーツの観戦スタイル。実はひとくちにスポーツ観戦といっても、野球やサッカーのように会場が賑やかなものもあれば、テニスやゴルフのように比較的静かに観戦するのがマナーとなっているものもあります。
子育て中のみなさんは日々痛感しているでしょうが、子どもは静かにするべき場面で大きな声が出てしまうこともあるもの。せっかくのスポーツ観戦で「しーっ」と注意ばかりしていては、楽しさも半減してしまいますよね。だからこそ、まずは少しぐらい子どもが声を出しても気にならないスポーツを選ぶことが大切です。
席の取り方が重要
子連れでのスポーツ観戦は指定席がおすすめ。自由席では、座席確保のため会場に入る時間も早くなりがちです。すると「いざ試合がはじまる頃には子どもが飽きてしまっていた」というケースも。指定席であれば、時間のコントロールもしやすいですよね。子どものトイレなどで頻繫に席を立つ可能性もあるため、できれば通路側の指定席を選びましょう。
その際「子どもはひざの上に座ることが多そうだから、席は親の分だけで充分かな」と思うこともあるかもしれません。しかし、ひとり座りができる年齢であれば、無駄になる覚悟で子どもの座席も購入しておくほうがベストです。
子連れでのスポーツ観戦は荷物が多くなりがちなので、座席はなるべく余裕を持たせておきたいもの。席が広いと、子どもがおやつを食べるときなどのお世話もしやすくなります。
飲食物の持ち込みについて確認しておく
子どもとのお出かけでは、グズリ対策としておやつやジュースなどを持ち歩くこともよくありますよね。子どもが少し飽きてきたときなど、目先の気分を変えたいときにとても役立つアイテム。しかし、スポーツ観戦の会場では、飲食物の持ち込みを禁止しているところもあります。場内で食べ物を販売していても、子どもが食べられそうなものが見つからないことも。できれば持ち込み可能な場所を選びたいですね。
途中で帰る心づもりをしておく
スポーツ観戦は、親もつい熱くなってしまいがち!しかし、小さな子どもは会場の空気に圧倒されたり、試合時間が長引いたりなどで、試合終了まで体力がもたないこともあるかもしれません。また、子どもは大人に比べて熱中症にもなりやすいため、気温の変化などにも注意が必要です。そのほか、周囲の応援の声が大きくて子どもが怖がってしまうなど、予想していない事態が起こる可能性もあるでしょう。子どもの様子に合わせて、無理のない観戦をしてくださいね。
「せっかく来たのに」や「今ちょうど盛り上がっているところなのに」といった気持ちにならないためにも、はじめから途中で帰る覚悟をしておく、くらいの気持ちで行くほうがいいでしょう。
子どもと観戦しやすいスポーツといえば?
最後に、子どもと一緒に観戦しやすいおすすめのスポーツを見ていきます。
やはり定番の野球が人気
子どもと観戦に行くスポーツといえば、やはり定番は野球!3アウトごとに攻守が交代するので、パパやママも応援をひと休みするタイミングが見計らいやすいでしょう。子どもと会話をしながら、のんびり楽しめそうですね。
また、プロ野球の球場には子ども向けの遊び場が用意されているところもあります。メジャーなスポーツだけに環境が整った球場も多く、子連れでも比較的行きやすいでしょう。
ただし、試合時間が長めのため、最初から最後まで観戦するのは難しいかもしれません。どのぐらいの時間なら楽しめるのか、ご飯のタイミングや眠くなる時間など普段の様子を見ながら考えておきましょう。
時間計画が立てやすいのはサッカー
もうひとつ家族で楽しむ定番スポーツといえば、サッカーではないでしょうか。野球に比べて時間が短く、試合時間が大幅に伸びることもほとんどありません。帰り時間の予測もしやすいので、最後まで試合を楽しみたいパパやママもチャレンジしやすそうです。
子どもの遊び場が設けられたり、子どもが楽しめるイベントを開催したりと工夫を凝らしているスタジアムもあり、お祭りに遊びに行く感覚で楽しむ親子もいます。
バスケットボールは子どもが飽きにくい
バスケットボールも、子どもと観戦するのにおすすめのスポーツ。バスケットボールの試合は攻守の入れ替えが激しく10分ごとに休憩も入るため、テンポよく展開します。目の前で選手がスピーディーに動き回り、小さな子どもも飽きにくいですよ。
また、バスケットボールの試合では、チアリーダーが会場を盛り上げてくれます。チアリーダーの洗練されたパフォーマンスも見逃せません。
さいごに
子どもとスポーツ観戦をすると、成長の面でもいいことがたくさん!しかし、難しく考えすぎず、ぜひ娯楽のひとつとして楽しんでくださいね。親子でスポーツ観戦を楽しめるようになれば、休日の楽しみ方もバリエーションが広がります。家族みんなでひとつの楽しみを共有する時間は、子どもにとっても何よりかけがえのない時間となるはずですよ。
参考
- 国民生活白書 平成19年度版|第2節 家族のつながりの変化による影響(https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_2942975_po_07sh_0102_1.pdf?contentNo=9&alternativeNo)