梅雨におすすめの絵本10選
雨の日が楽しくなる絵本
雨の日を憂鬱に感じる人も少なくありませんが、そんな気持ちをぱっと変えてくれるような、雨の日が楽しくなる絵本をご紹介します。
『あめふり』(作・絵:まついのりこ)
こちらは『じゃあじゃあびりびり』で知られるまついのりこ先生による、赤ちゃん絵本です。雨が降って動き出す庭の動物たちが可愛らしく描かれていて、雨の降り方も丁寧に表現されています。文字がない絵本なので、工夫次第で何通りもの読み聞かせができそうですね。
『かさ』(作:松野正子/絵:原田治)
カラフルな表紙が目を引くこちらの絵本は、子どもたちの傘をさす楽しさが伝わる絵本です。テンポが良く文章が短いので、低年齢の子どもでも楽しめるでしょう。またいろいろな色の傘が登場するので、色の勉強にもなりそうですね。
『がまぐちがえるのつゆくさじむしょ』(作:かげやままき)
こちらの絵本は、梅雨の忙しさに追われるがまぐちがえるさんの事務所に、新入社員としてこがねぐもの一家がやってくるが…というストーリーになっています。細かいところまで丁寧に描き込まれたイラストと、中盤以降の予想を裏切る意外な展開で、読み応えのある1冊になっています。
『にじさん にじさん どこいった』(作:かわかみたかこ)
虹が大好きな女の子「みずたまちゃん」が、飛んだり泳いだりする不思議な「にじさん」を追いかける物語です。淡いパステルカラーで色鮮やかに描かれたページとモノトーンの暗いページの対比が見事で、大人も思わず惚れ惚れしてしまうでしょう。
『バルボンさんのおさんぽ 』(作・絵:とよたかずひこ)
ワニのバルボンさんが、大好きな雨の日に家族といっしょにお散歩に出かけます。楽しそうなバルボンさんたちの様子に、雨の日のお散歩に挑戦したくなることでしょう。「ワニのバルボン」シリーズはこちらを含めて5冊発行されているので、ぜひほかの絵本もチェックしてみてくださいね。
雨の日の不安を和らげる絵本
雨の日には、言いようのない不安を感じてしまうこともあるでしょう。ここからは、そんな子どもの不安な気持ちに寄り添ってくれる絵本をご紹介します。
『あめのひのおるすばん』(作・絵:いわさきちひろ/案:武市八十雄)
雨の日の留守番の寂しさや不安な気持ちが、幻想的なイラストと詩的な文章で鮮やかに描かれている絵本です。お母さんが帰ってきた喜びが温かな色合いで表現されていて、最後はほっとした気持ちになれます。こちらはいわさきちひろ先生が始めて文章までつけた絵本なのだとか。
『たいふうがくる』(作・絵:みやしたあきこ)
家族で海に行く予定だったのに、台風が近づいてきて不安と悲しみを感じる「ぼく」の絵本は、モノクロの絵が基調となっています。「台風がもうすぐやってくる」という焦燥感が丁寧に描かれていますが、最後の鮮やかな青を使ったイラストを見たら晴れやかな気持ちになれるはずです。
雨の不思議を学べる絵本
「雨はどうやってできるの?」「雨の日に動物たちはどう過ごしているの?」など、雨にまつわるさまざまな不思議や疑問が気になるときは、下記の絵本をチェックしてはいかがでしょう?きっと楽しく学べるはずですよ。
『しずくのぼうけん』(作:マリア・テルリコフスカ/絵:ボフダン・ブテンコ/訳:内田 莉莎子)
一滴の水のしずくの長い旅を通して、水の性質を学べる絵本です。雨が降る仕組みや水の変化などを、楽しみながらわかりやすく学べます。絵本が描かれたのは1965年と半世紀以上昔ですが、今でもなお多くの子どもたちを惹きつけています。
『あめがふるとちょうちょうはどこに』(作:M・ゲアリック/絵:L・ワイスガード/ 訳:岡部うたこ)
雨の日の生き物たちの様子が美しい文章で表現されているこちらの絵本では、濃淡のある青だけで描かれた素敵なイラストに魅了されます。雨の日に蝶々はどこへ行くのか、絵本では答えは記されていませんが、その分子どもの想像力をかきたててくれることでしょう。
『かたつむりののんちゃん』(作:高家博成・仲川道子)
かたつむりののんちゃんを通して、かたつむりの生態について学べる絵本です。イラストはかわいらしいタッチで描かれているので、虫が苦手な子どもでも楽しめることでしょう。「かわいいむしのえほん」シリーズとして、だんごむしやてんとうむし、かぶとむしなどいろいろな虫の絵本があるので、そちらもぜひ。
さいごに
雨をテーマにした絵本は、紹介したものを含め数多く発行されています。大人が忘れがちな雨の日の楽しさを教えてくれる絵本も多いので、お気に入りの一冊を見つけてみてくださいね。雨の日はもちろん、梅雨の時期にもぜひ読み聞かせてあげましょう。