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ペアレントトレーニングとは?種類と気になる費用の目安

oriori編集部
2021/04/11 02:04
「ペアレントトレーニング」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?子育てに悩む保護者を対象にしたペアレントトレーニングがどういうものなのか、開催場所や費用の目安とあわせてご紹介します。日本のペアレントトレーニングの種類も、参考にしてみてくださいね。

ペアレントトレーニングとは

ペアレントトレーニングとは

ペアレントトレーニングとは、そもそもどのようなものなのでしょうか?

子育てに悩む親子のためのプログラム

ペアレントトレーニングは、1960年代のアメリカで、知的障害や自閉症の子どもを持つ保護者を対象に始まったといわれています。子どもの支援機関で行われる療育を家庭でも実施することで、子どもの療育を受ける時間を増やし、効果を高めることが目的とされていたそうです。


その後ADHD(注意欠陥・多動性障害)など、障害ごとにプログラムが開発され、世界中に広がっていったといいます。日本では、ペアレントトレーニングは厚生労働省が実施している発達障害者支援施策の一つとなっています。(厚生労働省『ペアレント・トレーニング実践ガイドブック』https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000653549.pdf


日常生活での子育ての負担を軽減するため独自の発展を遂げており、現在は発達障害のある子どもに限らず、虐待を受けた子どもや不登校児など、幅広く展開しているようです。

どこで受けられる?

ペアレントトレーニングは、各都道府県の発達障害者支援センターや教育センター、病院などのさまざまな場所で開催されています。またNPO法人や個人の開業者などが実施していることもあります。


どのような子どもを持つ保護者を対象にしているのか、どんなプログラムが組まれているのかは各団体によって異なるため、気になるところに問い合わせてみてはいかがでしょうか?

費用の目安

ペアレントトレーニングの費用は提供団体によって異なりますが、1回あたりの目安は以下の通りです。


  • 行政機関(発達支援センターなど):0~2000円程度
  • 医療機関(自由診療扱い):4000円程度
  • そのほか(NPO法人・民間事業所など):グループの場合2000~6000円程度/マンツーマンの場合5000~10000円程度

ペアレントトレーニングの効果

ペアレントトレーニングの効果

ペアレントトレーニングには、どのような効果が期待できるのでしょうか?

子どもの発達を促す

ペアレントトレーニングで子どもへの関わり方を学ぶことで、家庭でもより良い療育ができることでしょう。療育の時間を増やすことで、子どもの心身の発達を促す効果が期待できるといいます。

子どもの問題行動の改善

子どもの問題行動を改善していくことも、ペアレントトレーニングの目的の一つとされています。子どもの問題行動に悩みつつも、どのように対処すればいいかわからないママ・パパにとって心強い存在になってくれそうですね。

育児ストレスの軽減

ペアレントトレーニングで子どもとの関わり方を学ぶことで、ママ・パパの子育てのストレスを減らすことができるかもしれません。また同じように子育てに悩みを抱える家庭とつらい気持ちを共有し、情報交換ができるので、気持ちを軽くしてくれそうですね。

日本のペアレントトレーニングの種類

日本のペアレントトレーニングの種類

日本には、どのようなペアレントトレーニングがあるのでしょうか?代表的なものをご紹介します。

肥前方式ペアレントトレーニング

肥前方式ペアレントトレーニングは、国立肥前療養所(現・独立行政法人肥前精神医療センター)で知的障害を持つ子どもの家族を対象に開発されたプログラムです。学んだことを家庭で実践し、院内で行う治療の効果を維持することを目的に始まったといいます。


現在では知的障害を伴わない発達障害のある3~10歳の子どもの家族も対象とされ、2時間半のセッションが計10回行われます。セッションは基本的な行動療法の考え方を学ぶ講義とグループミーティングの二部構成となっています。


グループミーティングでは「きょうだいを叩かない」などの目標行動を決め、支援スタッフとともにどのように対応するのか考えます。それを実際に家庭で実践し、次回結果を共有し、その効果や今後の指導方法を再検討していくそうです。

精研式・奈良方式ペアレントトレーニング

アメリカのシンシア・ウィッタム博士がADHDの子どもを持つ家族向けに開発したプログラムが、奈良教育大学などで日本向けに改良されたものが精研式・奈良方式ペアレントトレーニングです。


セッションの構成は肥前方式と同じく講義とグループワークの二部構成となっており、学んだことを家庭で実践し、次回結果をグループで共有する流れになっています。子どもの行動を「好ましいもの」「「好ましくないもの」「許しがたいもの」にそれぞれ分類し、どのように対応すればいいのか学ぶ点が特徴として挙げられます。

鳥取形式ペアレントトレーニング

自閉症スペクトラムの子どもの家族を対象に、兵庫教育大学で開発されたのが鳥取形式ぺアレントトレーニングです。「幼児~小学校低学年」「小学校高学年~中高生」の2つのプログラムに分かれて実施されています。


鳥取形式では、子どもの発達状況や特性を理解し、子どもと楽しくかかわること、また子育ての仲間と出会うことが目的とされているといいます。子どもの褒め方や環境調整方法だけでなく、ストレスマネジメントやアンガーマネジメントについても学べるそうです。

さいごに

発達障害の有無にかかわらず、子育て中のママ・パパは孤独に陥りやすいもの。ペアレントトレーニングを通して、同じように子育てに奮闘している家庭と出会い、悩みを共有できることは子育ての孤独を軽減してくれることでしょう。

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