おうちで運動!子どもの身体能力を鍛える人気トランポリンおすすめ8選
運動神経は幼児期に発達する
幼児期には、大人の約8割まで神経機能が発達すると言われています。神経系統においては、タイミングに合わせて動く、力をコントロールする、といった運動を調整する能力がひときわ向上するでしょう。運動を調整する能力は新たな動きを習得するために重要で、子どもが成長したときの運動発達基盤を作る大切な意味を持っています。
また、幼児期に運動習慣を身につけることで反射神経なども養われ、ケガや事故防止にもつながります。
さらに、健康に活動する生活習慣は成人後の生活習慣病などの抑制にも効果が期待できると言われています。幼児期に運動習慣を身につけることが、将来の体づくりに大きく関わっていくのです。
【参考】
- スポーツ庁『平成28年度体力・運動調査結果の概要及び報告書について』(https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/chousa04/tairyoku/kekka/k_detail/1396900.htm)
- 坪井寿子・磯友輝子・藤後悦子(東京未来大学こども心理学部)『東京未来大学 科学研究費補助金 研究成果報告 第8章未来型のこどもの運動表現能力と促進法 第2節「未来型の子どもの身体運動と促進法」』(https://www.tokyomirai.ac.jp/research_report/essay/pdf/8-2.pdf)
運動神経を左右する”コーディネーション能力”とは?
コーディネーション能力とは、「定位能力」「バランス能力」「変換能力」「リズム能力」「反応能力」「連結能力」「識別能力」という7つに分けられています。
一般的に体力というとイメージすることが多い能力は、スポーツをするときに必要な筋力や持久力、パワー、スピードなどのコンディション能力です。しかし、スポーツを行うには、ひとつの動作を作りあげる能力や、動きの調整を行う力などのコーディネーション能力も必要となります。
コーディネーション能力は、幼児期に発達する運動神経と大きな関わりがあるのです。運動神経の役割は、耳や目といった感覚器から情報を得て、脳が処理することによって体のパーツに正しい指令を出すこと。コーディネーション能力を鍛えると、スムーズに運動神経を活用できるため、効率的な筋力トレーニングやスポーツのスキルアップなどにつながります。
海外ではコンディション能力とコーディネーション能力をともに発達させることが必要であると考えられ、教育の指針になっている国もあります。動作の協応能力や調整能力といったコーディネーション能力を鍛えることに注力しているドイツの子どもは、日本の子どもと比較すると力が優れているとされています。
コーディネーション能力は、コンディション能力に対する教育を重要視し、子どもの体力低下問題を抱えた日本で、未来型の能力として注目を集めています。
トランポリンでトレーニングすると身につく力は?
室内で過ごすことが多い時期にコーディネーション能力を鍛える手段のひとつとして、トランポリンの活用があげられます。トランポリンで身につけられるコーディネーション能力をご紹介します。
定位能力(空間認知能力)
定位能力とは、相手や物に対して自分がどれだけの距離離れているのかを正確に把握する力です。空間認知能力と言われることもあります。
定位能力が発達すると、サッカーやバスケットボールといったチームスポーツを行うときに、プレーヤーの位置を把握したり、ボールの落下地点に素早く正確に移動したりすることが可能となります。
スキップや跳び箱、縄跳びなどが有効なトレーニングであるとされていますが、トランポリンにはジャンプしながら着地地点を考えるなどの立体的な定位能力を育む作用があります。
参考
加納裕久『幼児の跳動作における定位能力・分化能力の形成に関する研究―運動遊びプログラムの効果の検討―』(https://www.ssf.or.jp/Portals/0/resources/encourage/grant/pdf/2019/2019rs_27.pdf)
バランス能力
姿勢を保ち、体の平衡を整えるバランス能力。スポーツにおいては、動きながら態勢を調整する能力が必要です。
トランポリンは、自分で少し力をこめるだけで跳ね上がるうえ、重力によって下りてくると、またジャンプするという動作の繰り返しです。常に動いている状態となり、体を動かしながらバランスを整える力を身につけることにつながります。
平均台なども同様の作用が考えられますが、トランポリンであれば、より速いスピードでもバランスがとれるようなトレーニングとなるでしょう。また、体を支えながらバランスをとるため、体幹も鍛えられます。
変換能力
状況変化に応じ、体の動作を切り替える力を変換能力と言います。急に今までと異なる状況に遭遇しても、適切な筋肉や関節をすばやく動かし体をシフトするには、臨機応変な判断力が必要です。
トランポリンは、立ったまま飛ぶだけではなく座った状態でも跳ね上がります。跳んでいる最中に体がぶれた場合でも、別の態勢で続けてジャンプするというように変換能力を育めます。
変換能力は日常生活では身につけられる機会が少なく、トランポリンを活用することがおすすめです。
おすすめのトランポリン8選
コーディネーション能力などさまざまな力を鍛えられるトランポリンは、タイプがさまざま。家庭で使えるおすすめのトランポリンを、厳選してご紹介します。
DABADA(ダバダ)/トランポリン
21色から選べる「DABADA/トランポリン」はシンプルな形状でと、折りたたみ式で少ない手順で組み立てられるところが魅力です。大人も使用可能な設計でありながら、軽量で移動しやすいという特徴があります。
バネを止める部分は突起を少なくし、万が一ジャンプを失敗してもケガが起こりにくいよう工夫されています。
Wolfyok/手すりつき折りたたみトランポリン
「Wolfyok/手すりつき折りたたみトランポリン」は5段階の調整が可能な手すりつきトランポリンです。
調整可能な手すりがあると、子どもの体形や運動能力に合わせてジャンプの支えにできます。強度がありしっかりとした弾力のゴムを使い、指や手をはさみにくいような設計になっています。
折りたたむと1/4程度の大きさになるところも、ポイントです。
OLMECO/親子で使えるトランポリン手すりつき
「OLMECO/親子で使えるトランポリン手すりつき」は、クッション部分に金属バネではなく音の出にくいゴムを使用しています。さらに、台の足先にはゴムキャップを付けるなど静音性にこだわっています。
組み立てに工具が不要で、初めて使用する場合でも短時間で完成します。購入後1年間は、使いすぎて部品が壊れてしまうトラブルに対応する交換保証制度があることも、うれしいポイントです。
DHouse/室内用トランポリン
丸い形のトランポリンが多い中、部屋の隅にも設置しやすいような四角になっている「DHouse/室内用トランポリン」。素材はゴムやバネではなく、ポリプロピレンという樹脂となっています。
蜂の巣のようなハニカム構造で、破損しにくいことが特徴です。小さくて薄いため、壁に立てかけて収納できます。
DesertFox/トランポリン 補助手すりつき
「DesertFox/トランポリン 補助手すりつき」は、自転車のハンドルのような手すりがついたトランポリンです。
着地面にスリップ防止のマットを取りつけたり、台座の足には防音のためにラバーキャップをはめたりと、家庭でトランポリンを楽しみやすいように工夫が施されています。
バネ部分には金属ではなく弾力性のあるロープを使用していることも特徴のひとつです。
Zupapa/トランポリン
独自の保護ネットを取りつけてある「Zupapa/トランポリン」。
マット部分とトランポリンの隙間をなくしてあることが特徴で、使用しているときにトランポリンから落下するトラブルを防げるでしょう。保護ネットにはダブルジップ式の出入り口を設けています。
フレーム部分に濡れてもさびにくい素材を使用しているところもポイントです。
アメイズプラス/シェイプキューブ
トランポリンとは思えないようなクッション風の見た目が特徴の「アメイズプラス/シェイプキューブ」。
組み立て不要で、いつでも使えるところがうれしいポイントです。裏面にはすべり止め加工が施されていたり、表面にはジャンプするときの目安となる付属シールを貼れたりと、安心して使えるような設計になっています。
2020年グッドデザイン賞に選ばれ、スタイリッシュさも魅力のトランポリンです。
BTM/音楽トランポリン
「BTM/音楽トランポリン」は、テレビで紹介されたこともある音の出るトランポリンです。
日常的に使用すると、コーディネーション能力などの体力を鍛えられるほか、音楽への興味を促すこともできるでしょう。手すりには、子どもでも握りやすいようなやわらかい素材が使用されています。
まとめ
いかがでしょうか?トランポリンには、楽しく遊びながらさまざまな運動能力を鍛えられるというメリットがあります。幼児期から身につけておきたいコーディネーション能力にもアプローチ可能で、心身の発達に良い影響を与えることにつながるでしょう。しっかりとした体幹や運動神経を育む運動を日常に取り入れたい方は、家庭用トランポリンの購入を検討してみてください。