幼稚園入園前に必要な準備は?入園までの流れと入園準備品
幼稚園入園までの流れ
幼稚園入園は、どのような流れで進められるのでしょうか?
まずは幼稚園の情報収集
幼稚園の情報収集は、入園の1年ほど前には始めることをおすすめします。自治体の窓口やご近所さんに話を聞いたり、児童館や子育て支援センターなどに足を運んだりしてもいいですね。また気になる幼稚園があれば、プレ教室に参加して園の雰囲気やカリキュラムをチェックしてみてはいかがでしょうか?
筆者も上の子の入園前には、プレ教室に何度か参加していました。幼稚園の設備や先生の様子、在園している子どもたちの様子をチェックできるのはもちろん、ママ友との情報交換もできますよ。
3つの幼稚園のプレ教室に参加しましたが、どの園もそれぞれ特色や園の雰囲気が異なっていたため、幼稚園選びの良い参考になりました。
つぎに幼稚園の説明会へ参加
幼稚園説明会は、6~10月頃に行われることが多いようです。園の教育方針、活動内容、保育料など園生活でママやパパが気になるポイントの説明を受けられるでしょう。疑問点があれば、質疑応答の時間にしっかりと聞いておいてくださいね。
入園を希望する幼稚園が決まっている場合でも、複数の園の説明会に参加しておくことをおすすめします。人気の幼稚園などの場合、希望通り入園できない可能性もあるので、万が一に備えて違う幼稚園の説明も受けておくと安心ですよ。
そして願書提出
願書の配布・提出時期は幼稚園によって異なりますが、10月半ば頃に配布され、11月上旬頃に提出するところが多いようです。願書は複数枚もらえるわけではないため、書き間違いに注意しましょう。
書き損じを修正テープなどで訂正するのはマナー違反なので、しっかりと下書きをしてから清書をするといいですね。また面接は願書の内容に沿って行われるのが一般的なので、提出前にコピーをとって家族で内容を共有しておきましょう。
願書の受付は、先着順で行われることもあります。人気の幼稚園の場合、前日から徹夜で並ぶ人も珍しくないため、注意が必要です。また複数の幼稚園を併願することを禁止している自治体や幼稚園も。併願を希望する場合は、あらかじめ問題がないか確認しておきましょう。
願書の提出時に面接が行われたり、入園料・検定料の支払いを求められたりすることもあるため、説明会や願書配布時に確認しておくと安心ですよ。
いよいよ面接!
幼稚園の面接は、11月上旬頃に行われるのが一般的です。子どもの発達や個性、家庭の教育方針などについて、願書に沿って訊ねられることが多いでしょう。また子どもへ対して質問をされることがありますが、子どもがきちんと答えられるのかチェックされているため、親が代わりに答えないように気を付けたいですね。
ぶっつけ本番だと緊張して上手く話せない子どももいるため、家庭などで練習しておくことをおすすめします。合否は面接終了後にその場で言い渡されることもあれば、後日郵送や貼り出しなどで発表されることもあります。
入園が内定したら、入園手続きや制服の採寸、園で使う道具の購入手続きなどが行われます。
合格おめでとう!入園説明会
1~3月頃に行われる入園説明会では、入園するまでに準備しておくものや年間行事予定などの話をされるでしょう。また制服の受け渡しも、このときに行われることが多いようです。
幼稚園によっては、持ち物などに細かな決まりがあることもあるため、入園準備品は説明会のあとに用意したほうが無難かもしれません。
待ちに待った入園式
入園式は、4月10日頃に行われるのが一般的です。平日に行われることもあれば、働いている保護者が参加しやすいよう土曜日に行う園もあります。式自体は午前中で終わることが多いようです。
入園式には、子どもは指定の制服か制服がなければフォーマルな服装で臨みます。ママやパパもフォーマルな装いが求められるため、余裕をもって衣装を用意しておきたいですね。事前に配布される入園式の案内に従い、忘れ物などがないように気を付けてくださいね。
幼稚園の入園準備品
幼稚園の入園準備品には、どのようなものがあるのでしょう?準備する時期と費用の目安もご紹介します。
準備を始める時期
幼稚園の入園準備品は、3ヶ月程度前から準備する家庭が多いようです。入園準備品には手作りを求められるケースがあったり、記名する手間がかかったりするため、早めに準備しておくと安心ですよ。
費用の目安
入学準備品にかかる費用は園によって相場が異なりますが、公立の幼稚園の場合は3万円以下、私立の幼稚園の場合は5万円以下程度が目安となるようです。ただし園によっては20万円以上かかることもあるため、前もってリサーチしておくといいでしょう。
準備品の種類
幼稚園生活に必要になるものは園によって違うため、説明会などでしっかりと確認するようにしましょう。制服や体操服・上履きなどの生活用品から、ハサミやクレヨン・粘土セットなどのお道具関連、バッグやランチョンマットなど手作りが求められることがあるものまでその種類はさまざまです。
名前付けも必要
準備品は揃えたら終わりではなく、一つひとつに名前を書いていく必要があります。油性ペンなどで一つずつ名付けするのは大変なので、お名前スタンプやシールなどを活用する家庭も多いですよ。
筆者も娘の入園前に、お名前スタンプとお名前シールをそれぞれ用意しました。品によって使えるものと使えないものがあるため、複数の名前付けグッズを準備しておくと安心です。
入園前の子どもに身に付けさせたい生活習慣・しつけ
初めての集団生活の場である幼稚園入園に備えて、子どもの生活習慣の改善やしつけも進めていきたいものですよね。それでは、具体的にどのような生活習慣・しつけが求められるのでしょうか?
名前を覚えさせる
子どもを呼ぶとき、普段は下の名前に「ちゃん」「くん」をつけたり、愛称を使ったりする家庭が多いのではないでしょうか?しかし下の名前や愛称でしか呼ばれたことがないと、名字で名前を呼ばれても自分のことだと気づくのは難しいでしょう。
そのため、入園前に子どもに自身のフルネームを覚えさせることをおすすめします。名前を呼ばれたら返事をする練習をさせてもいいですね。
生活習慣の改善
幼稚園生活が始まると、規則正しい生活が求められます。しかし短期間で生活リズムを整えるのは難しいもの。起床時間から逆算し、就寝時間や食事・お風呂の時間などを決め、一日のタイムスケジュールをたてて実践してみましょう。
慣れるまでに時間がかかるかもしれないので、早めに生活習慣を改善したいものですね。
挨拶の練習をする
コミュニケーションの基本である挨拶は「おはよう」「さようなら」「いただきます」などさまざまな種類があり、場面に応じて使いこなさなくてはなりません。どの場面でどの挨拶を使うのか判断する力は、経験を重ねる中で培っていけることでしょう。
買い物や公園などにでかけたときなど、家族以外の人に挨拶する練習をさせることも大切です。初めのうちは恥ずかしがってなかなか挨拶できないかもしれませんが、責めずに子どものペースを大切にしてあげましょう。
ママやパパが率先して挨拶する姿を見せるようにすると、子どもも挨拶を頑張ろうと思えるかもしれませんね。
トイレトレーニング
「入園前におむつをはずさないといけない」と焦ってしまう人も多いですが、意外と入園前におむつがはずれていない子どもも多いもの。早くトレーニングを進めようとママやパパが焦るほど、子どもにプレッシャーを与えてしまい、なかなかなかなか上手くいかないという悪循環になってしまうことも。
子どもが安心してトレーニングに臨めるよう、子どものペースを大切にしてあげましょう。ただし園によっては、おむつを基本的に禁止していることもあるため、園の方針を前もって確認しておくといいですね。
また幼稚園によっては、和式トイレしかない場合もあるので、洋式だけでなく和式トイレを使う練習も進めておいてはいかがでしょうか?
着替えの練習
幼稚園では、ママやパパが着替えさせることはできないため、自分で着替える練習をしておきましょう。初めのうちは先生のサポートを受けられるかもしれませんが、内気な子どもの場合、自分で先生に助けを求められずに困ってしまうこともあります。
また夏場、幼稚園でプールがある場合は、水着を着たり脱いだりする練習もしておくと安心です。普通の服と比べて脱ぎ着しづらいため、水着への着替えが嫌だからとプール自体に苦手意識を抱いてしまう子どももいるそうなので注意しましょう。
片付けの習慣づけ
自分の使ったものを片づけたり、自分の持ち物を管理したりする力も、幼稚園生活で必要になります。しかし子どもを叱りつけて片付けをさせようとしても、なかなかスムーズに進まないもの。
子ども片付けを楽しめるよう「どっちがたくさん片付けられるかな?」などとゲーム感覚でトレーニングしたほうが、片付けへのやる気を引き出せるかもしれませんよ。
お弁当・給食を食べる練習をする
幼稚園の昼食がお弁当の場合は、お弁当を食べる練習をしておくといいでしょう。お弁当特有の冷たさや匂いは、慣れていないと苦手に感じてしまう子どもも。ピクニックや児童館などへ、お弁当を持って出かけてみてはいかがでしょうか?
また給食の場合は、子どもの好きなものも嫌いなものもでてくるため、好き嫌いせずに出された食事をきちんと食べることを意識させたいものですね。またフォークや箸の正しい使い方を伝えたり、食事中に立ち上がらないなどといったマナーを教えたりすることも大切です。
清潔を意識させる
ママやパパがいっしょだと、手や口などが汚れたら拭いてあげることができますが、幼稚園では自分で清潔を保たなくてはなりません。手洗いやうがいを習慣づけしたり、ハンカチやティッシュなどで汚れを拭う練習をしたり、きれいな状態をキープする力を伸ばしましょう。
会話能力を鍛える
幼稚園では、先生の話を聞いたり、困ったことがあったら言葉で伝えたりすることが必要になりますよね。そんな会話能力を鍛えるため、親子のコミュニケーションの時間を大切にしてはいかがでしょうか?
ママとパパが子どもと目を合わせ、しっかりと話をきいてあげるといいですね。子どもは親の姿を見て成長していくので、子どものお手本となれるように意識したいものです。
園生活の練習をしておく
幼稚園では、大人がつきっきりで一人の子どもの面倒を見るわけではありません。そのため、滑り台などの遊具で一人で遊んだり、ペンやのりなどの文具類を使ったりする練習をしておいてもいいですね。
ハサミの使用など危険を伴う場合は、子どもの安全に配慮しながら必要最低限のサポートをしてあげてはいかがでしょうか?
心の準備をする
幼稚園に入園すると、子どもの生活は大きく変わります。とくに、今までずっと一緒にいたママやパパと離れて過ごすことに不安を抱く子どもも多いでしょう。子どもが幼稚園にポジティブな印象を抱けるよう、園での過ごし方や楽しさを伝えることをおすすめします。
また入園前に、子どもと離れる時間を作ってもいいでしょう。祖父母に預けたり、一時保育を利用したり、幼児教室へ通ったりしてもいいですね。子どもと別々の時間を過ごすことは、ママやパパにとっても寂しく感じられるかもしれません。入園前に子どもと離れる機会を作ることで、親も心の準備ができるのではないでしょうか?
さいごに
入園前の準備にはさまざまなものがあり、すべてこなせるのかと心配になるかもしれません。しかし、無理にすべてを完璧にしなくても大丈夫です。「入園に間に合わせないと」とママやパパが焦ると、子どもにプレッシャー与えてしまうことも。
子どものペースを大切にし、無理のないように準備を進めていきましょう。余裕を持って取り組めるよう、早めに準備を始めるといいですね。