幼稚園の春休みはどう過ごす?入学前の過ごし方もご紹介!
幼稚園の春休みの期間
幼稚園の春休みの期間は、どのくらいなのでしょうか?また保育園の春休みについても、ご紹介します。
2~3週間が目安
幼稚園の春休みの期間は、地域や園によって異なります。ただし、公立の幼稚園の場合は、小学校と同じタイミングで春休みを設けることが多いようです。小学校の春休み期間は、自治体の教育委員会が定めているため、地域によって差がありますが、3月下旬から4月上旬ごろまでが目安となります。
また小学校入学を控えた卒園児の場合は、卒園式が修了式よりも早くに行われることが多いため、春休みに入るタイミングも早くなる傾向があります。
保育園に春休みはあるの?
幼稚園は文部科学省が管轄する教育施設ですが、保育園は厚生労働省が管轄する児童福祉施設です。幼稚園とは違い、保育園を利用できるのは、共働き家庭など子どもの保育を家庭で行うことができない場合に限られます。
そのため、春休みを設けるとママやパパの仕事などに影響が出てしまうことから、基本的に保育園では、春休みを含め長期休暇は設けられていません。ただし保育園へ通えるのは小学校入学前の3月31日までとなっているため、卒園後4月1日から小学校入学までは春休みとなります。
卒園後は地域の学童保育を利用する家庭が多いようですが、施設によっては人数の都合上預かってもらえないケースも。事前に利用できるか確認しておくと安心ですね。学童の利用が難しい場合は、祖父母などに協力をお願いしたり、一時保育やファミリーサポート制度などを利用したりしてもいいかもしれません。
幼稚園の春休みの過ごし方
幼稚園の春休み期間中は、どのように過ごせばいいのでしょう?
規則正しい生活を心がける
幼稚園が休みでも、生活リズムが乱れないよう、幼稚園の日と同じリズムで過ごすことをおすすめします。早寝早起きを心がけ、なるべく決まった時間にお風呂や食事の時間を設けられるといいですね。
一日の大まかなスケジュールを立てておき、それに沿って生活するようにしてもいいでしょう。一度生活が乱れてしまうと、春休み明けにリズムを整えるのに苦労することも。
外遊びの時間を作る
春休みは、夏休みや冬休みと比べて過ごしやすい季節にあります。そのため、天候の良い日には、意識的に外遊びの時間を作ってみてはいかがでしょうか?公園で身体を動かしたり、散歩しながら春を探して歩いたりと、バリエーション豊富な外遊びを楽しんでもいいですね。
春の草花など、自然のものを使って工作を楽しんだり、家族や友達と花見を楽しんだりするのもおすすめです。ただし2021年は新型コロナウイルス感染症予防の観点から、お花見での飲食や宴会などは控えることが望ましいかもしれません。
家遊びを楽しむ
春休み中は、外遊びだけでなく家遊びも思う存分楽しむことができるでしょう。お絵描きや粘土などを使って工作を楽しんだり、パズルやトランプなどのゲームに挑戦したりしてもいいですね。親子の良いコミュニケーションにもなるでしょう。
お手伝いをしてもらう
春休みには、子どもの仕事を作ったり、いっしょに掃除や料理をしたりとお手伝いをしてもらってもいいですね。衣替えや植物のお世話など、子どもに初めての経験をしてもらうのもおすすめです。
大人からすると手伝ってもらった方が手間がかかるかもしれませんが、子どものやる気を尊重してあげましょう。お手伝いの経験を積んでいくことで、将来的に頼りになる戦力になってくれるかもしれませんよ。
また子どもがお手伝いをしてくれたら、上手にできていてもそうでなくても、しっかりと褒めてあげましょう。「○○くんが手伝ってくれたから、ママすごく助かったよ!」などと感謝されると、子どもも「次も頑張ろう」と思えそうですね。
習い事の復習をする
子どもが習い事をしている場合は、レッスンの復習をしてはいかがでしょうか?幼稚園では春休みに宿題は出ないので、習い事に集中して取り組むチャンスになるかもしれませんよ。また短い時間でも毎日コツコツと頑張る経験は、勉強の習慣づけにも役立つことでしょう。
習い事をしていない場合は、春休みに新しくチャレンジしてみてもいいですね。体験レッスンなどを利用して、水泳教室や英会話、幼児教室など、子どもが楽しく通えるものを探してみてはいかがでしょうか?スプリングスクールなどの短期の習い事を選ぶ家庭も少なくありません。
遠出する
春休み期間中は、旅行や帰省など幼稚園がある日には難しい遠出もしやすいでしょう。家族の都合が合えば、どこかへ足を延ばしてもいいですね。ただ2021年3月現在はコロナウイルス感染症の感染拡大リスクがあるため、家族や周囲の健康を第一に考えることをおすすめします。
映画を見る
春休みには子ども向けの映画が公開されることが多いため、映画館へ足を運んでもいいでしょう。子ども向け映画では、照明が明るめにしたり上映中におしゃべりできるようにしたりと、子ども連れに配慮して上映しているケースがあります。
そうした映画を選ぶと、初めて映画館を利用する子どもでも映画を楽しみやすいでしょう。また前売り券購入で特典がもらえることもあるので、前もって確認しておきたいですね。
預かり保育を利用する
春休み期間中、仕事などの都合でどうしても家庭で子どもの面倒を見られない場合は、幼稚園の預かり保育を利用してはいかがでしょうか?費用や受け入れ条件は園によって異なりますが、ママやパパのリフレッシュのために利用する家庭も少なくありません。
筆者の娘の通う幼稚園でも、長期休暇中は特別保育という形で預かり保育を実施しています。理由を問わず利用できるため、筆者も長期休暇中は週に2~3日程度利用することが多いです。
子どもと過ごす時間はもちろん大切にしたいのですが、いくら子どもがかわいくても、四六時中いっしょにいてはストレスを感じてしまう人も少なくありません。短時間でも子どもと離れる時間を作り気分転換することで、子どもと笑顔で向き合いやすくなるのではないでしょうか?
預かり保育が利用できない場合は、民間の預かり施設やベビーシッターを利用したり、祖父母などに頼ったりする家庭もあります。
小学校入学前の春休みの過ごし方
幼稚園を卒園後の春休みには、小学生になる準備を進めたいもの。そんな時期には、どのように過ごせばいいのでしょう?
早起きの練習をさせる
小学校の登校時間は幼稚園の登園時間よりも早いため、家を出る時間も小学校進学後に早くなる家庭が多いようです。そのため、登校に間に合う時間に起きる練習をしておくことをおすすめします。
生活リズムを変えるには時間がかかることから、春休みより前に練習を始めるのが望ましいといわれているので、春休みで最終調整を行うイメージで進めてもいいかもしれません。家を出る時間から逆算し、何時頃に起きればいいのか決めましょう。
自宅を出る1時間前の起床が目安といわれていますが、準備にかかる時間には個人差があるので、子どもにとって余裕のある時間に起きる習慣を身に付けてもらいたいものですね。
勉強をする
小学校入学前の勉強は必須ではありませんが、スムーズに授業に慣れられるよう、就学前に勉強する習慣をつけさせるという家庭も多いです。集中して机に向かう力を身に付けることは、小学生になってからの毎日の宿題にも役立つことでしょう。
使用する教材は、本屋や100均などでも販売されている幼児向けのドリルや通信教育など、子どもに合ったものを選ぶといいですね。鉛筆や消しゴムといった、入学後に使う筆記用具の練習にもなりますよ。
マナーを教える
電車などの公共の場所でのマナーや交通ルールなど、小学生になる前に子どもに教えておきたいマナーは数多くあります。一朝一夕で身につくものではないので、じっくりと時間をかけて教えてあげてはいかがでしょうか?
ただ口で説明するだけでは伝わりにくい場合もあるので、実際に公共交通機関を利用したり、図書館などに足を運んだりしてもいいですね。
通学路を確認する
幼稚園はママやパパが送迎しますよね・しかし小学校では初めのうちは登下校時に付き添う家庭もありますが、その後は子どもだけで家と学校を行き来しなくてはなりません。安心して子どもが小学校に通えるよう、春休みのうちに親子で通学路を確認しておくといいでしょう。
実際にランドセルを背負い、子どもが登下校する時間に通学路を歩いてみると、注意すべき点がわかりやすそうですね。道に迷わないよう目印になるものをチェックしたり、危険なポイントを確認したりしてみてくださいね。
筆者の娘も4月から小学生になりますが、入学説明会で通学路の確認をしておくよう、小学校側からお願いをされました。晴れの日だけでなく、できれば雨の日にも通学路を歩いてほしいとのことでした。雨具を上手に使えない子どもも、意外と多いようです。
学用品を用意する
小学校で必要になる学用品のうち、用意できていないものがあれば春休み中にしっかりと準備しておきましょう。品物によっては直前では手に入らないこともあるので、早めに用意しておくと安心です。
学用品には記名も必要になるので、記入の時間も考慮したうえで揃えておくといいでしょう。春休みになると時間を作りやすいので、子どもが気に入るものをいっしょに選べそうですね。
さいごに
春休みは進級や進学を控えた時期なので、環境の変化に不安を感じる子どもも少なくありません。そんな子どもの気持ちに寄り添ってあげることも、春休みの大切なポイントだといえるでしょう。進級や進学をテーマにした絵本を読んであげてもいいですね。