子ども部屋はいつから?役割とレイアウトのポイント
子ども部屋はいつから?
子ども部屋を与える時期は、家庭によって異なります。では、いつごろから与える家庭が多いのでしょう?
小学校低学年~高学年頃から用意する家庭が多い
小学校に入学したら、子ども部屋を与えるという家庭も多いですよね。また低学年のうちはリビング学習が主になり、子ども部屋をあまり使わないという家庭では、高学年頃から子ども部屋を用意することも少なくありません。
子ども部屋を用意しない家庭もある
最近では、子ども部屋をわざわざ用意しないという家庭も増えているそうです。ただし子どもが思春期を迎えるころには、子ども部屋という形にこだわる必要はありませんが、子どものプライベートスペースを設けることをおすすめします。
子ども部屋の”5つ”の役割
近年ではリビング学習の効果が注目を集めることもあり「子ども部屋=勉強部屋」というイメージが薄くなってきています。そのため子ども部屋は着替えをしたり眠ったりする場所になっていますが、それ以外にも以下のような役割があるといわれています。
整理整頓する力を育む
子ども部屋は、子どもが自分自身で管理するスペースになります。最初から自分だけの力で部屋をきれいに保つのは難しいですが、親のサポートを受けながら部屋の管理を続けることで、少しずつ整理整頓能力を身に着けることができるはずです。
自立を促す
子ども部屋は、子どもの自立を促すという点でも効果が期待できるといいます。リビングやダイニングなど、家族が集まる部屋から子ども部屋へ行くと、一人で過ごす寂しさを感じることができます。そうした経験の積み重ねが、精神的な自立につながるのかもしれません。
学校道具の収納
収納も、子ども部屋の大きな役割の一つといえるでしょう。ランドセルや教科書、ノート、プリントなど学校生活に必要な道具は多いもの。リビングに収納スペースを設けると場所を取ってしまいますが、子ども部屋があると片付けがしやすそうですね。
自由と責任を与える
子ども部屋は、子ども自身が好きに使えるスペースです。しかし、だからといって好き勝手していいわけではありませんよね。部屋を自由に使う代わりに、責任が生じます。部屋の中で危険なことをしたり、散らかし放題で何度言い聞かせても片付けをしなかったりしたとき、子ども部屋を没収する家庭もあるでしょう。
社会に出ると、自分の行動には責任がついて回るもの。子ども部屋を与えることで、自由と責任について子どもに考えさせることができるかもしれません。
一人の時間に集中する
リビングなど家族が集まる場所では、一人の時間に浸ることは難しいでしょう。子ども部屋は、子どもが一人でゆっくり考え事をしたり読書などの趣味を楽しんだりできる良い場所になってくれるはずです。
またお友だちと喧嘩をしてしまったり、ママやパパに叱られたりしたとき、一目を気にせず泣いたり気持ちを落ち着けたりできる点も大きな役割といえます。
子ども部屋のレイアウトのポイント
子ども部屋は、どのようなポイントを押さえてレイアウトすればいいのでしょうか?
サイズを測る
子ども部屋に限らず、家具を用意するときは事前にサイズを測り、部屋に合うものを選ぶことをおすすめします。また子どもの好みは、成長するとともに変わっていくもの。子どもが大きくなっても使い続けられるような、家具を選ぶといいですね。
机の近くに収納を用意する
学習机の上は、すっきりしていた方が集中しやすいといわれています。しかし教科書などは、机からさっと取り出せるほうが便利ですよね。そのため、必要なものを必要なときにさっと取り出せるよう、机の近くに収納を用意してあげましょう。
また子どもが机に向かったとき、目に付く場所には勉強関連のものを収納するのがおすすめです。遊び道具は目に付きづらいところに置いておくと、集中しやすいのではないでしょうか?
照明は明るさを重視する
おしゃれな照明器具も多く販売されていますが、子ども部屋の照明はデザイン性よりも明るさを重視することをおすすめします。室内が暗いと着替えや勉強などがしづらいだけでなく、視力の低下につながる可能性も考えられます。
またペンダントライトなどを選ぶ場合は、子どもの手の届かない高さになるよう設置しましょう。子ども部屋には常に親の目があるわけではないため、ライトにぶら下がるなどの危険ないたずらをしても気がつけないこともあるので注意しましょう。
広さにこだわらない
子ども部屋の広さは、六畳一間程度が目安となります。広いほうがいいような気がするかもしれませんが、部屋が広いとその分管理が難しくなるでしょう。また、意外と狭い空間が好きだという子どもも多いので、狭さはあまり気にしなくてもいいようです。
どうしても部屋の狭さが気になる場合は、ロフトベッドなどを活用してデッドスペースを有効活用してみてはいかがでしょう?
きょうだいで同室でもプライベート空間を確保する
きょうだいで一つの部屋を使わせる場合、仕切りが必要かどうか迷ってしまいますよね。子どもが低学年のうちは、部屋を仕切らずに使わせる家庭も少なくありませんが、年齢が上がると何らかの形で部屋を仕切るケースが多いようです。
カーテンやブラインドなどを使うと手軽ですが、完全にスペースをわけることは難しいでしょう。一方家具などを使って仕切りをすると、プライベート空間を確保しやすいですが、部屋の広さなどによっては圧迫感が出ることも。
子どもの性別や年齢差、性格などを考慮して適切な形で仕切りの方法を考えることをおすすめします。
子ども部屋を与えるときの注意点
子ども部屋を与えるときは、以下のような点に注意しましょう。
ルールを決めておく
子ども部屋は子どもが自由にできる空間ではありますが、最初にある程度ルールを決めておく方がいいかもしれません。「部屋をきれいに片付ける」「部屋に入るときはノックする」など、子どもはもちろん親もルールをしっかりと守るようにしてくださいね。
子どもに任せきりにしない
子ども部屋を与えたあと、すべて子どもに任せきりにするのはおすすめできません。自分だけの空間の管理に慣れるまでは、こまめに子どもの様子を見て問題がないかチェックするようにしましょう。そのうえで、必要があればフォローをしてあげるといいですね。
子どもの意思を尊重する
子ども部屋の管理に慣れるまでは多少なりともフォローが必要になるものですが、必要以上のサポートをするのは控えましょう。あくまでも子どもの意思を尊重し、本当に困っているときだけ手助けしてあげてくださいね。
部屋のレイアウトなどにも、余計な口出しはしないよう心がけます。また子どもの許可なく勝手に部屋に入らないなど、子どもを子ども扱いせずプライバシーを尊重してあげましょう。
鍵はつけない
子どものプライバシーは大切ですが、鍵をつけて完全に引きこもれる環境にしてしまうと、子どもを孤立させてしまうかもしれません。子どもが家族内で孤立しないよう、子どもが部屋にいるときに、親も頻繁に子ども部屋に足を運ぶなど、親子のコミュニケーションの機会を多く設けるようにするといいですね。
テレビを置かない
部屋にテレビがあると、つい部屋にこもって長時間テレビを観てしまいがちです。家族の時間を作るためにも、テレビは家族が集まるリビングなどに設置するといいですね。
まとめ
私たちが子どものころは、子ども部屋というと「勉強」のイメージが強かったでものですが、こんなに多くの役割があるとは驚きですね。
子ども部屋を与えるタイミングは家庭によってさまざまですが、子どもの様子を見ながら適切な時期に子ども部屋を与えてみてはいかがでしょうか?